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内閣府でも推進「ワーク・ライフ・バランス」

女性も仕事をもつことが普通となり、共働きも珍しくなくなってきました。
出産しても仕事を続ける人が増え、誰もが忙しい生活を送るようになってきています。
そんな中、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉もうまれました。
毎日の生活を支えるためにはお金が必要で、そのためには仕事をこなさなければなりません。
毎日行う仕事ですから、やりがいを感じたいのはもちろんですが、ただ仕事に追われる日々ではなく、私生活も充実させたいと考えるわけです。
今回は、オーストラリアでのワーク・ライフ・バランスについて紹介してみたいと思います。
仕事より大事なものありますか?
そもそもオーストラリアと日本では仕事に対する考え方に大きな違いがあるように感じます。
日本では
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仕事より大事なものがあると誰もが思いつつも、仕事を何よりも大事にしなければいけない…風潮みたいなものがありませんか?
だから風邪ぐらいでは病欠を取りにくいし、年休を取得するのにも周りに気をつかうのではないでしょうか。
オーストラリアでは
病気で仕事を休むのは仕方のないこととして誰もが考えています。
親知らずを抜いたら仕事をお休みするのが常識です。
年休を取得するのも当たり前のことなのです。
仕事は大事で、責任をもってこなさなければいけないと考えていますが、当然の権利は、当然として主張するのがオーストラリアです。
それについて誰も疑問をもちません。
どれだけ忙しくても、決められた時間の休憩時間を取るのは、当然の権利なのだからです。
年休を完全消化しない日本人は、そもそも仕事に対する考え方から改める必要があるかもしれません。
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人によって違うワーク・ライフ・バランスを満足させるには?
ワーク・ライフ・バランスといっても、生活パターンは人それぞれ違います。
・ 独り暮らしなのか、パートナーがいるのか
・ 子供がいるか
・ 自分の趣味が何であるか
・ 何か副業をしているか
など、生活は異なるものです。
結局のところ、人それぞれ仕事に対して何を望むかは大きく異なるということです。
どのようにワーク・ライフ・バランスを手に入れるか
人それぞれ異なるワーク・ライフ・バランスをオーストラリアではどのようにして、手に入れているのかというと、実際のところは交渉ではないかと思っています。
オーストラリアでも、日本同様に子育てと仕事の両立に苦労します。
子供のお迎えのために仕事を早くあがるというのは多いパターンです。
早くに仕事を終了するために、
・ より早くに出勤をする人
・ ただ単に仕事時間を減らす人
シフトの仕事をしている人は、
・ 午前のシフトばかりを希望する人
・ 午後のシフトばかりを希望する人
・ 夜勤ばかりを好んでいる人
そういった仕事の要望をどのようにして手に入れるかというと、最終的にはボスの了解です。
それだけ、ボスには権限が与えられているという意味でもあるかもしれません。
不満があれば転職しますが、ボスとしても、良い人材を集めるには給料や環境を整える必要があるので、それなりに釣り合いがとれるのでしょう。
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ワーク・ライフ・バランスを手に入れるために
オーストラリアでは、ワークライフバランスのために、仕事を選んだり、希望をだしたりするのが一般的です。
基本的にはボスに決定権があるので、極端な話、ボスの許可がおりれば、何でもOKというわけです。
必ずしも自分の要望が通るわけではない
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ボスの考え方や職場の状況が異なれば、同じ要望も通ることがあれば、通らないこともあるわけです。
希望が通らない場合には、自分の生活スタイルに合った職場へと転職するケースも少なくありません。
自宅により近い職場に移ったり、より理想に近い生活ができる仕事を選ぶわけです。
インターネットの普及
最近では、自宅で仕事をしているという人が少なくありません。
会議にも自宅で参加できるようになっています。
あるニュース番組で、ファイナンスについてコメントをしている人がいました。
オンエアー中に、ヨチヨチ歩きの子供が画面に映ったことがあります。
フラフラと仕事をしている父親の部屋に入ってきたのです。
母親が慌てて連れだすというハプニングをTVで見たことがあります。
それまで、個人の部屋だとすら気がつきませんでした。
意外に自宅で仕事をしている人は多いのかもしれません。
日本のワーク・ライフ・バランス
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日本では責任者に与えられている権限が少ない代わりに、責任者にのしかかる責任も小さい気がします。
また、日本ではみんなに平等に労働時間を与えようとする傾向がないでしょうか?
早く帰る人をねたんだり、残業をしている人がいるから帰りにくい…といった考え方ではワーク・ライフ・バランスの実現は難しいかもしれません。
人それぞれ生活が違っていて、仕事に対しての要望も違ってくるのですから、労働時間や勤務日数に偏りが出るのは仕方のないことです。
自分自身がもう少し自由に働きたいのであれば、自由に働いている人を許容することも大切なのかもしれません。
日本も、もう少し
・ 転職が身近になる
・ ボスに権限がある
・ 自由な働き方を認め合う
などに変わると、ワーク・ライフ・バランスが身近になるかもしれません。(執筆者:松下 歩)
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