昨年も堅調な推移を遂げた米国株。雇用情勢、企業業績等、ファンダメンタルズも盤石で、連日ダウも史上最高値にチャレンジする展開が続きました。
2017年の株価を牽引したのは、フェイスブック、アマゾン等の主力銘柄。トランプ氏が掲げる法人減税を先取りして、投資家の買いが集まった形です。
一方で、EV関連も忘れてはならないでしょう。
モルガン・スタンレーの予測によると、EVは2050年までに、全世界の販売の80%を超える見通し。EV関連は、今後も継続的な成長が見込まれると想定されるのです。
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目次
急騰したテスラ 上場後の株価は約20倍
テスラ株の上昇は個人投資家のみなさんの記憶にも新しいでしょう。2010年にナスダック市場に上場した際の公開価格は17ドル。
その後、株価は堅調な推移を遂げ、いまでは300ドルを超えています。
今後のEV需要増加を考えれば、ここからエントリーしてもさらなる株価上昇が望めるでしょう。
現状では、受注過多の状況が続き、生産が追い付いていないことも現状です。
この点は、短期的に見たリスクになりますが、中長期的にはEV需要を背景に、成長が継続する可能性が高いと想定されます。
減退する石油需要 バッテリー関連に勝機
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EVの台頭と環境問題への懸念から、石油の需要は長期的に見ると減退傾向にあると言えるでしょう。
実際に、いくつかのファンドは石油、ガス関連の銘柄への投資を取りやめています。これは長期的な石油需要の減退を示唆する何よりの証拠でしょう。
ここ数年の石油関連株の動向を確認すると、ボラティリティの大きい資源価格と共に、株価も一喜一憂してきました。
それでも、高い配当を背景にファンドの投資先として重宝されてきたのが実情です。
しかし、そのトレンドも現在では異なります。リチウム関連等、今後の成長を見込める銘柄に投資先をシフトしてきているのです。
つまり、ファンドの多くはインカムを捨てて、キャピタル狙いの投資に切り替えてきているのです。ファンドの投資先の変化は、リチウム等、バッテリー関連銘柄への投資シグナルと言えるでしょう。
アルベマールが本命か
個人的には、アルベマールがバッテリー関連銘柄の本命だと考えています。
ソシエダード・キミカ・イ・ミネラ・デ・チリと共にリチウム関連の大手ですが、リチウムイオン電池をダイレクトに手がけるアルベマールに軍配が上がるでしょう。
また、ユミコアにも注目。リチウムイオン電池関連の代表格です。(執筆者:徳田 陽太)
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