そんな思いで物を買ったり、おしゃれな物を探しているあなたは、ひょっとすると「フォトジェニック貧乏」に陥っているかもしれません。
SNSが普及している今だからこそ、お金の使い方を見直してみましょう。

目次
誰が満足するためのモノ?
少し前に、フォトジェニックなかわいいアイスの写真をインスタにアップし、そのままごみ箱に捨てている写真がSNSで紹介され、話題になりました。
撮影目的のために購入し、食べずに捨てるという行為が非難の対象になりましたが、そこまでしなくても、フォトジェニックな写真を撮るために物を買っている人が増えています。
そこには、自分の満足度や生活の質を上げるという視点よりも、他人によく思われたいという視点で物を買うという心理が働いています。
参考:livedoor news「徐々に明らかになってきたSNSの闇」
フォトジェニック貧乏がつい買ってしまうもの
フォトジェニック貧乏がつい買ってしまうものには、こんなものがあります。
1. 写真映えのための食材
飾りのためのハーブや生ハムなど、高価な食材やカラフルな食材などです。食べたいから買うというよりも、豪華な食卓に見せるための食材なので食費がかさみます。
2. おしゃれなカフェ
カフェはフォトジェニックなものがたくさんあります。ドリンクやスイーツ以外にも店内の雰囲気や看板など、撮影スポットが満載です。
「カフェ巡りが趣味」と称して、実は写真目的で通っていることも。

3. 機能性よりも見た目重視なインテリア雑貨
本当に自分が好きで買ったものや、これがあるだけで癒されるというものならOKですが、見た目がかわいい、写真映えしそうという理由だけで購入したインテリア雑貨。
実はいらなかったかも…と思っているもの、ありませんか?
4. ハイブランド品やトレンドアイテム
ハイブランド品やトレンドアイテムは、持っているだけで他人からうらやましがられます。トレンドの服であれば、おしゃれに着こなしているコーデ写真を載せたいですよね。
買ったけどあまり使っていないものがあれば、見栄のために買っていないかチェックしましょう。
なぜフォトジェニックを追いかけるのか
フォトジェニックなものを見かけると、つい買ってしまったり、SNSにアップしたくなるという方は多いのではないでしょうか。
では、なぜ「フォトジェニック」を追いかけてしまうのかというと、そこには他人から認めてもらいたいという承認欲求があるからです。
SNSは投稿するだけで「いいね」やコメントがもらえるので、簡単に自己承認欲求が満たされます。
しかし、他人から認められたい、すごいと思ってもらいたいという欲は、一度満たされ始めるともっと認めてほしいという欲求につながり、終わることがありません。
終わることのない欲求を満たそうとするから、ますます苦しくなり、フォトジェニックなものを追いかけてしまうのです。

SNSから少し離れてみよう
フォトジェニック貧乏に陥らない一番の秘策は、SNSそのものから少し離れることです。他人の投稿を見ると、キラキラした生活のように思えて「自分も投稿したい」と思ってしまいますよね。
また、一度投稿すると今度は「いいね」の数やコメントが気になってしまいます。
他人から認めてもらおうと、がんばればがんばるほど、ますます疲れてしまいます。他人からの「いいね」よりも自分で自分の心を満たすことのほうが大切です。
「いいね」がたくさんもらえるものを買うより、自分や家族の満足度が上がるものにお金を使いましょう。そうすれば、心もお財布もスカスカになるなんてことはありませんよ。
他人からの「いいね」は、自分の中の「いいね」とは違う
SNSにおしゃれな写真をアップして、「いいね」やコメントがもらえると、誰だってうれしいです。
でも、他人から認められるためにお金を使っているとしたら、すでに「フォトジェニック貧乏」に陥っています。
他人からの承認欲求のためにお金を使うのではなく、自分や家族の満足度を上げるために使い、SNSに頼らなくてもハッピーになれる道を選択しましょう。
他人からの「いいね」よりも自分のなかの「いいね」を大切にしてください。(執筆者:垣内 結以)