スーパーやコンビニ、駅など、あらゆるシーンで使える電子マネー。
最近は、チャージする手間を省くオートチャージ機能が搭載された電子マネーもあり、ますます利便性が高まっています。
しかし、オートチャージは便利な反面、お金を使っているという意識がなくなり、金銭管理が難しくなったり、無駄遣いにつながることがあります。
今回は電子マネーのオートチャージを賢く使う方法をご紹介します。
目次
電子マネーのオートチャージとは

オートチャージとは、電子マネーの残高が一定以下になると自動で銀行口座やクレジットカード決済でチャージされる機能です。
オートチャージ設定をしていると、わざわざチャージしなくてもいいというメリットがあり、残高不足によってレジでの支払いができなかったり、駅の改札口で止められるという心配もなくなります。
なかにはオートチャージのたびにポイントがもらえたり、オートチャージとクレジットカード決済の合わせ技でポイントが2重取りできるお得な電子マネーもあります。
オートチャージができる電子マネーには、
・ コンビニやスーパー、ネットショップなどで幅広く使える楽天Edy
・ イオンでポイントがザクザクたまるWAON
・ セブン-イレブンやイトーヨーカドーで有利なnanaco
・ Suica、PASMOなどの交通系
が有名です。
オートチャージが危険と言われる理由
電子マネーのオートチャージ機能は便利ですが、使い方次第では危険とも言われています。
理由はチャージするよりもお金を使っているという意識がなくなり、何に使ったのか把握しづらくなってしまうからです。
危険ポイント1:レシートが出ない場合
交通系電子マネーで、電車にも乗るし自動販売機でジュースを買ったり、コンビニでお菓子や軽食も買うという使い方をしている場合。
コンビニではレシートが発行されるため家計管理しやすいですが、駅の自動改札や自動販売機などレシートが出ない場合は、履歴をチェックしないと何にいくら使ったのかすぐに忘れてしまいます。
クレジットカードの明細にはチャージ金額だけしか掲載されず、使用用途が分からないままお金だけが差し引かれます。
その結果、節約しようと思っても何を削ればいいのか対策を立てることが難しくなってしまうのです。

危険ポイント2:抵抗感がうすめ
クレジットカードで少額の買い物をすることに抵抗がある人でも、電子マネーだったら気軽に払えるので、ついジュースやお菓子を買ってしまうということはありませんか?
オートチャージ設定していると残高がなくなっても自動でチャージされ、お金を使っている感覚がなくなり、無駄遣いが増えてしまうかもしれません。
オートチャージで使い過ぎを防ぐコツ
金銭管理が苦手な方は、思い切ってオートチャージをやめるという手もありますが、使い勝手のよさやポイント重視でやめたくないという場合は、使い方を工夫しましょう。
1. 使用用途や使う店を限定する
電子マネーを使うときは
・ 頻繁に使うスーパーだけで使う
など、使用用途や使う店を限定しましょう。
ひとつの電子マネーであれこれ買っていると結局何に使ったのか分からなくなりますが、使用用途や店を限定しておくとオートチャージされても、すぐに何に使ったのか感覚的に把握できます。
2. 履歴や残高を定期的にチェック
店舗に設置されている専用端末、電子マネー対応アプリ、レシートなどで履歴・残高を定期的にチェックする癖をつけましょう。
アプリなら空いた時間に自宅で確認できるので、確認作業が簡単です。
複数の電子マネーを使っているとチェックするのが面倒になるので、電子マネーは1~2つだけにするなど、数を絞るのもおすすめです。
金銭感覚を大切に

電子マネーのオートチャージは、チャージの手間が省けてポイントもたまりやすいなど魅力がたくさんあります。
しかし、お金を使っている感覚がなくなり、金銭管理も難しくなります。
オートチャージ機能を使うときは、そうした危険性があることを考慮したうえで、使い方に気をつけてください。(執筆者:垣内 結以)