ぜいたくしているつもりはなく、これといった大物買いもしていない。それなのに、なかなか貯金が増えない、そんな方はいらっしゃいませんか?
貯金ができる人には、収入にかかわらずためられるマインドが身についています。
お金がたまらない思考・行動から脱却すれば、ケチケチ苦しい節約をしなくてもしぜんと貯金ができるようになるのです。
そんな人はお金を使うときの意識や行動に特徴があります。
目次
1. 見栄張り

「軽自動車なんて乗りたくない」
「SNSにのせるためにランチはおしゃれなカフェじゃないと」
こんなふうに、自分の満足度がどうなのかと考えるより先に、「他人からどう見られるか」を気にしてしまうと、いろんなことにお金がかかります。
一般的なサラリーマン世帯では、人目を気にして背伸びしていると貯金ができません。
見栄を張りたい気持ちは誰にでもあるものですが、そこをちょっとガマンして冷静に考えてみましょう。分相応な消費生活をしていれば、案外お金はかかりません。
まわりの人はあなたの持ち物にそれほど注目していないことに気づいて、自分が納得できるものを賢く買いましょう。
2. 目先のおトクや便利に弱い
「2個買えばさらにもう1個もらえる」
「これがあれば○○にすごく便利」
主婦はこんな言葉に心を揺さぶられるんですよね。
不意打ちで出会うセールではとっさに「買い!」という判断をしてしまいがち。でもよく考えると、「安くなっていたから買う」というものは、すぐに必要ではないということです。
特別なことにしか使えない機能の便利グッズも注意
買う時にお金がかかるだけではなく、使用頻度は低いのに収納場所を取り続けることになり、それがまたストレスになることも。
かくいうわたしも、便利グッズがけっこう好きでした。とくにキッチン用品は必要なものだと錯覚してしまうのでいろいろ買いました。
私が必要だと錯覚したモノたち

・ チーズ専用のスライサー
・ 親子丼づくり専用の小鍋
・ 温泉卵製造機
・ パスタマシーン
・ ザル内蔵のパスタゆで用深鍋
など。
あれこれ買いすぎてそのうちキッチン収納があふれかえり、すぐに取り出せないから使わなくなる点の悪循環で数年後に断捨離。
お金を捨てたようなものだと反省しています。
このように、なくても困らずに生活していたのに、
「便利そうだから」
という理由で安易に買物ばかりしていると、お金がたまらないどころか収納ストレスがたまってしまうこともあるのです。
3. いらなくなったときを想像せずに買う
モノを買いたくなったときはテンションが上がって興奮状態。使っているときの想像ばかりしてワクワクしてしまいます。
でも、一生使えるモノはそう多くなく、古くなったりライフスタイルが変わるといらなくなることも考えられます。
そんなとき、処分がしにくいモノだと大変ですし、いらなくなるときが意外と早く訪れた場合はもったいない感も強いですよね。
とくに子ども用品など限られた期間しか使わないモノは、本当に必要かどうか・手放しやすさも考えて購入を。
また、家具などの大きいモノは買い換えするとき古いモノの処分が大変です。丈夫で飽きがこないモノをじっくりと探して、価格より品質を重視したほうが結局はおトクといえます。

4. 「これくらいいいか」が多い
貯金をしたいのになかなかたまらない人には、
という消費行動がよく見られます。
予算オーバーでも、「これくらいならいいか」と買ってしまう。
・ 荷物が重かったり、雨が降ってきたりするとバスを待つのがおっくうになり「これくらいいいか」とタクシーに乗ってしまう。
・ 目的があって外出したのに、小腹が空いたり疲れたりするたびに「これくらいいいか」と何度もカフェに入ってしまう。
もちろん、たまには「これくらい」というガス抜きも必要ですが、そのGOサインを出す基準が甘すぎるとチリも積もればで「こんなに」大きな出費になってしまいますよ。
5. めんどくさがり
「交通機関や入場券、一週間前までに予約しておけば割引になるらしい」
「粗大ごみを自治体の回収ではなくマイカーで持ち込みすると安いらしい」
そんなおトク情報を知ってはいるけれど、でも面倒くさい、といってやらない人はいませんか?
もちろん、素人にできないことには対価を払ってサービスを受ける必要があります。
しかしそうではなくて、ちょっとの手間や時間さえかければ誰でもできることをやらないのはもったいないこと。
しっかり貯金をしている人は、こういったちょっとしたことを面倒と思わずにやっているのです。

意識を改善すればお金がたまる
お金がたまらない人の行動に思い当たることはあったでしょうか?
と尻込みせず、意識しながら少しずつでも行動を変えていけば、だんだんお金がたまる体質になっていきますよ。(執筆者:野原 あき)