新社会人としてスタートをされた皆さま、おめでとうございます。
期待もあれば不安もあるでしょうが、これからの社会人としての長い人生をスムーズにスタートさせたいですね。
社会人として「仕事」を覚えていくことはもちろん重要ですが、「お金」に関するルールも知っておく必要があります。
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目次
お金は今後の社会人生活を豊かにする「道具」
お金は日常生活の中で欠かせないもので、自分が必要とするモノやサービスを手に入れることができます。
お金は今後の社会人生活を豊かにする「道具」です。
しかし、お金はあくまで「道具」ですので、ルールや使い方を理解して行動に移さないと、お金が今後の社会人人生を不幸にする「道具」に変貌してしまいます。
お金に追われてしまう人生になってしまいます。
このお金のルールには「当たり前」のことが多いのですが、みなさんの先輩方の中には「当たり前」のルールが結局身に付いていないケースもあるのです。
収入の範囲内での支出を! ~ローンでモノを買わない~
社会人になると必要なものや欲しいモノも色々とあるでしょう。
しかし、財布の中は有限で必要なモノ・欲しいモノは無限にあるのかもしれません。
収入の範囲内での支出を行うのが基本中の基本ですが、これには「自己管理」が重要なキーワードになります。
社会人になるとクレジットカードを持つ方も多くなりますが、「何とかなる!」の気持ちでドンドンとクレジットカードで支出をしてしまうと、気が付けば収入の範囲内で支払うことができなくなってしまいます。
自己管理することが苦手な場合には、当面の間はクレジットカードを持つのは辞めておきましょう。
会社の都合でクレジットカードを持たなければならない場合でも、使わないようにしましょう。
また、ローンでモノを購入すると、目の前の豊かさは手に入れることができますが、その後に返済が待っています。
ローンを組んでしまうと、支出の中でローンの返済が優先されてしまいますので、貯蓄どころか日常の生活費に困窮してしまうことも考えられます。
また、貯蓄ができていない状況で突発的な支出が発生すると、やむを得ずローンを組まなければなりません。
目の前の豊かさのみに目を奪われてしまうと、お金は人生を不幸にする「道具」になってしまいます。
もし、ローンを組むのであれば、慎重に計画的に組まなければなりません。
「何とかなる」そんな悪魔の囁きには注意しましょう。
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貯蓄を行う手順とは?
今後、結婚や子供の誕生、住宅購入などさまざまな人生でのイベントが待っています。
それとともに、お金も必要になります。
当面はそのような人生でのイベントは予定ないという場合でも、「貯蓄は人生での安心の杖」です。
新社会人の場合の貯蓄の手順ですが、次の通りです。
(1) 収入の範囲内で生活ができるように慣れる
気が付けば収入を超えていたということのならないように、慎重にお金を使うようにしましょう。
(2) 数か月後に、無理のない範囲内で貯蓄できる金額はいくらか? を考える
毎月の生活に慣れてくると、毎月のそれぞれの支出金額が見えてきます。
そこで、無理のない範囲内で貯蓄できる金額はいくらか? を考えてみましょう。
毎月1~2万円ぐらい確実に貯蓄ができるといいでしょう。
もし、貯蓄できない状況である場合には、支出の見直しをしてみましょう。
(3) 毎月、一定額をコツコツと貯蓄を行っていく
財形貯蓄制度がある会社であればその制度を利用しましょう。
財形貯蓄制度がない場合には給与天引きで手軽に貯蓄ができる銀行などの「つみたて定期預金」や「定期積金」などを利用しましょう。
ポイントは、手間をかけずに少額で長期間にわたって継続させることです。
来年の6月から手取り額が減るかも?
毎月の給料から社会保険料や税金などが自動的に差し引かれるケースが圧倒的に多いでしょう。
しかし、入社1年目の税金は所得税のみが差し引かれています。
住民税は1年遅れで課税されますので、今年の給料に対する住民税は来年の6月から差し引かれます。
月額の差し引かれる住民税は1万円前後が多くなっていますが、そのことも頭に入れておきましょう。(執筆者:岡田 佳久)