目次
ワークショップに参加
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先日「リノベーションスクール」なるワークショップに参加してきました。
地域の遊休不動産を活用した事業計画を立て、それをオーナーにプレゼンするというもの。
1グループ8名程度で構成され、各グループが1件ずつを担当します。
2. 事業計画の立案
3. オーナーへの提案
までを3日間で行います。オーナーに承認されれば事業化に向けて次のステップを踏み出します。
この活動の背景にあるのが「エリアリノベーション」。初めて耳にする人も多いのではないでしょうか。
多くの自治体が直面 – 市街地の空洞化
かつての目抜き通り、それがシャッター通りと化してしまっている駅前商店街が多数存在します。
人口減少や高齢化などまちがさびれてしまう要因はさまざまですが、人々の生活スタイルの変化もまちの在りかたに大きな影響を与えてきたようです。
人口が集中する都市部では
整備が進み、郊外の幹線道路沿いでは大型ショッピングモールの開発が進められるようになりました。
こうした店舗では1か所で食料品や日用品の調達が済ませられるほか、映画館などの娯楽施設も整っています。
利便性を重視する多くの買い物客が郊外店に流れる一方で、中心市街地の商店街の客足は遠のいていきます。
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「エリアリノベーション」それはまち再生の切り札
こうした市街地の空洞化に歯止めをかけ、さらにはかつての活気を取り戻すことができないか?
そこで注目を集めているのがエリアリノベーションです。「リノベーション」とは、住居や店舗を改装することで新たな価値を加えること。
それをまちレベルにまで広げ、まちごと賑わいを取り戻そうというのが「エリアリノベーション」の考え方です。まずは通りを絞ってエッジの効いたテナントを1~2店舗展開します。
こうした集客力のある店舗を誘致することによって、その通りの人の流れに変化がもたらされます。やがて、その通りで出店を希望する店舗が現れることでしょう。
口コミの効果も期待できる
お店が増えれば、その通りにはさらに多くの人が行きかうことになり、口コミの効果も期待できます。
そして、ますます多くの人が集まります。
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まちの変化は通り(線)からエリア(面)へと広がる
地域貢献は間接的な投資である。私はそう考えています。私が参加したのは、物件所在地でもある草加市のワークショップです。
草加市がより魅力的になれば、そこに住みたいという人はきっと増えます。
それは、入居していただいているテナントにとってプラスに働くだけでなく、自身の不動産賃貸業、コインランドリー、バイクガレージにも恩恵をもたらしてくれるものなのです。(執筆者:内田 陽一)