日経平均株価は、25日線近辺まで押し、短期調整と言えるレベルまで下げ、その後、反発の雰囲気を出すという展開となっています。
このまま反発するのか? 調整中の自律反発なのか? の判断も出来ないままとなり、週明けから再度押していくのか見極めとなります。
その上でやはり注目は25日線となると考えられ、現状では25日線に木曜日にタッチして、当日に陽線を立てて反発し、金曜の寄りつきまで反発したものの、金曜日は陰線を形成して再度 押す雰囲気を出しています。
現状25日線が上向きの為、本格的な下落に入りづらいチャートが形成されているため、下落に入るにはしばらく日柄が必要になると考えます。
木曜の寄りつきまでの反発が、今回押した下げ幅に対して、概ね50%の戻しと中途半端で方向感を出し切れない動きとなっています。
25日線の向きは値動き次第ですが、この値ごろでの揉み合いだと、5日から10日はかかる見込みですので、急落の要因が出ない限りは揉み合いが想定され、25日線を下限とした保合いとなるかと想定します。
そうなると建玉は、押したら買い玉を建て、吹き上がったら売り建てを建てて、均衡させて気持ち買い優勢が無難かと考えます。
ただし、25日線を割り込んだ時は、急落への備えが必要になります。
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現状 見えるファンダメンタルでは、明確な売り材料はなく、どちらかと言えば買い材料の方が強いように見受けられます。
だからと言って材料は見えないところから、キラーパスのごとく湧き出てくるので、見える材料に気持ちを作られるのは危険と考えます。
したがって、いつもいう事ですが、チャート上のトレンドを見て現状、25日線が上向きで25日線の上にいるという事を事実として「どうなったら今の上昇が崩れるのか」の見極めポイントを決めておくというのが正解の備えと考えます。
今回のとりあえずの天井を付けるときのパターンも同じで、トレンドラインなどのボーダーラインを決めていれば自身の建玉の操作の基準になってくると考えます。
現状 気になるポイントとしてはSQ値2万2531円を割り込んだことで、上値抵抗線としましたが、木曜日の寄り付きで一旦上抜けたという事実を作りました。
これがオーバーシュートだったのか? 週明けこちらも見極めです。
そして週明けは、押して始まることが想定されます。そのまま25日線まで押すのか注目です。
目次
現状分析
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5日線
向きは下向きのまま週末入りとなりました。向きが下向きという事は現状、上値が重いと判断します。
25日線
変わらず上向きで木曜日に2カ月半ぶりに25日線にタッチとなりました。
ただ、現状は上向きで位置も上ですので25日線を中心に考えるトレンドは、上昇継続中と考えます。
トレンドが崩れるときは、この25日線を大きな陰線で割り込むか? 窓空けで25日線を跨いで陰線形成で下落始まりのシグナルと考えます。
75日線
相変わらず同じ状態を継続中です。
トレンドライン
今回割り込むことで急上昇のピリオドシグナルとなったトレンドライン(9月8日と29日を結んだライン)は、金曜日の戻り高値で上値抵抗線として機能したように見受けられる状況で、押した場面は、窓の所(抵抗帯)がサポートラインとして機能したように見受けられます。
さらに押すときは、10月20日の窓と考えますが、手前には25日線と今週木曜日の安値というポイント、さらには9月8日と11月16日を結んだラインも機能してくると考えます。
上に関しては直近高値(11月9日)の横軸が想定されます。
この後の展開として金曜日の高値でダブルトップを付ける可能性も踏まえて、見極めていきたいと考えます。
テクニカル指標
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一目均衡表
基準線と転換線の間をキープとなり上昇トレンド維持と考えます。
ボリンジャーバンド
バンドウォーク終焉しバンドが収斂を始めました。
このまま本格的に収斂するのか?バンドが横向き平行となりBOX示唆するのか?
はたまたそのまま下向きに変えるのかトレンドの見極めとして注目です。
スローストキャスト
売られすぎまで、しばらくぶりに2本のラインを落とし込みゴールデンクロスしました。
GCポイントの切り下げで急上昇終焉シグナルとし、次は上昇が止まるかの見極めです。
そのためには次のデットクロスがどの位置で発生するか注目で買われすぎゾーンまで届かずDCとなればトレンド崩れのシグナル発生となりますが、どうなるでしょうか?
総合判断
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急上昇は終わったものの、未だ上昇トレンドは維持されており、この上昇トレンドが崩れるのか? 継続するのか? の見極めポイントにいると考えます。
現状どちらを示すも形状がないことで消去法から上昇継続中と考えます。
したがって現状の建玉では、売り玉も持ちながら買い優勢に変わりはないという考えでおります。
ここ最近の天井はとんがることが少なく、上昇後に横ばいという流れが多いように感じます。
今回もそうなるのか? はたまた急激な下げに転じるのか? さらに上昇が上抜けし継続するのか? 楽しみな状況です。
週明けも まわりの雑音に心作られず、ご自身の判断材料を明確にし見極めていきましょう。(執筆者:城 晶子)