現状は、11月17日の反発時の高値を上値抵抗線とした切り上がりの三角保合いを作っているように見えます。
この三角保合いも、あと数日で保合い離れが想定されるところまで来ており、今後の展開が上値追いとなるか? 調整入りとなるか?
見極めですが、今見えているものからは、判断が難しいところです。
4日間のレンジ幅が450円程度と動きが硬直しており、エネルギーは貯められていることから、この後の動きが振れ幅を大きくするかも? と考えます。
更に、値動きが揉み合いと表現はしたものの、終値ベースでは連日切り上げる動きをしていることは、上抜けをイメージさせる材料です。(可能性としては薄いですが。)
11月算出のSQ値2万2531円ですが、全体的にはSQ値を上抜けるものの終値では下回るという上値を抑える動きをしているように見られましたが、とうとう週末の金曜日に引けでSQ値を上回りました。
これで、この後、SQ値をサポートラインと出来る可能性が出てきましたので、週明け、SQ値との位置関係をどのように推移するかに注目です。
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そして米国の動きから、週明けは、上げて寄り付くと想定されますが、上抜けまではいかないレベルと、未だ方向感を明確にする材料は出てないです。
ファンダメンタルとしては、概ね好決算に後押しされた企業群が引っ張る形で下支えとなり、利確の押しを飲み込んでいるように見受けられます。
そして、週明けから年末商戦に対する期待の上げが入るのか? が注目ポイントとなります。
一方、神戸製鋼に続いて、またも、偽装問題が浮上し始めている日本のもの作り。
このあと、投資家がどのように見ていくのか? 中期的に注目ポイントになるでしょう。
目次
三菱マテリアル問題
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前回の神戸製鋼問題。他の企業にも同じ様な偽装が波及し、次々と出てきそうな気もします。
内部留保が過去最大級になる一方、働く社員たちへの還元が薄い中、社内からの内部告発が出やすい構図となっております。
「うちもある気がする」と思っている社員たちが多いのではと考えると、もしも、そのような事態となった場合には、前々から言っている日本製品への不信から、日本の産業の根幹を揺るがす事態も起こりうると考えます。
これ以上、波及しないことを願いますが、この火種がどのようになっていくか?
目を離せないものです。現段階のCMEの動き的には、問題が影響しているとは感じるレベルではないので、心配しすぎかなとも考えます。
現状分析
5日移動平均線
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下向きの動きから向きを変えて上向きとしました。位置としては、上向きで上を推移している事から、短期的には上を向いているように見受けられます。
25日線
変わらず上向きを継続で、上に乖離した状況が続いております。
しかし、乖離を広げるには至らないことから、見た感じは、日柄調整をしているように見受けられます。
グランビルの法則で判断すると、タッチはしたものの、動きとしては買いの3を示す値動きと見られ、この後の反発示唆の可能性という展開です。
75日線
変わらず上向きで、上に乖離を続けております。
トレンドライン
現状、下は、9月8日と11月16日を結んだラインがサポートラインとなっており、25日線とほぼ同一の線となっています。
このラインを勢いよく割り込むときは、トレンドを変換させる時という判断材料の一つとなると想定します。
割り込んだ時は、11月16日の安値の横軸(ここをネックラインとしたダブルトップのボーダーラインとなる)と、更に下は、10月20日の窓が抵抗帯となると考えます。
上に関しては、11月9日と22日の高値を結んだラインと、緩やかな方で11月17日と22日を結んだラインも気になります。
そして、明確に上昇トレンドに戻すボーダーラインは、11月9日の高値となります。
テクニカル指標
一目均衡表
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基準線・転換線の上で推移しており、上昇トレンドを示唆した位置取りとなっています。
ボリンジャーバンド
指摘したバンドの収斂が継続しており、この後のバンドの動きに注目です。
・収斂しきってセクシーボリンジャーを形成してトレンドを作るか?
・途中で横ばいとなりBOX示唆するか?
・また上昇に戻すか?
特に +3σ の動きに注目です。
スローストキャスト
2本のラインが上向きとなり、途中、デットクロスしそうな雰囲気を回避しました。この回避の動きは、強さを意識付けるものと見受けられます。
この後、どこまで上げてからデットクロスとなるかに注目です。
総合判断
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引き続き、トレンドが崩れていないことから、上昇が継続と判断します。
但し、いつ崩れてもおかしくない状況から油断せずに見極めるべきタイミングと考えます。
大型株の動きが鈍い中、中型小型株が賑いを見せていました。このような時に『迷うことなく自分のスタイルを貫くことが出来るか』がポイントです。
・色々な銘柄を追いかけるのも一つのスタイル
・同一の銘柄群を追いかけるのも一つのスタイル
ある程度の時間を掛けて自身のスタイルを構築して参りましょう。
週明け、方向感が出るかは微妙ですが、12月に突入することで、相場は強気になる可能性が出てきます。しっかり引き付けて、見極めましょう。(執筆者:城 晶子)