さて、この下げがどこで止まるか? が気になるところですが、安値更新しての週末入りですので、さらに加速の可能性は充分に残しているように見受けられます。
高値を6月20日高値2万310円と、8月8日高値2万76円として、安値を8月29日安値1万9280円、戻り高値を9月1日高値1万9735円として算出しました。
計算結果は、上を起点としたN値だと1万8705円、E値だと1万8250円、この2つの数値は11月の安値からの概ね38.2%押しと50%押しとなります。
ちなみにV値は1万8825円で、概ねN値と誤差の範疇で38.2%押しという値ごろとなり、この2つの値ごろが下げ止まりポイントとして可能性が高いと考えます。
8月8日の高値起点に関しては、N値が1万8939円、E値が1万8484円となっています。
算出されたN値、E値、V値を見ると、概ねいろいろな起点のフィボナッチなどと重なってくることから、今回の起点終点は、ほぼ固まったのかな? と考えられる状況です。
この事から1万8500円前後という認識が、2カ月ほど前から申してきていますが、次第に現実味が帯びてきている下げ止まりポイントとなりそうな気配です。
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ただ、週明け急反発という事もありますので、絶対下げるという認識にはお気を付けください。
そして米国の動きでも、反発の兆しはなく、金曜日算出のSQ値1万9278.13円も下回りそうですので、やはり週明けは底値模索でもう一段下がありそうな気配です。
現在、日経の先物(CME含む)と現物の日経平均に130円ほどの乖離が生まれているように感じます。
この乖離は、今月後半の権利取りに合わせた権利落ち分をすでに織り込んだのかな? と考えられるので、現時点のCMEの値と金曜の日経現物の値の幅が、そのまま週明けの下げ幅とはならないと考えられる状況です。
したがって週明けは、金曜大引けと概ね横ばい近辺で寄り付きそうというのが現段階での予測です。
そうなると週明けが陽線となる事があれば、金曜、月曜の安値が底という可能性も出るので週明けの動きに注目です。
目次
現状分析
5日線
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短期的に下げ傾向を示す動きとなっております。
上に乖離している状況から一気に値幅調整という展開で、上の乖離を詰め、逆に下に乖離という展開で週末入りとなりました。
25日線
変わらず下向きで、継続して下への乖離という展開となり、前週の週末の25日線タッチがグランビルの売りの2であった形となっています。
75日線
変わらず下向きで下への乖離継続です。
下落を示す 上から75日線、25日線、5日線、ローソク足という並びで、すべての移動平均線が下向きという状況は、完全下げトレンドを示す展開です。
トレンドライン
先にフォーメイションの話をすると8月8日と9月1日の上値を結ぶ上値抵抗線と、8月14日と21日の安値を結ぶ下値支持線が概ねチャネルとなり、上昇フラックっぽく見える形を示しています。
ただ、上昇フラッグは上げた後に起きる現状で、下げながら作ったフラックなので上昇フラックとは言わないのかなとも感じました。
当面 この下値支持線はイレギュラーですが、意識は必要かと考え さらに下の支持線を探すと見えるのは、今年前半の揉みあいの下限近辺のラインで、概ね1万8800円近辺の横軸が目先のサポートラインになるかなと考え、フィボナッチの38.2%と重なるポイントです。
その下は、やはり4月安値の1万8250円近辺でフィボナッチの50%押しのポイントと考えます。
上値抵抗線は、上記記載の8月8日と9月1日の高値を結んだラインが上値抵抗線となると考え、ここをブレイクで、トレンド転換の可能性となりそうです。
その上は前々か言っている6月20日と29日を結んだラインとなり、他には当然ですが25日線、75日線は意識ポイントです。
横軸では、9月1日の高値がトレンド転換のワンポイントになりそうです。
テクニカル指標
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一目均衡表を見ると、下方シグナルが出ていますが、最後の砦の遅行線が雲の下限手前でピタっと止まっています。
ここを割り込むと、さらなる下への加速を促す可能性が高くなりそうです。
ボリンジャーバンド
再度、–1σを割り込んで下落のバンドウォークが始まるのか? 見極めポイントとなってきました。
一旦、-2σを割り込むのか見極めです。バンド自体は5本とも下向きですのでトレンドは完全下落示唆です。
スローストキャスト
売られすぎゾーンまで下げて、ゴールデンクロス寸前ですのでトレンドを上に変える動きとはなりませんでした。
総合判断
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現状ではトレンドを変えきれなかったという状況での週末入りと考え、新たなトレンド転換ポイント探しとなっています。
現状のトレンドは下落という事を認識し、トレンドに合わせた建玉をすることを考えるべき状況です。
ただし、日柄的には週明けのどこかで一旦底入れの可能性もあるので、注意深く値動きを観察していきたいと思います。
では週明けも油断しないように、しっかり見極めていきましょう。(執筆者:城 晶子)