反転の兆しとなる一週間となりました。
ポイントとしたネックラインを週中に上抜け 週末には25日線を突破するという展開となっています。
現状の雰囲気からは8月の高値更新し、7月後半のもみ合いを上抜けるかもと思わせる値動きとなっています。
この値動きから上抜けとなるのか?
大きな三角保ち合いの中での推移となるのか?
週明けの動きで決まってくると考えますが、現状のファンダメンタルから素直に上げていくということは考えづらいところですが、為替が円安傾向に向かいつつあることが、保ち合い上放れの可能性を高めています。
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この円安には、米国の利上げが背景にあり、9月利上げを示唆したFRBのパウエル議長発言が根拠となっていることから、かたい流れと考えられます。
結果的に米国の反発 日本の反発を呼んでいます。
昨今の調整の要因となっていた米中の関税問題も、制裁第2弾を発動したもののすでに織り込んでいた内容の範疇だったと思われるようなマーケットの動きとなっています。
ただ、さらなる貿易戦争の発展もささやかれる中、このまま高値更新となるかは微妙と思っています。
そして先々週の安値更新も大きな三角保ち合いの範疇であり、今回の週末の高値もこの三角保ち合いの上値抵抗線100円ほど手前となっています。
この保ち合いを離れるか? 注目で、BOXという考えからも現状2万1500円と2万3000円という大きなBOXの中に、8月8日の高値と8月13日の安値という小さいBOXがあると考えられます。
結果的にやはり25日線に方向感がないことや、ボリンジャーの動きが示すBOXから離れきれない状況で、まる3か月経過し4か月目に入るか注目です。
大きな三角保ち合いに関しては、9月下旬に頂点を示していることから、レンジを狭めながらのもみ合いが、あと一月間続く可能性もあると考えていきたいと思います。
そしていつも申している例年の動きでは、秋安く春高いに関して8月 9月 10月に底入れという事が、すでに底入れしたのか?
さらなる底模索となるかの見極めも当面続くと考えます。
週足を少し長期にわたってみたときに見えるリズムに関して、昨年は9月に押し、一昨年は11月に押しとなっています。さてさてどうなるでしょうか?
目次
現状分析
5日線
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今週は下向きで始まり、すぐ上向きとなりそのまま上向きで角度を上げながら週末となっています。
位置としても週初めは下で始まるものの週後半は、上に乖離した状況で週末入りとなりました。
この動きから週明けには、その他の移動平均線を上抜けることでトレンドを上に向ける雰囲気が出ることが、想定される状況です。
25日線
今週に入り、向きを下としそのまま下向きを継続していますが、この下向きも長くは続かない雰囲気での週末となっています。
週明け向きが上向きとなるとなれば、またまた短期的な波うち形成となり、BOX継続示唆という展開となりそうです。
位置としては週前半は下で推移していたものの週末に上抜けました。
抜け方が明確に窓は空いてないものの、前日の終値と抜ける日の初めには乖離があり、25日線をまたぐ形で陽線となっていることで、トレンド変換の可能性は低いものの示しています。
そして上記に書いた通り、週明け5日線とのゴールデンクロスの可能性も高くなっているので、クロスするか注目で、逆にゴールデンクロスをギリギリ回避となると、下への加速が高くなるという展開もあるので注目です。
75日線
先週同様下向きを継続しています。
位置としては25日線と同様、週前半は下を推移していたものの週末に上抜けました。
結果25日線とほぼ同じ位置におり5日、25日、75日、100日、200日の移動平均線が2万2358円と2万2466円という108円という狭いレンジ内に収まっています。
移動平均線の収斂を教科書に乗せるときのような状況を作っており、一番上にいる75日線は下向き、一番下にいる5日線は上向きとなっており月曜日にはもっとレンジを狭めることになると想定されます。
この動きから近いうちに新たなトレンドが始まるかもという思いが出てくる状況が形成されています。
トレンドライン
おおむね先週と変わらずで、大きな三角保ち合いがあり上値抵抗線が1月の高値と7月の高値で作られるラインで、下値支持線が3月の安値と7月の安値を結んだラインで作られており、上下共にその後も抵抗線として反転ポイントを示すラインとなっています。
そしてBOX形成となる横向きのラインとしては、上は7月の高値近辺の2万3000円どころと7月の安値の2万1500円どころと考えます。
さらに狭いレンジで8月8日の高値と8月13日の安値でのトレンドラインも直近の節目と考えます。
さらに下に関して8月16日、22日、23日の安値辺りを結ぶ切上がりのラインも短期的には気にしていきたいと思います。
テクニカル指標
一目均衡表
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現状、雲、基準線、転換線を上抜け、遅行線も日々線を上抜けたことで好転状態といえると考えます。
結果的に雲のねじれ前後で明確に雲との絡みから上抜けたという言い方ができる値動きとなったと見受けられます。
そうなるとこのまま上昇入りするかもと考えています。
ボリンジャーバンド
下向いていたバンドから、-3σが向きを変えて結果 波打つ形を形成してやはりトレンドが作り切れないという展開を示しているように見受けられます。
この後+3σの向きが下から上に変わり間に打つか? 注目です。
もしBOXだとすると、現状の+1σ近辺にいることで上限近辺と考えられますが、どうなるでしょうか?
スローストキャスト
2本のラインが緩い角度で買われすぎゾーンに向かいました。
この動きは、強さを示していると見受けられます。
そしてこの後の動きとしてデットクロスの後に2本のラインが、どの位置で再度ゴールデンクロスして上向きとなるかで今後の展開の先読みとなります。
総合判断
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今週、一気にトレンドを変えそうな雰囲気を出してきました。
先週に細かく出ていたシグナルが今週 多岐に広がっています。
あとは、実際に上抜けするかがポイントではありますが、現状のその可能性を多く出していると考えます。
ということでテクニカル的に上を示し始めていますが、いつ下への影響を出す経済状況になるかは、未来の事なのでわからないのが現状です。
そしてこの週末に米朝の動きが多少ニュースに取り上げられてることが、地政学的リスクという反応を取るかは週明けの動きで判明すると考えます。
いつ どこから悪材料が出てくるかわからないので、緊張感は切らずに見極めてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)