年があけ、もう少しすると転勤や異動、卒業など、門出の季節を迎えることになります。
それに合わせて増えるのが引っ越しの件数。不動産投資の世界では、繁忙期を迎えることになります。
引っ越す人が増えるこの時期、引っ越しの予定がないあなたに訪れるのが、家賃見直しのチャンスです。
なぜ、春がそのチャンスなのか、これから詳しく解説いたします。
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目次
他の部屋の家賃、気になりませんか?
同じマンションの他の部屋の家賃を気にする人は、案外少ないのではないでしょうか。
大家の自分としては、そのことをとても意外に感じています。
同じ間取りの他の部屋の家賃と比べて、自分の部屋の家賃の方が高いと知ったら、家賃交渉をしてくるんだろうな… 覚悟はしているものの、私自身がそのような経験をしたことは一度もありません。
つまり、入居者さんは他の部屋の家賃に思いの外、無頓着なのです。
もしくは、部屋によって家賃が違うなんて夢にも思っていないという可能性もあります。
しかし実際は、同じ間取りでも部屋ごとに微妙に家賃が違うことがあります。
むしろ、そのようなケースの方が多いと言ってもよいかもしれません。
同じオーナーが所有している物件なのになぜそのような現象が起こるのか、入居者さんにとっては不思議ですね。
ただ、さすがマネーの達人、寄稿者の中にこの交渉術を実践している方が1名いらっしゃいました。
関連記事:入居中の家賃を合計1万下げてもらった筆者直伝「引っ越さなくても家賃を下げる方法」 お試しあれ!
引っ越しが多いということは…
ある場所を引き払って他の場所に移り住む、これが引っ越しです。
つまり、もともと住んでいた場所は、空室になってしまいます。
そしたら大家さんはどうするでしょう? 次の入居者さんを募集しますよね。
そのタイミングが、他の部屋の入居者さんにとっては大きなチャンス。
退去した部屋があることを知ったら、スーモやアットホームなどの不動産ポータルサイトで、その部屋の家賃など募集条件をチェックしてみましょう。
同じ間取りなのに自分の部屋の家賃の方が高い場合は、家賃の交渉をしてみることをおすすめします。
大家にとっては合理的な説明が難しいでしょうから、交渉がまとまる可能性は高いと言えます。
ただ、自身の部屋には高級な畳が使われているなど、他の部屋と比べてアップグレードされている箇所があるような場合は、それを理由に断られてしまうこともあります。
退去のたびに、募集条件をチェックすることもお忘れなく
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他の部屋の家賃は、春でなくてももちろん知ることができます。
退去は1年を通して発生し得るので、常に自分が住んでいるマンション・アパートでの引越しには、目を光らせておくとよいでしょう。
退去のたびに、募集条件をチェックすることもお忘れなく。
また、優良な入居者であることも、交渉を成功に導くポイントです。
ゴミ出しのルールを守ったり、決められた日までに家賃を振り込んだり、入居者としてごく当たり前の責任を果たすだけでも、大家に対する印象は随分違うはずです。
そして、交渉の際は低姿勢かつ丁寧に。お願いする立場であることを忘れないようにしましょう。(執筆者:内田 陽一)