基本的には、前週同様、個人的な見解は変わらず、下への警戒を強めており、決算発表から動きが出るのではと考えていましたが、決算発表前半では、明確に方向感は出ませんでした。
ただし、決算発表から崩れだしている銘柄もちらほら見受けられる事から、金曜の発表に対して月曜日にどのように反応するのか見ものです。
さらには、8月相場に入ることで市場が閑散期に入ります。そうなると、ちょっとした仕掛けから上下の動きが出やすくなるので、保合い離れの可能性は高くなると考えます。
その上で、私に関しては、「2015年をイメージ」しており、ここ最近話題に出ている中国問題や米国内のサブプライム時と同じ状況になりつつあるなどのニュースを警戒しております。
さらに、日米両国の政治の不安定さも、下げへの材料になるかと想定いたします。
目次
週明けの日経平均?
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米国の状況を見る限り、週明けは、概ね(おおむね)金曜引けからの大きな動き無く寄り付きそうな気配
です。
気になるのは、為替で110円台へと円高に振れているわりにCMEが下げてないことで、これが週明けに何を起こすか? どの程度影響を与えるか? 想定不能と考えます。
先日のFOMCより、為替は円高に振れやすい状況と考えると、109円台も視野に入れる必要があるのかなと考え、同時に、明確な2万円割れも視野に入れる必要がありそうと考えます。
と、ここまで下への影響に触れてきましたが、上に振れる可能性が無いのかというと、当然ですが、そんなことはなく、充分に上への可能性も残っています。
実体経済からくる決算内容は、概(おおむ)ね良いのは明確で、この決算内容に素直に市場が反応するときは、6月20日の高値を更新し、売り方のロスカットが発動して買い転換で一気に2万1000円を目指す可能性も残っております。
したがって、下への警戒は強いものの「保合い離れに順張り」という考えは基本の根底にある中での下への警戒感を強くという事が私の考えです。
現状分析
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5日線
瞬間的に上に向きましたが、概(おおむ)ね下向きで一週間を推移し、ここ一カ月半でこの週末が5日線の最安値となっており、短期的なトレンドは下げ傾向を示唆している中、位置も、一週間を通して終値ベースで下に位置している日の方が多くなっております。
したがって、このまま下への乖離を広げていきそうな雰囲気は出ております。
25日線
向きを下に変えて、一週間下向きを維持しています。
まだ角度が滑らかなので、波うちの範疇と考えますが、一週間を通して下向きという事は、4月以来となります。
位置としては、一週間を通して下を推移しているものの大きく乖離はしないという、非常にわかりづらい値動きをしております。この状況から、やはり保合いの中という感覚です。
75日線
変わらず上向きで、上への乖離を維持しています。
見方によっては、対75日線のグランビルで買いの3を形成という見方も出来るかなと見受けられます。
トレンドライン
6月20日と29日を結んだ上値抵抗線と6月15日と7月7日を結んだラインで出来る三角保合いの中を推移と考えます。
前回記載の5月18日と7月7日を結んだラインは、下へのブレイクとなっているように見受けられますが、それによってのトレンドは、発生していないと考えます。
上の横軸は、6月20日の高値で、手前にある7月11日の高値も気になるところです。
下の横軸は、変わらず、6月15日の安値からのラインは、下離れのボーダーラインと考えます。
その手前には、7月7日の安値もあり、少し意識はしますが、割れるときは簡単に割り込みそうという印象です。
上・下 どちらにせよ、保合い離れするときに窓空けで大き目な陽線や陰線と見極めしやすい動きをしてくれるのが望ましく、ジリジリと少しずつ微妙にトレンドを作っていくことは避けて欲しいところです。
テクニカル指標
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一目均衡表
雲が抵抗帯として機能しており、トレンド変換するかしないかの見極めポイントにいると考えます。
かなり雲と乖離している状況から、ずーっと雲が上がってくるのを待っていたかのような状況で、雲の中に割り込んだり下抜けするときの基本は、何回かのチャレンジをしてからというのがセオリーです。今回割り込むのか? 反発するのか? 見極めです。
遅行線は、明確に日々線の下に飛び出していることで、トレンドは下を向き始めていると示唆されています。
ボリンジャーバンド
5本のラインが、開く形でなく下向きになる雰囲気を作っています。
この動きは、緩やかな下げの時の動きになるのかなという見立てです。
ただ、未だ -2σ の外に飛び出していないので、向きは下でも、「方向を下」という明確なシグナルとは取れない状況と考えます。
スローストキャスト
ゴールデンクロスの位置が微妙に切り下がったことで、三角保合い形成を崩したと言える状況です。
となると、トレンドが下を向き始めたかもという認識で、この後のデットクロスの位置と、その後の2本のラインの動きに注目です。
総合判断
前週同様、明確なトレンドは見えてこず、三角保合いの中を推移しています。
ただ、下への警戒感は強く持っており、じりじり下げていくことへの対応は出来ると思いますが、急激な下離れに関しては、少しでも想定していることが必要です。
何度も同じことを書きますが、大きな下げの始まりは突然やってきます。
そして、「ここまで下げたからもう下げないだろう」という所から更に 2段・3段 と下げるものです。
「リスクに対する備えは、しすぎという事が無い」と考えるべきです。
緊張感を切らずに、週明けも望みたいものです。油断せずに、慎重に、丁寧に対応していきましょう。(執筆者:城 晶子)