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7月7日の下離れで、下降に向くかと思わせたものの、翌週明けの月曜日に急反発し、上昇に戻るか? と思わせながら揉み合いとなり、マーケット自体がどうしたいか決めかねている…ように見受けられます。
建玉に関しては、10日からの週内に上に向かえなかったことで7月7日の下離れを意識して下という方向を、私はメインにしての対応を継続していますが、買い玉をなくすことは出来ずに、均衡に近い形でいます。
トレンドに関しても同様で7月7日の下離れで崩れたように見えましたが、その後、何事もなかったように天井圏での揉み合いに戻り、上昇ないしBOXという展開を継続させているような動きとなり、中段ないし天井圏での三角保合いを形成しています。
三角保合いは、2つ存在しているように感じています。
1つは、上値が横ばいの下値切り上げ型の三角保合い。もう一つは、7月7日の下離れをオーバーシュートとみた切り上げのトレンドラインと6月20日と29日を結んだ切り下げのトレンドラインで出来る均衡型の三角保合いの存在が見えてきます。
どちらをメインとしても、かなりの煮詰り感の時期(先端近辺)に来ており、18日からの週の内にはどちらかに離れることが想定されます。
結果的には、前々から申している第一四半期の決算発表時期から方向感が出始めるのかなという認識でおります。
さらには、上げ傾向で発表となる決算は、材料出尽くしが意識されますが、発表前に深く押す場面が起きれば、その考えも打ち消されるので、現状では、今後の転機を決めつけるのは厳しい状況です。
その中で、私は、上値の重さを感じています。
陰線三本は、上値追いの買いが入ってこないという展開の表れとみており、「上げたら売りたい」という投資家心理が浮かび上がっていると考えます。
そうであれば、今後の展開は、じりじり下げるのか という認識となってきます。
そして、米国の動きでは、ダウ は反発したものの、為替 は円高に振れ、CME は押しています。
通常であれば、「週明け押して始まる」となるのですが、月曜日は、日本市場がお休みの為、CMEの押しは、そのままの反映はされないと考えます。
となると、現段階で、週明けの動きに対しては、想定のしようがないのですが、ローソク足のパターンや為替の状況などを踏まえると、下に向かう可能性が高いと想定されます。
為替に関しては、雇用統計から利上げ観測で瞬間的に円安方向に向かいましたが、持続せず、112円台半ばを推移しており、2万円割れしてもおかしくない状況です。
したがって、ここ最近、為替と日経平均の連動性が薄れていることは、申してきてはいますが、全く連動していないわけではないので、ここ数日の2円前後の円高の影響は、週明けに出てくることが考えられ、決算発表にも影響を与えるものと想定します。
目次
現状分析
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5日線
大きく乖離することなく、ほぼ離れずに推移となりました。この状況からは、微妙に上げてはいるものの明確に上というほどの動きにはなっていない と考えます。
25日線
位置としては、5日線同様に上を推移していますが、乖離することなく平行に動いており、方向感を示しきれない推移となっています。
75日線
変わらず上向きで、上に乖離となっています。
トレンドラインとしては、下値は、5月18日30日のラインが7月7日のオーバーシュートを除いて、現状も意識されて抵抗線として機能しているように見受けられます。
そこを割り込むと、25日線、7月7日、6月15日と、それぞれの横軸という並びで抵抗線があると考えます。
上値抵抗線は、6月20日と29日を結んだ切り下げのラインが機能して、三角保合いを形成しています。横軸としては、6月20日の高値近辺がゾーンとして機能してきそうです。
テクニカル指標
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一目均衡表
基準線、転換線、雲を下に置き、遅行線も日々線の上を推移で上昇を示しています。
ボリンジャーバンド
5本のラインが微妙に上向きのほぼ横ばいで、BOXを示唆しています。
その状況下で+1σ が上値抵抗線となっていることは、強くはないという動きとして考えられます。さてさてどうなるでしょうか?
スローストキャスト
2本のラインが、しっかり買われすぎゾーンまで上がりきってデットクロスとなり、弱さを消しました。
この後、2本のラインが下まで降りずにBOXの途中で折れて、再度、買われすぎゾーンまで戻ってくれば上昇に戻るという展開が考えられます。
総合判断
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明確なトレンドを示しきれず、方向感をどのように出していくか「市場が迷っている」と判断いたします。
トレンドが明確でないことで、シナリオは立てづらいですが、安値から3か月と例年のパターンなどから、下への警戒感は強く持っていくべきと考えます。
私の考えは、均衡から上値メドを7月11日、下値メドを7月7日として、どちらからか離れたときに玉を動かしますが、下に関しては、25日線を割り込んだ段階でも、下への建玉の操作を徐々に始めたいと考えています。
そして、SQ値:2万151.83.83円を金曜の大引けでは割り込んでいるので、週明け(火曜日)の寄り付きから引けにかけての動きで、SQ値との位置関係に注目していきたいと思います。
連休明け、方向感が出ることを期待していくものの、慌てず冷静に見極めてまいりたいと思います。(執筆者:城 晶子)