「直販投信」をご存知ですか。
「直販投信」している「投資信託」のことですが、普通の投資信託(ファンド)とは何が違うのでしょうか。
どんな特徴があり、どこで購入できるのでしょうか。
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目次
直販投信って?
個人の投資家が投資信託を購入したい場合、まず思いつくのは、証券会社や銀行など(販売会社)に行き、そこで購入することでしょう。
この場合、証券会社や銀行は、運用会社が運用している投資信託を販売しているだけなので、お金を運用しているわけではありません。
個人投資家のお金を実際に運用するのは、運用会社です。
つまり、証券会社や銀行などを介して、投資信託を購入しているのです。
別の購入方法として、投資信託を運用している運用会社で直接購入することもできます。
このように投資信託を運用している運用会社が、投資家に向けて直接販売している投資信託のことを一般に「直販投信」と呼んでいます。
直販投信を購入するためには、運用会社に取引口座を開設する必要があります。
その会社で運用している商品しか販売していないため、商品数(1本~数本程度)に限りがありますが、たいていはNISAや特定口座等にも対応しており、証券会社や銀行と同様に自分のニーズに合わせて取引できます。
直販投信のメリットは?
直販投信のメリットの一つに、販売会社を通さないので、低コストが期待できる点があります。
直販投信の主な収入源は販売手数料ではなく、信託報酬です。
つまり、販売して手数料をもらうのではなく、預かったお金の金額に応じて手数料をもらう考え方です。
実際、ほとんどの直販投信の販売手数料はゼロ円です。
その他にも、運用会社の顔が見えやすいという特徴もあります。
通常、普通の投資信託を購入しても運用会社の社員や運用担当者に会えることはありません。
しかし、直販投信は積極的に情報を開示し、顧客と接点を持とうとしています。
セミナー等に参加すれば、運用担当者と会い、会社の運用方針などを直接聴ける機会もあります。
どんな会社がある?
投資信託の運用会社がすべて投資信託を直接販売しているわけではありません。
むしろ、直販投信は少数派です。
直販投信の老舗的存在として、さわかみ投信が運用し販売する「さわかみファンド」があります。
1999年に募集開始し、もうすぐ20年になります。
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その他にも「鎌倉投信」、「レオス・キャピタルワークス」、「ありがとう投信」などがあり、それぞれ特徴ある投資信託を運用し、直接販売をしています。
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直販投信の拡大。大手の参入も
これまで直販投信の中心は、既存の金融機関の系列ではない独立系運用会社でした。
最近では、大手金融機関も直販投信への関心を見せています。
大手運用会社の「三井住友アセットマネジメント」が、直接販売を開始しています。
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そのほかにも「三菱UFJ国際投信」や、世界2位の資産運用会社「バンガード・グループ」も直販投信への参入を検討していると報じられています。(執筆者:潮見 孝幸)