小学生になると、子どもだけで外出をするようになるので心配ですよね。
登下校については、集団登校だったりPTAや地域の方の見守りで、ずいぶんと不安は減ります。
さらに、校門通過時にメールを配信してくれる「ミマモルメ」や「ツイタもん」などを導入されている学校も多いでしょう。
しかし、下校後の習い事や遊びに行くときの連絡手段として、携帯電話があったほうがいいことはまちがいありません。
目次
子ども用携帯は親のキャリアと同じものが原則
大手キャリア3社には、子ども向けに特化した携帯電話があります。
最新機種の料金プランは次のとおり。
docomo キッズケータイ
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月額使用料金 540円(家族間通話無料)
Softbank みまもりケータイ4
(本体価格1万8,720円のキッズフォンも使用料は同じ)
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月額使用料金 529円
(1回5分以内通話とソフトバンク同士通話無料)
au マモリーノ4
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月額使用料金 540円(家族間通話無料)
上記の月額使用料金は2年契約の場合の料金で、そうでない場合は、基本料金は高くなります。
また、GPS検索を使用したりすると、オプション料金がかかる場合もありますので、契約の内容によっては料金が変わってきます。
その他、機種代金を分割払いにするかどうか、またその機種代金も販売店によっては割引されていたりすることもあります。
さらに、契約時期によっては基本料金割引サービスなど行われたりもします。
そのため、同じ携帯を使っているお子さんでも、支払いしている料金が違う場合がよくあります。
当然というべきか意外というべきか、基本的に親がそのキャリアの携帯電話を契約していないと子ども用携帯の契約ができません。
そのため、おのずと子どもに持たせる携帯は決まってくることになりますね。
親が格安スマホの場合、ガラケーかTONEモバイルのスマホ
子ども用の携帯を持たせたくても、親が格安スマホ(MVNO)の場合は契約することができません。
その場合は、ガラケーのいちばん安い通話プランで契約することになりますが、1,000円未満で維持できるところはなく、2,000円前後が最安のようです。
たとえば、ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルの「ケータイプランSS」であれば月額1,008円(税込)+ 通話料で利用することが可能。
スマホ希望なら、安心して持たせられるとお墨付きのTONEモバイルがおすすめです。
TSUTAYAのスマホ TONEモバイル
専用機種を購入する必要はあるものの、利用料金は月額1,080円 + 通話料で通信料無制限(ただし低速)と格安。
他の格安スマホでも、本体を安く手に入れて、子どもが安心して使えるように親が設定することでコストを抑えることはできますが、手間や知識が必要。
その点、誰でも安心して使えるのがTONEモバイルのメリットです。
子ども用携帯電話を6年使って思ったこと
子ども用携帯電話をのべ6年間使って思ったのは、「子どもと連絡が取れれば御の字」です。
我が家では、子どもが小学1年生のときに「ガラケー」を契約。
料金は家族間通話無料で、月額1,000円程度でした。
その後小3のときに、「ソフトバンクのみまもりケータイ」に機種変更して2年間使用。
こちらも家族間通話とソフトバンク同士通話が無料で月額は600円程度でした。
小5のときには、親の携帯の乗り換えにともなって、「ドコモのキッズケータイ」に変更。
2年縛りですが、機種代無料・3年間基本料金0円というキャンペーンで契約したため、4年目のみ、月額料金を支払いして中2まで4年間使用しました。
このころには、2人の子どものうち女の子の方は友達とメールをするようになり、基本料金以外に500円~1,000円かかるようになりました。
SNSは送信が1通3円と割高なのですが、LINEのように「りょ」とか「笑」とか短文をやり取りしていたので高くなったんですね。
友達付き合いも大事ですから、もったいない…と思いながらも黙認していました。
このように、我が家では子ども用携帯電話に、のべ6年間お世話になったことになります。
料金やサービス機能など変わりながら使用したわけですが、とにかく「外にいる子どもと連絡が取れるだけでありがたい」と思いました。
実際には、いくら電話しても遊びに夢中で出ないとか、家に忘れていて電話をかけたらすぐそこで鳴ってイラッとしたりとか。
また、肝心な時に電源が入っていないとか、せっかく携帯があっても役に立たないことも多々ありました。
これは親の指導不足だったと反省しています。
なお、子ども用携帯にはGPSで現在位置を検索できるサービスがあります。
たとえば、ドコモでは「イマドコサーチ」といって月額200円・検索1回あたり5円と別料金ですが、利用した方がよいと思います。
いざ子どもがいなくなったときは、いくら払ってでも探したいと思うはず。
もちろん、そういったことが起こらないにこしたことはないのですが、何があるか分かりませんので安心料と思えば安いものです。
子ども用携帯と親の携帯の契約期間のズレに注意
我が家では、ソフトバンクのみまもりケータイは、親の携帯の契約期間とズレていたため、数カ月間みまもりケータイが取り残された時期があります。
親が解約しても、子どもは自動解約にならなかったので、違約金を払うより安いということで、契約更新期間まで持っていました。
しかし、オーナー契約がなくなったため、「My SoftBank」にログインができなくなり、みまもりケータイの設定も変更できず、とても不便でした。
同じようにドコモのキッズケータイも、親がソフトバンクに再乗り換えした後の2年間、子どもはドコモのキッズケータイを残しました。
ドコモのキッズケータイが使いやすく、子どもが気に入っていたことと、無料期間が残っていたためです。
契約条件となっている13歳を超えましたが、とくにドコモからの連絡はなく、使えていました。
たいてい2年契約で、子ども用携帯を契約すると思いますが、その間に親が他のキャリアに乗りかえる可能性もあります。
そういった場合にどうなるかということも、契約時に質問しておいたほうがよいでしょう。
現在の我が家は、「キッズケータイ」は卒業して「スマホ」にしました。
高校生の子どもは、楽天モバイルのスーパーホーダイで月平均約2,000円。
中学生の子どもは、同じく楽天モバイルの050データSIM(SNS付)で月平均1,000円未満。
どちらも学校にはスマホを持って行けない規則なので、この安いプランで十分のようです。
小学生の携帯は、料金より安全性とまわりの傾向に合わせた方が無難
子どもに携帯を持たせる目的は「安心・安全」。
月に数百円の違いを追及するよりも、どんなシーンで使うのか、また、同じ学校の子がどんなものを使っているのかリサーチすることが大切と考えます。
まわりがスマホばかりなのに自分だけ子ども用携帯だと、持ち歩きたくないと言い出すこともあります。
逆に、まわりが子ども用携帯が多いのにスマホを持っていると、友達に貸してと言われてトラブルになってしまうことがあります。
どんな端末を持たせるとしても、携帯を持つ目的を子どもに理解させて、管理ができるように教えることがなによりも大切です。
最低限教えたいことは次の3つです。
1. 充電切れに気をつけて、必要なときにちゃんと持って行くこと。
2. 電話にちゃんと出ること。気づかないこともあるので、時々画面をチェックすること。
3. 失くさないように気をつけること。
子ども用携帯のまとめ
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・通話だけでなく、いざという時に助かるGPS位置情報サービスも利用。
・年齢や環境にあった携帯を選び、料金の多少の違いは気にしない。
・持ち忘れたり電話に出なければ意味がないので、携帯の使い方を子どもにしっかり教える。
子ども用携帯があれば安心ですし便利ですが、いくら機能がすぐれていても必要なときに使えないのでは意味がありません。
お子さんに携帯を持たせるときには、ルールをしっかり決めましょうね。(執筆者:野原 あき)