空室期間がやや長期化している部屋があり、そうこうしているうちに同じ物件のもう1部屋からも退去通知を受けました。
すでに繁忙期が終わった後の退去。
早く決まって欲しいと思いつつも、一方では仕方ないという思いも。しかし、もう1部屋が退去するとなると状況は変わってきます。
大家をナリワイとする私にとって、このまま空室が増えては死活問題につながりかねません。
自分でも何かできることはないか? そこで、DIYを実行してみることにしました。

目次
なぜDIY?
DIYで魅力的なお部屋を作り上げれば、内覧客にアピールすることができます。
その結果、成約率もアップするというわけです。業者さんにお願いするリフォームよりもコストを抑えられることもDIYのメリットです。
内容によっても異なりますが、床張りに関してはDIYだと業者にお願いする2分の1から3分の1ほどの金額で施工できます。
量産品のクロス貼りも、業者さんに発注すると1,000円/㎡ほどの請求を受けますが、DIYだと400円ほどに抑えることができます。
趣味がDIYという大家さんであれば、趣味と実益がかねられて一石二鳥ですね。
コスト面だけでなく、自分のセンスを生かしたオンリーワンの部屋を作ることができるのも、DIYの楽しみのひとつです。
「あれにしようか… これにしようか…」。こうして部材を選定する作業も、DIYやインテリアが好きな人にとってはワクワクするひとときです。
写真撮影も重要
DIYですてきなお部屋に変身したとしても、お客さんに見てもらわないことには契約にはつながりません。
そこで大切なのが、SUUMOやアットホームに掲載される画像です。
ほとんどのお客さんはインターネットを通して内覧予約するので、そこに掲載される室内写真はとても重要になります。
どうやったら魅力的な写真が撮れるのか分からない人もいるかと思います。
そのような人は、以前のコラムを参考にしてみてください。見栄えの良い写真撮影の方法について、詳しく解説しております。
空室をお持ちの大家さん。一度、掲載してる物件の画像を見直してみましょう。コラム(1)、コラム(2)
ビフォーアフターをご紹介
最後に、このたび私が行ったDIYの一部をビフォーアフターでご紹介しましょう。
305号室ビフォー

305号室アフター

白い引き違い戸にスクラップウッドのシートを貼って、ヴィンテージ調の雰囲気に。
シートはナント1枚100円! 100円ショップで購入できます。
扉2枚で8枚のシートを使用しました。たった800円の投資でこんなに変わるなんて驚きです。
201号室洋室ビフォー

201号室洋室アフター

張り出した柱にレンガ調のアクセントクロスを貼ってみました。アクセントクロスによって、白一色の退屈な部屋に変化が生まれます。
201号室キッチンビフォー

201号室キッチンアフター

キッチンパネルにモザイクのタイルシートを貼って、清潔さとかわいさを演出しました。
201号室玄関にはアクセントをつけました

玄関を開けたときのインパクトも大切です。このようにして、玄関の一部にアクセントをつけるのも効果的です。
DIYしてから間もなく、2部屋ともお申し込みをいただきました。
わずか2週間でのお申込みに、DIYの効果の大きさを実感しました。今後も退去のたびにDIYを実践していこうと思います。(執筆者:内田 陽一)