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銘柄選定の前にすること
取引所に上場している銘柄は数多くあり、東証一部だけでも約2,000もの銘柄があります。
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それを一つ一つ調べて選ぶことは時間と労力が膨大に必要となり、プロでも難しいことです。
そのため、銘柄選定をする前に自分の投資目的やスタンスを決めておくと、ある程度銘柄を絞ることができます。
投資目的は老後の資金のため、株主優待などを貰うこと、高配当銘柄で配当金を貰うことなどです。
投資目的が決まってくると、投資スタンスもおのずと決まってきます。
例えば老後資金のためなら、長期的なスパンで株価の上昇を目指していくため長期保有で投資するスタンスになります。
何となく株投資を始めた人の中には、投資目的を定めるのが難しいという場合もあります。
その場合は、長期保有、中期保有、短期売買だけでも決めておくと良いです。
初心者が銘柄選定で気をつけること
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投資目的や投資スタンスが決まっていても、今はインターネットで簡単に様々な株式ランキングなどを調べることができます。
上昇率ランキングや売買高ランキング、話題の銘柄などです。
しかし、今株価が動いている銘柄は、短期的な売買をした方が良い銘柄のことも多いです。
売買高が急に増えたり、株価が急に上がっている銘柄は、その時の人気の業種や話題の業種である可能性が高いからです。
ブームが去ってしまうと、売買高が減って株価が低迷してしまうこともあります。
もちろん中には将来有望な企業もあったりしますが、株取引では初心者では扱うのが難しいことも多いです。
そのため、安易にランキング上位の銘柄に手を出すことには、注意が必要です。
実際に購入する銘柄を選定する
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投資目的や投資スタンスが決まれば、それに合わせて銘柄を絞り込んでいきます。
初心者の場合のポイントとしては、購入する市場は東証一部から選びます。
短期売買の場合、値段が動きやすい新興市場から銘柄選定をする人もいますが、売買高も少なくリスクも高くなるため、なるべく東証一部から選んだ方が良いです。
東証一部は、市場の中でも最も上場基準が厳しいところです。
それだけ他の市場よりもリスクが抑えられます。
また売買高も多いため、売りたいタイミングで売りやすい市場でもあります。
初心者の場合、全く知らない企業よりもある程度知っている企業の株を購入した方が良いです。
それは、購入したあとも情報入手しやすいからです。
全く知らない銘柄をしっかりと調べて購入しても、その後は放置するわけにはいきません。
保有中も、情報収集して売却のタイミングを見極める必要があります。
普段から知っている企業なら、その企業に変化があれば敏感に察知もしやすくなります。(執筆者:成田 恵)