最近では、ペットも家族同様の扱いを受けています。それに伴い、ペットにかかる医療費も増加傾向です。
犬や猫ならば豊富なペット保険から好きな商品を選べますが、ウサギなどの小動物や爬虫類に関しては、ペット保険があると聞いたことがありませんでした。
ところが、日本アニマル倶楽部株式会社の「プリズムコール」は、犬猫はもちろん、小動物や爬虫類までも対象なのです。
目次
犬猫用プラン
まずは、「プリズムコール」の3プランを簡単に説明しましょう。
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「犬猫用プラン」は他の保険であるような品種による分類はなく、「小型犬」、「中型犬」、「大型犬」、「猫」の4分類となっており、補償内容を選べます。
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例えば、3歳のミニチュアダックスが、保険会社が勧める「プレミアムオレンジプランⅡ」に加入しようとすると、小型犬の分類となり、年払い3万4370円(月払い3150円)の保険料です。
プレミアムオレンジプランⅡの補償内容は、以下の通りです。
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この犬が、アレルギー性皮膚炎にかかり10日間通院、治療費用が3万6720円かかったとすると、保険金が3万4160円支払われ、自己負担額は2万560円にまで軽減できます。
通院日額保険料の超過分と薬用シャンプー処方料のみ、自己負担となります。
うさぎ等小動物プラン
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次に、ウサギなどの小動物を対象としたプランです。
このプランの対象となる動物は、うさぎ、フェレット、チンチラ、ハリネズミ、リス、モモンガ、モルモット、ハムスターです。
このプランは、動物の種類や体重による分類はなく、補償内容による区別のみです。
標準的なプランともいえる「オレンジプランⅡ」の補償内容は、以下のようになっています。
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オレンジプランⅡの保険料は年払い4万400円(月払い3670円)です。
鳥類・爬虫類プラン
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そして、鳥類・爬虫類プランです。
対象となる動物は、オウム、ヨウム、ブンチョウ、サイチョウ、カナリア、インコ、ジュウシマツという、昔ながらの鳥のペットとしておなじみの面々です。
爬虫類の対象は、カメとイグアナです。
幅広く補償される「グリーンプランⅡ」で、補償内容を見てみましょう。
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保険料は鳥類と爬虫類で異なり、鳥類は年払い2万5310円(月払い2300円)、爬虫類は年払い2万8020円(月払い2550円)となります。
「プリズムコール」はお得か?
正直言いまして、犬猫用のペット保険でしたら、プリズムコールより補償内容がよくお得な保険はたくさんありますので、ここでは、小動物と鳥類・爬虫類にスポットを当てましょう。
手術の補償が弱い
フェレットはがんや腫瘍の発症率が非常に高い動物ですので、4歳以降はほとんどのフェレットが何らかの病気を経験していると言っても、過言ではありません。
副腎腫瘍の治療費は、外科手術で8万円~15万円程度、内科治療の場合は10万円程度かかります。
「オレンジプランⅡ」では、半額以上は自己負担を余儀なくされます。
対象となる品種が少ない
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プリズムコールの大きな特徴は、爬虫類や鳥類、小動物も加入できる点ですが、対象となる品種はさほど多くはありません。
爬虫類で対象となるのはカメとイグアナのみで、人気のトカゲやヘビ、ヤモリなどは対象となりません。
鳥類で最近人気の高まっている猛禽類(フクロウ、ミミズクなど)も対象ではありません。
一度全額自己負担しなければならない
他のペット保険は、窓口で保険の補償額を引いた残りを自己負担金として支払います。
一方のプリズムコールは、一度全額自己負担をしてから、保険金請求をする仕組みとなっているため、結構面倒です。
長寿のカメなどは加入を検討してもいいかも
数ある動物の中で、最もこの保険に適しているのはカメでしょう。
カメの平均寿命は30年程度と言われており、ご長寿なほど治療費もかさみますので、保険のバックアップは心強いでしょう。
カメは満15歳まで新規加入が認められていますので、おすすめです。(執筆者:角野 達仁)