何も無駄遣いをしていないのにお金が貯まらない。
そんな風に思っている方も少ないと思います。
ですが、原因は必ずあるものです。
この記事では、「貯まらない家代表」の田中家を
具体的に解説することで、皆さんにも役立てていただこうと思います。
家族構成は夫(45)、妻(44)、娘(15)、息子(10)としましょう。
夫と妻を合わせて月の手取りが36万円とします。
夫の手取りは大卒の40代男性の平均賃金を元に、妻は扶養内パートとして設定しました。
田中家の現在の収支はこんな感じです。
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目次
田中家の収支を見てみましょう
夫 26万(正社員)
妻 10万(パート)
支出:
住宅ローン 8.1万(残り25年、金利1.2%の35年固定、残額2,100万。夫名義)
生命保険 夫分1.4万(死亡時1,000万)、妻分1万(死亡時700万)
医療保険 夫分0.8万(入院時日額1万)、妻分0.4万(同0.5万)、子×2=0.5万(同0.3万)
電気代 0.8万
ガス代 0.7万
水道代 0.8万
食費 7万
雑費 3万
通信費 2.5万(スマホ3台)
教育費 2万(習い事含む)
交通費 1.5万
娯楽費 2万
医療費 0.8万
被服費 1万
小遣い 夫3万、妻2万、娘0.5万、息子0.2万
合計 39万円(3万円の赤字)
田中家は赤字を貯金やボーナスから補填していますが、なかなか追いついておらず、貯蓄が目減りしている状態です。
これこそ、典型的な「貯まらない家計」です。
抑えられる部分を考察してみましょう
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住宅ローン
変動金利に借り換えるのも良いでしょう。
現在0.45%程度ですから、借り換えることで8.1万→7.4万まで減額できます。
借り換え手数料が60万かかったとしても、総支払額で見ると151万ほどお得に!
(変動金利が今後上昇しないと仮定して計算しているため、余裕ができれば繰り上げ返済をしていき金利上昇に備える必要があります)
生命保険
住宅ローンの団信があり、夫の死亡時はローンが消滅するため夫の1,000万の保障は多すぎるように感じます。
半額にし、保険料も0.7万に。
新しい保険に入りなおすよりは、現在の保険で保障額を少なくする方が保険料が安く済むことが多いです。
医療保険
万一の際には高額療養費の制度などを活用すれば、日額5,000円のプランで十分です。
夫分を半額に減らし、0.4万に。
子どもの分も共済に変更し、2人で0.2万に抑えて。
食費、雑費
あと0.3万ずつなら、細かいところを節約すれば浮かせられるかと思います。
(セール品を狙うなど)
通信費
格安スマホに乗り換えましょう。
3台で1.5万まで抑えて。
小遣い
目安として、収入の1割なので、子どもの分は別にしても夫婦で3.6万まで抑えたいところです。
夫2.4万、妻1.2万ほどでしょうか。
すべて実施すると…
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ひとつひとつはそこまで大きな改革ではないと思いますが、これらをすべて実施した場合
5.1万も浮きます!
3万の赤字家計から、2.1万の黒字家計へと転身です。
また、妻がパートでなくフルタイムで働けばもっと黒字は増えるでしょう。
最後に
「どこを節約したらいいのかわからない……」という時に手を付けやすい部分を例を使って解説しました。
ご家庭の家計と比較してみてくださいね。(執筆者:上坂 亮子)