株式投資に必要なスキルといえば、リスク管理や資金管理、分析手法があります。
分析手法にはさまざまな方法がありますが、どれも特徴をよく理解した上で使うと効果を発揮させることができます。
ただ、基本を知っておかないと、優秀な分析ツールを使用しても指標の選定や最終判断を行うのは人なので、自分自身が分析についてよく知っておく必要があります。
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目次
分析手法にはテクニカル分析とファンダメンタル分析がある
株式投資に関する書籍やサイトで、よく登場するのがテクニカル分析とファンダメンタル分析という言葉です。
分析手法には、大きく分けて2つの手法が存在しそれぞれ特徴があります。
テクニカル分析はチャートから分析する
テクニカル分析とは、過去の取引データや出来高、価格変動やチャートパターンから未来の価格を予測する手法です。
従って、景気や経済状況、政治的要因は分析に含まれません。
テクニカル分析は、3つのカテゴリーに分けられトレンド系指標・オシレーター系指標・その他があります。
その他とは、トレンド系指標とオシレーター系指標どちらの特性も併せ持つ指標です。
トレンド系指標でよく使われるのが移動平均線
トレンド系指標とは、文字通り「トレンド = 傾向」を分析して未来の価格を予測します。
代表的なトレンド系指標には、移動平均線があります。
移動平均線は、過去の価格から平均値を割り出し価格の傾向をグラフ化させます。
レジスタンスラインやサポートラインは、投資家の間でポピュラーなツールとしてよく使われます。
オシレーター系指標でよく使われるのがRSI
オシレーター系指標とは、株が買われ過ぎか、売られ過ぎかを数値化させて分析する手法です。
例えば、RSIは株式投資入門者の方もよく使う指標です。
縦軸には0から100までの百分率があり、横軸は時系列を表します。
100に近ければ近いほど買われ過ぎというサインで、近々下落トレンドへと転換する事を表します。
反対に0に近ければ売られ過ぎというサインで、近々上昇トレンドへ転換することを表しています。
オシレーター系指標は、主に逆張り投資で用いられる指標です。
ファンダメンタル分析とは、財務指標や経済指標などから分析する
ファンダメンタル分析とは、例えば各国が発表している経済指標や、企業が発表している業績や財務指標から株価の動きを予測・分析する手法です。
代表的なのは、会社四季報の業績などから分析する方法があります。
会社四季報とは、上場している企業の事業内容や業績、財務状況や株主についてなどをまとめて載せている書籍で、年に4回発行されます。
ファンダメンタル分析では、成長株や割安株を探して投資をする方法が一般的です。