目次
ズバリ、一番大切なこと
結婚をした、子供ができた、保険料を抑えたい、等々で保険の見直しを考えた場合に気をつけたいことは何だと思われますか?
まず一番大切なことは、自分の現在の保障内容をきちんと把握することです。
保険は用語が難しく、保険証券や保障内容のお知らせなどを見てもなかなか分かりにくいことも多いのですが、自分で勉強したり、分かりやすく説明してくれる人を探したりして、ご自身で理解することが必要です。
これはなぜかというと、昔入った保険のほうが、今入り直すより条件がいいことがあるからです。
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その見直しちょっと待った! あなたの保険、お宝保険かも
終身保険や養老保険といった貯蓄性のある商品を見直す際には特に注意が必要です。
今入り直すより、現在加入している商品は確実に予定利率(生命保険の利回り)が高く、契約者にとって解約はデメリットになるからです。
特に最も良かったのが
で、過去最高の5.5%の予定利率でした。
その後徐々に予定利率が下がり、2017年(平成29年)4月には史上最低の0.25%になりました。
予定利率が2.75%あった1999年(平成11年)3月以前の契約については、継続するメリットがありますので、契約日の確認を忘れないようにして下さい。
保険料を抑えたい方にとっては、いい保険は残しておいて不要な特約を外す、保障を減額する、といった選択肢もあります。
保障を増やしたい人にとっては、不足分だけを追加で加入することも可能です。
ご自身の選択肢を増やすためにも、やはり今の保障内容を知っておくことが必須となります。
解約のタイミングも大切
現在、低解約返戻金型の終身保険が最近多く販売されていますが、もし保険料の払い込みが終わるまでの間に解約すると、本来受け取れるはずの解約返戻金から何割かカットされた状態での受け取りになってしまいます。
またドル建ての商品に関しては、為替が影響するので、円安時に解約すれば得をする可能性もありますが、円高時に解約すると損をする可能性があります。
今まで自分がいくら払ってきて、いくら受け取れるのか、という計算もとても大切なことなので、一度電卓を叩いてみられては?
あなたは本当に健康ですか?
健康状態についても注意が必要で、例えば頭痛で病院に行くとその後しばらく保険には加入できませんし、健康診断で指摘を受けた場合も内容によっては保険の加入が難しくなる可能性があります。
一般的には大したことはないと思われる病名でも、保険契約においてはそう判断してくれないことも多々ありますので、特に保険の見直しの際には気をつけてください。
もしかしたら無保険になるかも
自分では大丈夫と思っていても、保険会社から契約ができないと言われてしまう可能性もあります。
もし今の会社を解約したあとに、新しい保険が入れないとなると、無保険になってしまいます。解約は取り消しが効かないので、くれぐれもご注意ください。
流れとしては、今の保険を継続したままで新しい保険を契約し、無事成立したという連絡を受けてから、今の保険を解約しましょう。
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保険の加入は月初がおトク
最後にこれは少しおトクな技です。
保険の見直しをする際は、一般的には月初がおトクです。
保険は申込日の翌月1日が契約日となる会社が多く、例えば7月1日に申し込みした場合も、7月31日に申し込みした場合も、8月1日が契約日となることが多いです。
保障はどうなるの?
保障の責任開始は申込日となるので、体の状態等が大丈夫であれば、遡って申し込んだ日から保障が効いています。
会社によってもばらつきがありますが、申し込んでから1~2週間程度で契約が成立するので、月初に申し込めば、中旬には成立します。
その後今の契約を解約すれば、一旦は引き落としにはなりますが、返金になることが多いです。
新しい保険の引き落としは?
新しい保険の引き落としはというと、このケースであれば8月から引き落としがスタートになるので、7月分は保険料が浮くことになります。
ただし保険会社によって対応にばらつきがあり、当てはまらないこともあるので、事前に引き落としや解約のスケジュールを確認してください。
まとめ
以上をまとめると、いい保険を残すために、まずは今の契約内容をご自身で確認することが大切となります。
見直しのメリットデメリットを把握した上で、今の自分に合った保険選びをしてください。(執筆者:水谷 文枝)