まず、私はFX専業投資家となって1年ほど経ちましたが、既に数多くの失敗を繰り返し、悔しい思いをたくさんしています。
皆さんのなかには、本業の仕事の収入がなかなか上がらず、プラスアルファの収入を得るために、FX投資を検討されている人もいるかと思います。
そこで今回は、そんなFX投資初心者の人に参考になるような、私が犯した数々の失敗のなかで代表的なものをご紹介していきます。
なお、失敗を失敗だけで終わらせないように、私なりに考えた対応策も併せてお伝えします。

目次
コツコツドカン!!
代表的な失敗例の1つ目は、「コツコツドカン」です。
このコツコツドカンとは、これまでコツコツと小さいながらも利益を積み上げてきたものの、一度ドカンと大きく負けることで、これまでの収益を失うことや、収支がマイナスに転じてしまうことを指します。
私の取引スタイルは「スキャルピング」といって、数秒から数分の間に1銭から2銭を取りにトレード手法をとっています。
そしてスキャルピングの場合、このコツコツドカンを繰り返してしますと、収益が全くあがらず、場合によってはFXの世界から退場することにもなりかねません。
私の場合はドル円とユーロ円で、このコツコツドカンを犯してしまいました。
ナンピンを繰り返すなか、ズルズルと相場は下げてしまい、大きなロット数となったところで決済。
損失も雪だるま式に膨れ上がり、最終的に数百万単位で損を出した経験があります。
たまたま運よく買値・売値まで戻ることもあり、今回もそうなるのではと根拠のない願望をもとにしたトレードで大きな損失を出してしまいました。
「一事が万事」です。
FXを長く続けていくことで経験値も増し、勝率も高くなる可能性があります。
一方でコツコツドカンを繰り返していては、遅かれ早かれFXの世界から退場するでしょう。
コツコツドカンを繰り返さないための対応策として、
です。
これに尽きると思います。
この節目をブレイクされたら必ず切ると決めて、ポジションを持つようにしています。
特にユーロやポンドなどは、一度トレンドができると、その方向に大きく動く特徴がありますので、必ずロスカットを設けるようにしています。
またロスカットの金額も、その日のうちに取り返せる金額の範囲内とすることで、一度ロスカットして、もう一度入り直そうという気にもなれます。
FXでは多くの収益機会が訪れますので、皆さんも、少なくともポジションを持つ前にロスカットする水準を決めておきましょう。
ここで一点話がずれますが、FX専業生活を始めたころは、やはり安定して収入が入ってくるわけではないので、早く稼がないといけないと不安に駆られることが多々あります。
FXはメンタルの影響を大きく受けます。
収益をあげられていないと精神的にも厳しい面があるのは確かです。
ただし、私の場合は、サラーリマン時代の様々な苦痛に比べれば、FX専業生活の自由で自律した生活を送れるメリットの方が大きいと感じられているので、このFX専業生活を続けられています。
FX専業となるか否かは、確かに収入の面もありますが、一度しかない人生をどのように送るかを見つめさせてくれる、とてもいい機会だと思います。

どん底叩き、高値掴み
本題に戻りまして、失敗例の2つ目はどん底を叩いて、高値掴みを繰り返すことです。
これは理由がはっきりしていて、ポジションを持つのが遅すぎるためです。
その対応策としては、
ように心がけています。
また、上下どちらかに大きく相場が動いてしまったら、無理やりポジションを持たず、その流れの時はトレードを控えるようにしています。
まとめ
私の場合、失敗したトレードをノートにまとめ、特に繰り返す失敗に関しては、毎朝チェックするようにしています。
特にスキャルピングでは瞬時の判断が求められるため、事前にトレードイメージをもっておくことは大切だと思います。
今回ご紹介した失敗例はごく一部ですが、皆さんもトレードルールを守り、適切な資金管理を行って、FXトレードで資産を形成していきましょう。(執筆者:荒木 柚芽子)