少しでも安いスーパーで買い物をして生活費を節約するなど、節約を気にしている人は多いと思います。
それでは、「医療費」はどうでしょうか。
突発的な病気やケガなどであまり気にせず、病院などで受診する人も多いのではないでしょうか。
医療機関に支払う医療費も、節約することができることを知らない方もたくさんいるかと思います。
医療費節約のポイントをご紹介したいと思います。

目次
病院などにも「割増料金」があります
休日や夜間に救急対応してくれる医療機関は医療費が「割増料金」になります。
やむを得ない場合を除き時間外受診は控えると、「医療費」が節約できます。
節約ポイント1
急病時などは別ですが、極力「夜間」や「休日」の受診はやめましょう。
夜間や休日などの診療時間外に受診すると、初診料や再診料とは別にさらに「料金」が加算されます。
また、病院だけでなく調剤薬局でも時間外などの「料金」が加算されます。
(1) 平日の時間外加算
病院・診療所(初診) : 基本的に850円
病院・診療所(再診) : 基本的に650円
調剤薬局 : 調剤基本料と同額を加算
(おおむね8時前と18時以降、土曜日は8時前と正午以降)
(2) 日曜・祝日・年末年始の休日加算
病院・診療所(初診) : 基本的に2,500円
病院・診療所(再診) : 基本的に1,900円
調剤薬局 : 調剤基本料の1.4倍を加算
(3) 深夜加算(22時~6時)
病院・診療所(初診):基本的に4,800円
病院・診療所(再診):基本的に4,200円
調剤薬局:調剤基本料の2倍を加算
深夜加算は高額となりますので、注意が必要です。
節約ポイント2
診療時間内でも加算される場合があるので注意が必要です
早朝や夜間、休日を診療時間としている診療所(19床以下)もあると思います。
その場合、診療時間内であっても、受診する時間帯によっては初・再診時に「夜間・早朝等加算」がつく場合があります。
また、調剤薬局も「夜間・休日等加算」があります。
(4) 夜間・早朝等加算
診療所 : 500円
(平日18時~8時、土曜日は正午~8時)
(5) 夜間・休日等加算
調剤薬局 : 400円
(平日19時~8時、土曜日は13時~8時)
注意点

※ 上記(1)~(5)のうち、いずれか1つが加算されます。
※ 医療機関や診療態勢によって、加算等が異なる場合があります。
※ 上記(1)~(5)には健康保険などが適用されます。
さいごに
このように、加算額があることをご存じでしたでしょうか。
病院へ行く時間などを考慮してできるだけ平日の日中に受診するようにすると医療費が節約できるでしょう。(執筆者:社会保険労務士 高橋 豊)