底入れから反転の兆しを見せての週末入りとなりました。
今回が本物の底入れとなるかは、まだ確信できる状況にはないですが反発の兆しはあると考えます。
今回の底入れは、天井からの日柄(16日で基本数値マイナス1日)や、天底一致など一目理論での底入れですので可能性はあると考えます。
ただ、為替の状況を考えると、3月末の本決算に向けて業績の下方修正という雰囲気が出てくる状況となる事で、素直に戻るか? 微妙と考えられます。
そうなると今回の反発が、このまま前回の戻り高値となっている2月7日の2万2353円を上抜けて、38.2%の戻りを超えられるか注目で、手前で折れてしまうとなると、弱さが浮き彫りになるという状況です。
とはいうものの、週後半の安値更新した翌日からの反発の勢いは、しっかりあり、高値と高値を結ぶラインは上抜けてきているので、このまま反発していくという事も考えられます。
どちらにせよ、現状の見えるものでは答えは出せないという所です。
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久しぶりの大幅続落を巻き起こした株式市場ですが、市場心理は悲観論と楽観論が入り混じっています。
ファンダメンタルは良いはずという意見と、金利上昇から始まった為替変動によるリスクオフの動きで、資金が株から債券へ大きく流出し、短期的にはトレンドを崩して下落となり、このまま恐慌になるのではという意見。
毎回の事ですが、現状、見えるものを見て考え、動いたことに対処することがポイントです。未来は誰にもわからないのです。
しかし、確実に言えるのは、今回の下げ幅(短期的)は2年ぶりですので、投資家心理が不安になって、悪い材料に過剰反応しやすい状況であることはいえると思います。
ですが、現状の下げ幅はそれほど大きいわけでなく、中期的にはまだトレンドが崩れていないと考えられる状況です。
週足では26週線に対してグランビルの買いの2を作っている雰囲気であること、月足では押し目レベルにしか見えないことなどが上げられます。
この状況を下げ足りないからまだ下がると考えるか?
急落で勢いは有ったものの日柄 値幅でちょうどいいところで下げ止まり反発となったか?
興味深いタイミングで週末となりました。
私としては基本シナリオは変わらず、2月半ばで底入れし、3月の権利取りに向けて上げ下げしながら上げていくという、例年と同じ流れをメインシナリオとしています。
目次
現状分析
5日線
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向きは下向きを継続したまま1週間を終えましたが、週明けには向きを変えそうな雰囲気です。
位置としては下で始まり、週後半に上に頭を出して終値で2日間、上を推移したことで短期的に底入れしたような値動きと考えられる状況です。
さらに週末は上に乖離という状況ですので週明けからの反発期待という展開です。
25日線
完全に角度を強くしての下向きとなっています。
位置も下に大きく乖離した状況で今週一週間を終えました。徐々に値は戻していますが、いまだ乖離は大きく、この乖離を詰めることが上げに転換する第一条件と考えます。
その上で下向きの25日線まで戻した時の株価の動きに注目です。
75日線
明確に向きを下として、25日線とのデットクロスまじかとなっています。
デットクロスが実現するとトレンドが完全に下落を示す形状になる事で、投資家心理はますます負の方向に向かうと考えます。
トレンドライン
上に関しては、2月1日と7日の高値を結んだラインは上抜けて、急激な下げはピリオドと考えます。
次の抵抗線は、1月23日と2月1日を結んだラインで、さらには、下値抵抗線2月6日の14日を結んだラインのチャネルラインを、2月7日の高値から引いて出来る上昇フラック的な動きの上値抵抗線も気になるところです。
さらには、難所が下向きの25日線となると考えます。そして前回記載の38.2%の戻りの所にある窓も抵抗帯となってくると考えます。
下は、先ほど記載の安値を結んだラインと、17日と9月8日のラインが抵抗帯となると考えます。
テクニカル指標
一目均衡表
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未だ下降トレンド示唆となります。雲が上向きなことで雲抜けには時間はかかりそうと考えます。
遅行線は、天底一致を形成して反発して雲入りしています。
まだトレンド変換には時間を要しますが、徐々に反発の雰囲気は出て来ているかなと見えています。
ボリンジャーバンド
バンドが、広がりから下向きとなりそうな気配で、マイナス1σ近辺まで反発となりました。
このマイナス1σでたたかれるのか上抜けて下げを終えるのか見極めです。
スローストキャスト
2本のラインが上向きとなりました。
売られすぎでの横スライドの位置は、2本のラインが上抜けている感があるので、少々上げへの期待はありますが、この後順調に2本のラインが買われすぎゾーンまで到達するかに注目です。
総合判断
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未だ下降トレンドから脱しきれないものの、下げ止まった雰囲気は出ています。
ただし、過去の事を考えるとここで止まったということへの信頼度は薄いと考え、警戒感はしっかり持つべきと考えます。
相場環境は良好だからと言って必ず上げるわけではないので、楽観は注意です。
その上でチャート上に示されるシグナルは見落とさないように、見極めていきたいと思います。
今週も冷静に慎重に焦らず、欲を押さえて見極めてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)