意識しているつもりでも簡単にはたまってくれないお金。
「とりあえず好きに使って、余ったら貯金に…」なんて考えではいつまでたってもたまりません。
効率的に資産を増やすにはいくつかのコツがあるのです。
この記事では非正規雇用でありながら20代の間に1,000万円ためた筆者が、実際に行ってきたリアルな貯蓄法をご紹介します。

目次
1. 貯蓄目標の設定
まず貯蓄をするにあたって最も重要なポイントは、貯蓄の目的と目標額を明確にする事です。
目的が定まっていなければモチベーションが保てませんし、目標額を設定しないと何から始めたらいいのか分かりません。
逆に目的と貯蓄予定額が決まっていれば、目標達成の喜びを味わいながら楽しく貯蓄する事ができます。
海外旅行や留学など、まとまったお金を使って叶えたい夢がある場合には費用をそのまま目標に据えて下さい。
そのような目標がない場合には、各種金融機関が公開しているライフプランシミュレーションを利用する事をオススメします。
結婚や出産などのライフイベント、老後の生活資金にいくら必要になるのか、まずは計算してみて下さい。
年金受給額の計算には年金ネットを利用すれば簡単です。その結果を元に、今の収入の中から貯蓄にまわすべき額を算出しましょう。
2. 固定費の見直し
目的と目標額が決まったら、第一に行うのが固定費の見直しです。
家賃や光熱費、通信費などの固定費を削減できれば、年間貯蓄額は大幅にアップします。
今は電気代とガス代のお得なセットプランや格安SIMなど、固定費削減に役立つさまざまなサービスが存在します。
筆者はこれらのサービスの利用で年間15万の貯蓄額アップに成功しました。
固定費はなるべく同じサービス会社にまとめて、セット割を有効活用しましょう。

3. 自動積み立て口座の利用
次にオススメしたいのが、自動積み立て口座の利用です。
「普段使う銀行口座」と「貯蓄用口座」を分けて作成し、給与の一部を自動で貯蓄用口座に移動させるというものです。
こうしておけば普段使う口座に残るお金が限られるので、ついつい使いすぎてしまう事が無くなります。
この方法は大手銀行での自動積み立て定期預金の開設でも可能ですが、貯蓄用口座はネット銀行で作るとさらに効率的に資産を増やす事ができます。
今は超低金利の時代なので、大手銀行の定期預金に貯金をしていても利息はほとんど付きません。
その点ネット銀行では金利優遇を受けられるだけではなく、給与振込先に指定するだけで多くのポイントを得られるシステムもあり、かなりお得です。
多くの企業では給与振込先を2つ以上の口座に分ける事が可能なので、給与のうち貯金にまわす額の振込先にネット銀行の口座を指定しましょう。
4. 空き時間にできる副業
今の収入から貯金に回す額を増やすだけではなく、収入自体を増やす事も大事なポイントです。
とはいえ大幅な昇給は難しい時代なので、本職とは別に副業を行う事が効果的です。
アンケート回答などスマホで出来る作業であれば、通勤時間などのちょっとしたスキマ時間でできます。
長期的な収入に繋げたい場合には、本業に活かせるライティングや趣味で作ったアクセサリーの販売など、楽しんで続けられるものを選びましょう。
最初は数百円程度の収入であったとしても、続けるうちに月に数万円程度の収入まで上げる事が可能です。
ただし企業によっては副業を禁止している事もあるので、勤め先の規定をよく確認してから始めるようにして下さい。
5. 積み立て投資信託

ここまで日々の生活で取り入れられる貯蓄ワザを紹介しましたが、これだけでは1,000万円もの貯蓄には届きません。
生活防衛資金としてある程度の金額がたまったら、一部を投資にまわして資産を増やしていく事をオススメします。
要は「お金に働いてもらう」のです。投資を始める際は必ずiDeCoやNISAまたはつみたてNISA口座を利用しましょう。
これらの口座を使った投資で得た利益は課税の対象にならないので、丸ごと収入にする事ができます。
・ 子供の学費など中長期的な資産形成ならつみたてNISA
・ 5年以内に短期的な収入を得たいならNISA口座
といった具合に使い分ける事ができます。
まずは対象銘柄が豊富で手数料のかからないネット証券で口座を開設し、自分の性格に合った投資方法を学びながら楽しくお金を増やしていきましょう。
自分に合った貯蓄法をさがそう
筆者も働き始めたばかりの頃はエステに遊びに洋服に、と散財してばかりで貯金はずっとゼロのままでした。
しかしいざ目標を設定して貯蓄し始めてみると、毎月の目標達成が嬉しく、貯金額のチェックが楽しくてたまらなくなりました。
皆さんも自分に合った貯蓄法を模索しながら、楽しい貯蓄ライフを送ってください。(執筆者:島村 妃奈)