政府主導の働き方改革によって女性の活躍や副業・兼業が推進されるなか、男性1人が屋台骨となり、本業のみで家計を支えるという時代は終わりました。
働き方の多様性が求められる現代、副業のありかたが大きく変わっています。
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目次
副業はもはや8兆円もの経済規模に
クラウドソーシングサービス大手ランサーズの「フリーランス実態調査2018」によると、副業人口はいまや744万人(本業・副業を区別していない労働者を含む)。
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2015年の調査開始から着実に増えており、8兆円規模の経済規模があるそうです。
そんな中、大手企業が続々と副業を解禁。
今年1月には厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」をまとめたことにより、2018年は「副業元年」になるのではないかといわれています。
副業を考えるとき、その目的は「家計の足しにする」こと、つまり世帯収入をアップさせることが目的の家庭が多いと思います。
副業をただのお小遣い稼ぎにしてはもったいないと思いませんか?
収入アップを狙うのなら、同時にビジネススキルも磨ける副業に注目してみましょう。
副業に収入だけ求めてはいけない
教育費や住宅ローン。
押し寄せる支払いの波のなかで、あと月に〇〇円プラスして収入がほしいな…と思い立ち、ネットで「月に〇〇円稼ぐ方法」と検索している方、多いのではないでしょうか?
しかし、帰宅後に家族とのふれあいや趣味の時間を削ってまで働くのです。
てっとり早く稼ぐことばかり考えていてはいけません。
自分自身のビジネスの経験値を上げていかなければ、いつまでも支払いの波にもまれる人生です。
ビジネススキルと経験値をあげる副業とは
もっとも簡単に経験値をあげられる副業とは、すでに持っているスキルを生かしてクラウドソーシングなどのサイトから仕事を得る方法です。
クラウドソーシングとは、インターネット上のやり取りでクライアント(依頼主)が不特定多数の人々に仕事を依頼する新しい働き方のひとつです。
PCとインターネット環境、そしてなにかしらのスキルがあればそれをもとに仕事を得ることができます。
取引相手であるクライアントは、個人の場合も、法人の場合もあります。
本業では出会わないような取引相手や取引内容にあたることもあるでしょう。
そういった数多くの出会いが自身のビジネススキルをさらに磨き、経験値をアップさせてくれることは言うまでもありません。
自分の隠れたスキルを見つけられることも副業の醍醐味
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「自分には、インターネット上で取引できるようなスキルは何もない」という人もいるでしょう。
しかし、あなたには本当に何のスキルも特技もありませんか?
たとえば、ラーメンが大好きで週に1回はラーメン店に行くという方には、「都内のラーメン店の食べ歩きグルメ記事作成」なんていうお仕事があるかもしれません。
趣味で似顔絵を描くのが好きな方は、「SNSのアイコンに使用する似顔絵作成をしてほしい」という仕事があるかもしれません。
あなたが今まで生きてきた過程で身に着けた特技や趣味、日課、さまざまな経験値を必要とする依頼主が、インターネット上に数多く存在するのです。
何も本業につながるものだけでなくても良いのです。
自分が少しでも得意なこと、好きなこと、毎日続けていることなどのスキルを副業にできれば、そのスキルにはお金を稼ぐ可能性があるということになります。
そしてその可能性は、もしかすると本業をも上回るポテンシャルを秘めているかもしれません。
まとめ
自分自身で認識しているスキルだけでなく、自分の眠っているスキルを磨くことは、自分自身の財産になります。
副業を始める時は、こうしたビジネス経験値が上がるように副業を選び、帰宅後の副業時間を有意義なものにしましょう。(執筆者:服部 椿)