目次
加入したいが、わかりにくい
銀行やスーパーに置いてある、共済のパンフレット。
共済はお手頃な値段だし、良心的なイメージなので、共済に加入しようかなと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
ただ共済といってもいくつか種類があるし、パンフレットを見てもどれがいいのかよくわからないという方もいらっしゃるのでは?
そこで今回はみなさんが加入を迷われることが多い3つの共済から、人気のコースを比較し、女性に合っているのはどの共済なのかを検証します。

「病気の場合」の項目を見ると、保障がシンプルになる
共済は例えば死亡した場合の保障が、
不慮の事故等
病気
とわかれているため、保障内容が複雑になっています。
ただ交通事故や不慮の事故等は、起こる確率が非常に低いですよね。
ということで、「病気の場合」の項目を見ることで、保障内容がわかりやすくなります。
それからパンフレットには後遺障害の項目もありますが、原因が交通事故や不慮の事故に限られるので、この項目は重視しなくて大丈夫です。
わかりにくくなるため、比較表にも記載しておりません。
重視したいポイントは5つ
(1) 何歳まで保障があるか
(2) 病気による死亡保障はいくらか
(3) 病気による入院保障が何日目から、何日間、いくら受け取れるか
(4) 手術の保障はあるか
(5) 割り戻し率と実質負担金
このポイントを踏まえ、以下の比較表をご覧ください。
それぞれ説明します。
全労済は掛け金が手頃

死亡保障は400万円あるものの、病気入院は日額1,500円で、しかも5日以上の入院に対して1日目からの保障、という内容なので、正直この共済だけでは少し物足りなさを感じます。
月々の掛け金は、一番手頃です。
都道府県民共済は割り戻し率が良く、保障のバランスがいい

まず目を引くのは、都民共済の割り戻し率の高さです。
都民共済は2016年度、38%もお金が戻ってきています。
2016年は年間2万4,000円払ったけれど、翌2017年8月に約9,200円戻ってきたことになります。
この割り戻し率の良さだけで、都民共済を選びたくなりますが、さらに保障のバランスもいいです。
死亡保障は400万円、病気入院は1日目から124日まで日額4,500円なので、共済しか入らないという方にとって、選びやすい内容なのではないかと思います。
ちなみに私が住んでいる兵庫県の割り戻し率は28.55%で、割り戻し率は各都道府県によって異なります。
それから、福井・山梨・鳥取・徳島・愛媛・高知・佐賀・沖縄の8県には、残念ながら現在のところ県民共済がありません。
CO・OP共済は女性に優しい

まず他2つとは違い、保障が65歳まであることがメリットです。
死亡保障は100万円と少し物足りなさを感じますが、入院は日額5千円を1日目から184日まで受け取れます。
女性特定病気入院はさらに3千円保障が上乗せされます。
この女性特定病気入院には異常妊娠による合併症や、帝王切開も含まれます。
また手術の保障もありますので(普通分娩は除く)、これから妊娠・出産を考えておられる方にとっては安心感があります。
「知っ得!」ファイナンシャルプランナーによる無料保険相談サービス!
保険やお金のことなら「保険ゲート」に相談してみませんか?
結論
死亡保障と入院保障のバランスや、実質負担の安さを考える方は、都道府県民共済。
女性特定の入院や手術を重視したい方は、CO・OP共済、ではないかと思います。
ただし両コースともに、保障期間は60歳または65歳まで。
それ以降も保障はありますが、歳をとるにつれ保障は少なくなります。
あくまでこの共済は、60歳または65歳までの保障に安く備えるものです。
それ以降の保険も同時に考える、または預貯金などで備える、などの対策をとるようにしてください。(執筆者:水谷 文枝)