節目とされる 2万3000円に到達し、更なる上値追いをするかと思わせましたが、当日に出来高を最高潮に膨らませて乱高下。
上髭も下髭も長めの陰線を形成して、天井を付けたような値動きとなり、その翌日、陽線ながらも押して週末入りとなりました。
この現状の天井を付けた当日(11月9日木曜日)、前場での東証の売買代金が2兆円オーバーとなり、節目の2万3000円に窓空けで到達。(但し、一旦 三空 形成の後、窓を埋めたので、結果的に、三空は未完成。)
直近の底だった9月8日から基本数値の42日営業日目ということで、「今日が天井となる可能性が高い」と考えていた最中に値を崩しました。
前日比マイナス圏まで押し、陰線形成で、対前日でかぶせ線となり、引け、一旦天井の可能性が高い状況を作りました。
そして、翌日の週末金曜日には大きく押して始まり、下げ幅は縮小したものの、2日連続で値を下げる状況で週末入りとなったことで、木曜日が一旦天井である可能性を高くしました。
しかし、未だ上昇トレンドが明確に崩れたというには材料が少ないことで、押し目の可能性もあると考え、金曜の寄り付きは押し目の買い場という考えの元、買い玉の入れ直しポイントとしました。
それから、金曜日算出のSQ値が2万2531.10円となり、引けが、SQ値を上回って引けています。
となると、金曜日が押し目である可能性を高くして大引けとなっていますので、「45日前ルール」に「日柄」や「決算発表のピーク」を終えて、目先の上げ材料がなくなるタイミングで、出来高が膨らみながら利確に押されているように思えます。
このまま値を崩していくのか?この押しが押し目レベルで、再度、高値更新をしていくのか? 非常に興味深いのが週明けの値動きです。
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目次
週明けは?
その状況下、米国の動きでは、週明け、押して始まることが公算大で、週末の安値を下回って始まりそうな雰囲気です。
そうなると、寄り付き段階でSQ値の2万2531円を割り込むことで、月曜日の値動き次第では、SQ値が上値抵抗線となる可能性が高くなります。
また、金曜日の大引け間際にSQ値を確認した時には、SQ値を上回って引けそうという事で、週明けの反発を期待とした半面、金曜日の安値が木曜日の安値を割り込み(1.1円程度)、切り下げていることで、下に向かっている可能性もあるとしました。
しかし、結果、土曜日の朝の段階では、やはりまだ下向きのまま、週マタギで下げ止まりポイント模索となりそうです。
CME の引け値の2万2460円では、トレンドラインもボリンジャーの+1σも維持してくる可能性が高く、現状で見えている週明けの押しレベルでは、トレンドが崩れるという確信度は
断定まではおけないレベルです。
従って、週明けが陽線となるようであれば、再度、週明けの寄り付きは買い場という発想も出ます。
但し、トレンドラインなどを割込むときは、速やかなロスカットは必要になると考えます。
ここからのトレンドが崩れるのか維持されるのか? の見極めが、非常に重要になります。
週末の段階で、一部、トレンドが崩れたかもというシグナルは出ています。(あくまで急上昇が終わったレベルです。)
現状分析
5日線
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角度は緩くしたものの上向きは維持。位置としては、週後半に割り込む時間帯を作り、週末には完全に下回り、5日線に触れることなく下に乖離という、9月27日以来の状況です。
ここから、下に乖離した状況で5日線の向きが変わったときは、トレンド変換の可能性がかなり高くなってきます。
25日線
変わらず上向きで、上への乖離を維持しています。上値では、乖離率を7.8%まで広げました。
前週に5%台だった乖離を一気に広げたことで、過熱感が台頭して利確を呼び起こした流れと見受けられます。
75日線は、変わらずです。
トレンドライン
週足でのチャネルのトレンドラインに到達後、押す状況となりました。
下に関しては、9月8日、29日の安値を結んだラインが、未だサポートラインとして機能しており、週明け、ここを維持できるか注目です。
このトレンドラインを、窓を空けて跨いで陰線形成となったときは、意識を「上」という感覚から変える必要が出てきます。
そこから更に割り込んだ時は、下にある2つの窓に注目しつつ、途中の25日線が、大きな流れでのボーダーラインと考えます。
現状、25日線が フィボナッチの38.2%にいるので、ここを維持するかどうかは、かなり大事なポイントとなりそうです。
テクニカル指標
一目均衡表
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久しぶりに転換線を割り込み、上昇示唆の完全系が崩れました。
しかし、未だ上昇を示す形を維持しているので、トレンドを崩すか? 押し目か? の見極めタイミングを示しています。
ボリンジャーバンド
未だバンドウォーク継続中で、+2σ を割り込むのか? 割り込むとしたらどのように割り込むのか? に注目です。
スローストキャスト
久しぶりに2本のラインが下向きとなりました。
更には、直近のゴールデンクロスの位置を切り下げることが確定する状況になっていることで、強い上昇の終焉を意識させる動きとなっています。
この後、2本のラインが、売られすぎゾーンに到達するか注目です。
総合判断
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「節目の2万3000円到達」、「出来高から示す動き」、「日柄的な動き」、「天井圏を示す足型」など、
一旦天井を付けた可能性は高いと考えつつ、信頼度がここから高くなっていくかの見極めが、週明けという大事なところに来ていると判断します。
では週明け、残像にとらわれず、見えるものをしっかり見て判断していきたいと思います。(執筆者:城 晶子)