比較的利益を上げやすいと言われるテーマ株。
しかし、テーマになった時点で買いを入れても、遅いことがほとんどです。本当においしいところは、投資のプロ達に持って行かれます。
結論から言うと、投資初心者は旬を過ぎた後に買いを入れるべきです。
民泊関連株はいかがでしょう。一時期、相当な人気を博したものの、現在ではその勢いは影を潜めます。民泊関連株に第二の買い場がやってくる可能性があるのです。
目次
旬が過ぎ去り、投資家の「興味がなくなる」タイミングこそが真の買い場

リーマンショックに欧州債務不安、更には、東日本大震災。近年では、チャイナショックが記憶に新しいですね。私自身、証券マン時代にいくつかの金融恐慌を経験しました。
リーマンショックのときを思い出してみて下さい。
日米主要インデックスが大暴落し、安全資産とされる債券価格も不安定な状態でした。
このタイミングでは、投資家は投資に興味が無くなります。あまりの恐怖心に、投資をすることをやめようとするのです。
しかし、この「興味がなくなる」タイミングこそが一番の買い場なのです。
株式市場に注目が注がれなくなったタイミングが最大の買いシグナルです。それは個別銘柄でも同じなのです。
一時の旬が過ぎた民泊関連株

2015年12月に東京都大田区で、民泊に関する条例が可決したことを機に、日本でも、民泊ビジネスが注目され始めました。実際に、2016年のテーマ株の大本命とも言われたほどです。
急速に増えるインバウンド、政府も2020年までに訪日観光客を4,000万人規模まで引き上げることを目標に設定しています。
つまり、民泊による、インバウンドの受け皿の創出は急務と見られていたのです。
しかし、旅館、ホテル業界はこれに猛反発。思ったように規制緩和が進んでいないのが現状なのです。
よって、民泊関連は一時の旬が過ぎた。つまり、投資家の「興味がなくなる」タイミングを迎えているのです。
インベスターズクラウド(1435)、オープンドア(3926)が本命か

では、具体的にはどのような銘柄にチャンスがあるのでしょうか。
個人的には、インベスターズクラウド(1435)とオープンドア(3926)が本命と見ています。
理由は、民泊ビジネスに直接参入しているからです。
例えば、インベスターズクラウドでは、民泊向けのリノベーションサービスや民泊向け物件におけるニーズの高いスマートドアホンの開発を行っています。
さらに、民泊ビジネスにフォーカスした、子会社を作る程の力の入れようです。
また、オープンドアも昨年5月にSTAY JAPANと提携し、民泊ビジネスに本格参入しました。その他、日本管理センター(3276)にもチャンス有りでしょう。
利回りも比較的高く、上昇益と配当益の両者を狙える可能性があります。(執筆者:徳田 陽太)