下落から一転 V字回復のごとく反転し、明確に下落トレンドから反転のシグナルが出るところまで上げた後 もみ合いながら高値更新し週末入りとなりました。
このまま一直線に上がっていくことは前々から申している通り、可能性としては薄いと考えますが、次の下げは、下落でなく押し目になると想定されるところまで、今回は一気に反発となりました。
さらに25日線の向きを変えてきて、75日線も突破。さらに6月20日からの下げに対して61.8%の反発も達成したことから、通常であれば次の下げは、38.2%から50.0%の押しが想定され、上向いた25日線近辺までの下げというのがセオリーとなります。
極めつけは、週末の金曜の寄り付き前に8月29日と同じ状況で、北朝鮮からミサイルが飛んだにも関わらず、マーケットは深い押しとならず逆に反発という展開で、現状では地政学リスクは完全に後退したと見られる動きとなっています。
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もちろん当然ですが、このまま絶対に上がるなどという事はあり得ないのですが、かなりの確率で上値追いが期待される状況が作られました。
今のところ今回の下げ止まりポイントが、9月8日1万9239円となり、大きく反発という展開となっていますが、私の見解としてはかなりびっくりな展開でした。
値段的に下げ止まる要素が見受けられないポイントからの反発となり、日柄としても下げ止まる要素は見えない状況です。
ただ、一つだけ言えるのは、毎月の相場転換となるかもしれない雇用統計とSQ算出と権利落ち日のポイントの一つに、はまっているという点だけです。
忘れたころに思いだす的な要素ですが、言われてみればという要素になります。
他には、前から言っていた、一目均衡表の遅行線が雲の下限で止まったという事も、要素の一つに入れられるかなと考えます。
なんにせよ、予想外のポイントで下げ止まり 下げ止まりからの戻りも勢いがあったことは、非常に苦しい展開でしたが、現実を直視して12日の寄り付きには反発を受け入れ、建玉を大きく動かさざる得ないと判断し、現実を受け入れました。
この現実とは、一番大きかったのは9月1日の高値を窓空けし、寄り付きで上抜けた事であり、手前には、窓空けで25日線を飛び越え さらには8月8日と9月1日の高値を結んだトレンドラインも同じく窓空けで飛びぬけました。
こうなると、一気にトレンド変換の可能性が高くなるので、売り玉の縮小、買い玉の乗せは必要な状況となります。
したがってこの日の寄り付き直後は忙しく玉の操作となった次第です。
その後、13日、14日に日柄的、一目の雲など反転の要素もあったことで、再度 売り玉を少々入れましたが、15日の上抜けで、売り玉もまた縮小するという展開で、せわしない一週間となっています。
下げている中で打診買いは入れるものの、大きくは入れるに至らなかったことで、普段ですとやりたくない順張りの割合が多少増えたのは反省です。
ここからの押しの可能性も充分にあると考えるので、買いに関しての余力を残しつつ週末入りとなりましたが、この週末はしっかりチャートを見返して、どこで買い玉を入れるべきか? 売り玉の利確はどこからし始めるべきか? 検証が必要です。
ただし、100%下げ止まったわけではないので、手放しで上昇という認識はよろしくないとは思います。
目次
現状分析
5日線
ここから再度、上下に振られると予測しますが、週明けは上ではじまると想定されるので、再度上への乖離となる事が想定されます。
25日線
下向きから上向きと向きを変えました。
このまま一直線で上げていくとは考えづらいですが、向きを変えたことで上値追いをしやすい状況は整いました。
75日線
週明けが上で始まるとなると、上に乖離し始めることになりつつあります。
そうなると前にも申しましたが、グランビルの買いの2となるかもしれない状況です。買いの2であれば6月20日の高値を更新して、買いの2と言える状況です。
トレンドライン
6月20日と29日の高値を結んだ上値抵抗線が週末に機能しているように見受けられます。
さらには、横軸で8月8日から9日にかけて空けた窓も横軸として機能していると考えます。
ここを上抜けると明確なトレンド変換と考えます。
上はさらに横軸で、7月11日の高値と6月20日の高値が意識されます。
下に関しては、概ね同じような位置となりますが、9月1日の高値と9月11日から12日の窓が抵抗帯となると考えます。
そして25日線があってその下が9月8日の安値と考えます。
フィボナッチで想定する下げ止まりポイントは、上値が見えないと算出は厳しいと考えます。
テクニカル指標
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一目均衡表
下方シグナルから基準線 転換線を上抜け 遅行線も日々線を上抜けてきました。後は雲の突破という所まで来ています。
ちょうど雲のねじれ 薄いところを狙って上抜けとなりそうな気配で、雲を上抜けると上昇気流に乗ることとなりそうな気配です。
ボリンジャーバンド
バンドが緩やかに開きながら+2σを上抜けました。
このまま開きながらボリンジャーウォークをしていくのか、バンドが横向き平行となってBOXへと入っていくのか週明けの動きで見極めです。
スローストキャスト
2本のラインがしっかり上まで来てデットクロスとなったので、下落は消滅。
そこの後2本のラインがどこまで下げるか? 下げずに横にスライドしたり 少々の下げですぐゴールデンクロスとなれば本格的な反発という事が想定されます。
総合判断
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下落は終了で、上昇入りのシグナルは出しつつ、完全な上昇というにはまだシグナルが足りないと考えるので、BOX入りも一つの選択肢と考えます。
そして一つ気になるポイントとして、週末の高値近辺から上は、6月の半ばから8月8日までの揉みあいの値ごろとなりました。
価格帯別出来高の多いポイントとなる事で、上値抵抗線として強くなることも考えられるので、週明けは上で始まると想定しつつ、一回 利確の押しとなるかもという認識もあります。
北朝鮮問題含め、先行き不透明なことが多々ありますが、常にトレンドを意識しましょう。
どうなったら今のトレンドに陰りが出て、どうなったらトレンドが終焉で、どうなったらトレンドが向きを変え、新たなトレンドが始まるのかの線引きを明確にしていくことが、損を膨らませない最大の武器になると考えます。
損失が大きくならなければ、相場の世界では資産は増えるというのがセオリーですので、ポイントを絞った建玉の操作を身に付けていきましょう。
そして米国の動きでは為替は円安 CMEも反発となり窓空けでとなると普通は考えますが、月曜が祝日の為まだ断定は出来ません。
したがって、週明けの寄り付きが下の時は少々週初めから押す可能性も視野には入れておくべきです。
ですが、今 見えてる材料では上値追いの可能性の方が高いのは事実ですので、探りながら玉の操作をしていきましょう。(執筆者:城 晶子)