今年の最安値を窓空け陰線にて割り込み、本格下落の雰囲気を出した週末となりました。
1月23日から下げ始めた今回の下落。途中下げ止まった雰囲気を出しながら三角保合いを形成し、約2カ月揉みあいの後の底割れです。
この底割れが下げへの加速の始まりなのか?
大底に入るための動きなのかは未来にならないとわからないですが、間違いなく言えるのは、下への加速に対する備えをしっかりすることです。
この下への備えに関しては、今回の下落が始まってから徹底して申し続けてきました。
トレンドは下落に入っていて、未だ完全に戻る形となり切らずにいることで、2万1000円の節目を割ることがあることを言い続けてきました。
結果、悪夢のような大きな陰線で割り込みました。
この割り込み方も、節目を突破するときは、窓空けで大きなローソク足になるという事を申してきており、今回も教科書通りの節目突破の底割れとなりました。
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そしてこの下げがどこまで? という、とても興味深いところの話題です。
もともと2万1000えんを割ったときは2万300円から2万500円あたりまでで、昨年の6月、7月の揉みあいの上限あたりと申してきました。
ここを割り込むと、一気に2万円割れとなり、1万8000円台もあるという話をしてきました。
途中には1万9500円という計算上の節目も存在しましが、内容によっては1万8000円台は充分にあり得る話です。
もちろん週明け月曜日、押してくることが想定されますが、月曜で底入れという可能性もあります。
日柄的に、3月23日が彼岸底と言われる格言とほぼ重なることや、1月23日の天井から42日営業日と基本数値である事を考えると、月曜から一旦下げ止まるという可能性もあります。
値幅的には、短期的な直近高値(2月27日、2万2502円) 直近安値(3月5日 2万937円)直近戻り高値(3月12日 2万1971円)に対してのN値が2万406円、E値が1万9327円、V値が1万9303円となり、N値がもともとの想定の値ごろで週明けの寄りつき近辺の値となります。
そしてE値も、もともと申してきた節目の1万9500円近辺(1月23日、2月14日、2月27日)で作られるN値)と重なってきます。
このように重なって作られる節目で下げ止まるか注目です。
ファンダメンタルとしては、アメリカ初の貿易摩擦が今回の原因となっています。
しかし、このことだけが原因かというと、他にも政治の不安定(日米両方)なども含まれており、下げ止まれる要素が今のところ見当たらないので、なかなかこの先の行方は厳しい状況になりそうな予感です。
例年だと、3月27日に向けての権利取りという上げが考えられるのですが、それ以上に 売りが出ている状況です。
さらには本決算の内容を考えると、単純に買いに向かえないという話も、ここ数週間話してきましたが、そのあたりも含まれていると考えます。
目次
現状分析
5日線
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一週間を通して下向きを継続し、位置としては一旦上に出るもののほぼ下を推移という動きとなり短期的にも下落を示しています。
25日線
再度 下向きとしました。
波うちなので揉みあいと思いましたが、底割れ下落となり、下への乖離を広げる動きとなりました。
グランビルで今回の25日線の上に出たときの絡みが、「買いの1」なのか?「売りの2」なのか? と話してきており「売りの2」の方が可能性が高いと申してきましたが、金曜日の底割れで、売りの2が確定的となりました。
75日線
変わらず下向きで下へ乖離している状況です。
トレンドライン
下は割り込んだことで、横軸は上記に申した通り昨年の6月ごろの揉みあいの上限と考えます。
さらには昨年の4月と9月の安値を結んだラインが、週末の安値のサポートラインとして機能しています。
その下は、2月6日と2月14日の安値を結んだラインと考えます。
さらにその下では昨年の9月の安値の横軸というのが新たに意識されるラインとなります。
上に関しては、1月23日と3月16日を結んだラインが意識されます。
テクニカル指標
一目均衡表
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完全に下方シグナルとなっています。
今回の下落は結果的に、雲のねじれの3月14日前後から始まり、加速は遅行線が日々線との絡みから離れるタイミングでした。
この遅行線が日々線にぶつかってから6営業日、絡む形で推移して、日々線が反発を始めるタイミングで、逆に下に離れるという動きとなりました。
この後の展開としては、下げていくとしたら、8営業日後に天底一致となりますが、どうなるでしょうか?
ボリンジャーバンド
週末の下げで一気に-3σに触れました。
バンドも同じタイミングで開く動きとなっています。
手前では細かく波打った事で、BOXを示唆しましたが、覆して下離れとなりました。このまま下落のバンドウオークとなるか見極めです。
この後 -1σを上回ったところで、一旦急落は終了という見極めとなります。
スローストキャスト
売られすぎゾーンにてゴールデンクロス崩れを起こしました。
この動きは、基本的には下落示唆と見られます。この後2本のラインが横にスライドしていくのか見極めです。
2月の上旬のような値動きとなれば、強く下げが加速となると考えますが、どうなるでしょうか?
総合判断
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今回の底割れで揉みあいと思わせたところから、再度、底値模索の動きの下落となりました。
やはり「急落した後は簡単には戻らない」という動きを地で進んでいると考えられるので、買い玉に関してはしっかりひきつけてから入れる状況です。
結果、今回は売り玉をしっかり持ってきている人は、大きなダメージ無く逆に利益を積み上げ、逆に売りを入れきれず。
もしくは利確を済ませてしまった方は、買い玉のロスが膨らむという事態となったと思います。
今回の下げをしっかり教訓として未来の財産としてください。
結果、今回の下げ、2015年の8月にそっくりな展開となっています。
株は歴史同様、同じ動きを繰り返します。このことをしっかり頭に刷り込んでください。
ここから反発のきっかけが何となるかはわかりませんが、一つは決算内容が出たところか? 次回の雇用統計という可能性もあります。
が、しかし決めつけは禁物です。しっかり細部まで見極め 徐々に玉の操作をしてまいりましょう。
週明け、下げから始まりますので、売り玉のない方の買い玉は充分に注意しましょう(執筆者:城 晶子)