目次
「有料老人ホーム」とは何か?

有料老人ホームは、高齢者が生活しやすい環境を整えるため、
「住まい」に
(2) 身体的な介護に関する支援、
(3) 健康管理
などを加えた施設なのです。
有料老人ホームは、建設・開設するにあたり、行政からの補助は全くありません。
そのため、企業努力で利益を上げていくことを重視されているのです。
よって、有料老人ホーム同士の競争が激しく、少しでも質の高い施設を目指すようになっています。
有料老人ホームは多くの場合、65歳以上でないと入所ができません。
また、要介護状態でないと、入所できない施設もあります。
「有料老人ホーム」が高い理由とは
その1. とにかく設備が充実
地方ではそれほど競争意識は高くありませんが、東京、大阪、名古屋、福岡、札幌などの都会では、有料老人ホームが非常に多く、少しでも多くの人に入所してもらうために、とにかく設備が充実しているのです。
例えば、温泉、カラオケボックス、Bar、スポーツジムなどが建物内にあり、そこに住む利用者は、自由に利用することができます。

これほど設備が揃っていると、勿論料金は高額になります。
しかし、都会には富裕層が多いため、いくらでも需要があるのです。
例えば
で検索してみて下さい。
たくさんのサイトがヒットし、どの施設も全面的にメリットをアピールしています。
利用する高齢者は、少しでも質の高い有料老人ホームを探して契約することになるのです。

その2. 入所一時金が凄い
最初に触れましたが、有料老人ホームは行政の補助金が一切ありません。
そのため費用の面では、自然と利用者の負担が大きくなるのです。
施設を運営する側からすれば、一時金の存在はとても大きく、利益を出すために運営していくには、多く資金が必要となるのです。
一時金は、居室や共有スペース、介護を終身で利用できる権利を取得するためのものです。
そのため高額な施設では、億近くにもなるところも存在するのです。

その3. 介護保険の適用外になる部分が多い
有料老人ホームの多くは、民間企業が運営しています。
介護保険制度に該当する費用以外は、全て自由に設定できます。
よって、地方の安いところでは月々12万程ですが、都会で富裕層をターゲットにしているところは、30万程のところもあります。
社会福祉法人等が運営している「特別養護老人ホーム」は、介護保険制度に該当する施設が自治体から指定を受けます。
それに基づいて全ての費用が決定し、高くても月々13万前後で入所が可能です。
介護保険の対象となる有料老人ホームは、「特定施設入居者生活介護」という指定を受けています。
高級でない有料老人ホームを探す時の参考として下さい。

まとめ
老人ホームといえば、「特別養護老人ホーム」を連想する人が多いと思います。
イメージとしては「庶民派」でしょうか。
一方、有料老人ホームは、都市部では富裕層をターゲットにしているので、「高級老人ホーム」というイメージになる場合もあります。
庶民派である「特別養護老人ホーム」の方は、待機者が多いので、入所までに時間がかかります。
有料老人ホームの方は、希望者が少ないので、比較的簡単に入所ができます。
しかし圧倒的に、有料老人ホームの方が料金が高額ですので、入所前には必ず詳細を理解しておき、後悔のないようにしておきましょう。(執筆者:陽田 裕也)