あなたのお家には、通帳がいくつありますか?
一人1冊、もしくは一人2冊…またはそれ以上?

たくさん通帳があっても、実際によく使っている口座って実は少なかったりするもの。
たくさんあると管理が大変になってしまうので、できれば最低限の数にまとめてしまうのがオススメです。
目次
通帳を分けることのメリット・デメリット
節約・貯蓄といえば、王道ともいえる生活費の管理方法です。
費用の種類ごとに分けて封筒に入れておき、その中からお金を使い、月末に封筒内にお金が余れば貯金に回す、というやり方ですね。
これは現金を管理するのにはとても良い方法。
「何のお金か」を具体的に見える化することで、「それ以外の用途には使わない」、「その用途に使えるお金はこれだけ」という管理力・抑止力になります。
でも、通帳は分けて持っていてもお金が分散されるだけで、特にメリットはありません。
最悪、通帳をいくつも持ちすぎてしまったために通帳をなくしたことに気づかず、なくした通帳に入っていたお金が紛失・忘却状態になってしまうという事も。
通帳は分けるよりもまとめて、視覚的にもシンプルにしておきましょう。

おすすめは「3点持ち」
私がおすすめする通帳の持ち方は、「地方銀行・ゆうちょ銀行・ネット銀行」の3点持ち。
えっ、それって一人3冊になるよね?
いえいえ、ネット銀行には通帳がありません。これなら、実質通帳は一人2冊です。
ネット銀行のお金の管理はスマホやパソコンから。
現金を持ち歩く必要がないので、実はいろんな意味でメリットが大きいんです。
地方銀行
給与の受け取り口になっていることもあるので、引き落としをすべてこの口座にまとめると便利です。
最近ではネット銀行やゆうちょを給与の受け取り口として使うことも増えてきたので、地方銀行をほぼ使わない場合は解約してもOK。
地方銀行は、他県に行くと窓口やATMがない、というデメリットがあります。
しかし地方に密着した銀行だからこそ、サービスや対応が素晴らしいものもあります。
広島の地方銀行には「カープ預金」というものがあります。
カープが優勝すれば、それに応じて金利がグンとアップするというもの。
こういったキャンペーンは地方を盛り上げていく大きな原動力となりますし、なにより利用者も楽しいですよね。
地方銀行を、定期預金だけの利用にするのもおすすめです。
ゆうちょ銀行
なんといっても、日本全国どこにでも窓口やATMがあるのが魅力的。
支払いなどの利用にも幅広く使え、郵便局なので銀行業務以外にも切手の購入や荷物の配送などなど、かなりのことに対応しています。
全てが「郵便局へ行けば済む」というのは、時間も労力も少なくて済み、本当に効率的です。
1つはもっておきたい、おすすめの通帳。
ネット銀行
最近とても種類が増えてきた「ネット銀行」。
その名のとおり、インターネット上で入出金の管理をする銀行です。
使い方は普通の銀行と同じですが、現金のやりとりがなくスマホやパソコンで全てを済ませることができます。
通帳はなく、キャッシュカードのみ。
通帳記入の必要がなく、ネットを見れば残高や取引履歴の確認ができます。
現金をおろしたい時は、コンビニATMやゆうちょ銀行ATMなど、連携のあるATMからキャッシュカードを使っておろすことができます。
ATM利用時に手数料が数回無料で使えるネット銀行も多いので、使いやすさと近所のコンビニとの連携などを考えて選ぶと便利ですよ。
「楽天銀行」では、ゆうちょ銀行との連携があります。
申し込みをすれば楽天口座からゆうちょ口座への振込み操作はもちろん、ゆうちょ口座から楽天口座への振込みもスマホだけでおこなうことができます。
ゆうちょとの連携もあり、持っておくべき楽天銀行はここから口座開設しましょう
夫婦の貯金、どうする?
夫婦になると、夫の口座を妻が管理しているという場合が多いかもしれません。
口座は一般的に本人だけのものです。
何かあった場合は、本人以外の人が利用しようとすると、手続きや確認などが大変になることも。
おすすめは、夫婦それぞれの貯金用口座を用意し、毎月同じ金額ずつそれぞれ入金していくこと。
例えば、夫の地方銀行に給与が入金されますね。
家賃や光熱費等の支払いなどを、すべてその給与が入る口座に集結させておき、勝手にお金が入って勝手に引き落とされる状態にしておきます。
毎月のことなので、何もしなくて良いのはかなりの時短・効率化。
数か月に一回で良いので、夫婦で話し合って決めた同じ金額をそれぞれ、別に作っている夫のゆうちょ口座と妻のゆうちょ口座に入金・貯金していきましょう。
そうすると夫と妻の貯金額は同じになるので、不平や不満などが生まれにくいんです。
長く一緒に過ごすパートナーだからこそ、余計な衝突やイライラは極力避けたいもの。
夫婦に上下関係なんてありませんよね。もちろん、金額的な上下関係もありません。
一番シンプルで分かりやすい関係、それが「平等」です。

妻に収入がある場合は
妻も夫も働いていて、別々の口座に入金されるなら、妻の給与口座から夫の給与口座に数か月に一度まるっと移す。
夫の給与口座にたまっていく「引落し後のお金」は、定期的にそれぞれの貯金口座にまた同じ金額だけ移しましょう。
夫も妻も働いている場合なら、口座は全部で4口。通帳は4冊ですね。
妻に収入がなければ、口座は3口、通帳は3冊で済みます。
いざという時に困らない管理の仕方を
せっかくお金があっても、いざという時や使いたい時に使えなければ意味がありません。
持っている口座はしっかりと内容を把握し、常に動きのある状態にしておきましょう。
全ては「シンプル」がカギ。できるだけ効率的な循環を目指して、通帳の整理をしてみてはいかがでしょうか。(執筆者:河野 友里)