11月になると、近所の神社には多くの子どもたちが七五三の参拝に訪れます。
特に3歳の女の子の装いは本当にかわいらしいものですが、ギャング・エイジで気まぐれの2~3歳児に着物を着て1日過ごさせるのは、それだけで大変なものです。
今回は2人の娘を持つ筆者が考える、「お金をかけすぎず、マイペースでできる三歳の七五三」のポイントをご紹介します。
目次
撮影は時間も心も「余裕」が必要
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着物やドレスなど、普段着慣れない衣装を着るというのは、楽しい反面、ストレスもともなうものです。
ましてや集中力の続かない2~3歳児。着用した最初こそ喜んでいても、30分もたたないうちに「もう脱ぐ~!」と機嫌が悪くなることも。
スタジオでの七五三撮影を予定している場合は、前撮りや後撮りなど、オフシーズンに撮影することをおすすめします。
筆者は、2月上旬に長女の七五三の撮影をしました。
成人式が終わり、卒園・卒業写真の撮影が始まる前の時期が、スタジオも混雑しにくいのでおすすめです。平日に撮影できるとなお良いですね。
場所見知りする長女は、スタジオで自然な笑顔が出るまでに時間がかかってしまいましたが、カメラマンさんは、
と声をかけてくださいました。
オフシーズンの撮影は、親も子も余裕をもって撮影に臨めるのでおすすめです。
撮影日と参拝日を分けるメリット
・ 撮影日と参拝日を分けることで子どもの負担が減る
・ 繁忙期を避けることでのんびりと撮影できる
・ 料金も安く抑えられる
スタジオ写真にこだわらなければ、自分で撮影+フォトブック
次女のときにはスタジオで写真は撮らず、参拝のときに自分たちで写真を撮ることにしました。
子どもの写真を撮るときは、
「子どもに話しかけながら自然な笑顔を撮る」
「連写機能も活用して、とにかくたくさん撮る」
のがポイントです。
そして撮った写真の中から良いものを選んで、フォトブック(写真集)も作りました。
しまうまプリントなど、200円ほどでフォトブックを作れるお店もあります。
お気に入りの1枚は、写真屋さんでA4サイズに印刷してもらい、100円ショップで買った額縁に入れて家に飾っています。
スタジオ撮影にこだわらなければ、七五三の写真撮影代を大きく節約できます。
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スタジオ撮影のメリット
・プロの技術で撮影してもらえる
・衣装代が含まれていることが多い
・親も入った家族写真をカメラマンに撮ってもらえる
といった点が挙げられます。
しかし安くても1万円以上はかかる場合がほとんどですし、アルバムなどを頼むと5万円以上になることも少なくありません。
三歳児の着物はレンタルせずに購入
娘の着物は購入して、自分で着せてあげることにしました。
ネット通販で、草履やバッグ、髪飾りまでフルセットでついているものがおよそ7,000円で売られており、着物をレンタルしたり着付けをお願いしたりするよりも、はるかに安く済んだからです。
着付けの心配もありません
七五三で三歳児が着る着物は、被布というベストのようなものを着る衣装が一般的です。そのため、「かたい帯をキレイに結ぶ」という難しい作業は必要ありません。
販売されている三歳児用の衣装は、重ね衿や着付け紐、長襦袢まで縫い付けてあるものも多くあります。
というシンプルな行程で済むので、自宅でも簡単に着付けられます。
安い着物はポリエステルでできていることが多いため、肌ざわりや通気性、見た目の高級感はどうしても絹などの着物には劣ります。
けれど本格的ではない分、軽くてしめつけ感も少なく、ジュースなどをこぼしても丸洗いできるため、三歳児の七五三にはむいているのではないかと思います。
着物を購入するメリット
・急な予定変更にも対応できる(参拝日に雨が降ってしまったときなど)
・お正月やひな祭りなどにも着用できる
・姉妹の場合は下の子にも使える(わが家は次女も着用しました)
長女のときは、購入した着物で食事をしている最中に、「暑いから脱ぐ!」と言って着物を脱いでしまったので、食事を終えて参拝に向かうときにもう一度着せ直しました。
自分で着せていれば、このような柔軟な対応も可能です。
着物onlyは危険
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三歳児の七五三には、着物とは別におしゃれ着を一式用意しておきましょう。
着物を嫌がってどうしようもなくなってしまうこともよくあるので、着替えは必須です。
三歳の七五三は余裕を持って楽しい一日に!
せっかくの晴れの日ですから、子どもには一日機嫌良く過ごしてもらいたいですね。でも2~3歳の子どもには、「いつもと違う雰囲気、いつもと違う衣装」を楽しめるほどの余裕がないことも多いものです。
子どもの予定外の行動やハプニングにも対応できるよう、三歳の七五三は、
「時間に余裕を持って」
行うのがおすすめです。(執筆者:青海 光)