ごく一般的なサラリーマン家庭が、毎月の収入の中から10万円を捻出するのは困難です。
しかし、9月から12月までの4か月間に、1か月あたり2万5,000円ためると考えれば、年末までに10万円の貯蓄は可能です。
今回は共働き夫婦と小学生2人の家庭をモデルケースに、年末までの4か月で10万円貯蓄する方法を考えてみました。
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目次
毎月少額ずつの貯蓄プラスボーナスで10万円の貯蓄はできる
貯蓄は先取りで行うのが鉄則。
給料が入ったらすぐ、2万5,000円、難しい場合は今月貯蓄が可能な金額を家計口座とは別の口座に移しましょう。
自分で別口座に移すのが面倒なら、積立定期預金口座に自動振替する形にするのがおすすめ。
昨今は定期預金金利が限りなくゼロに近いので、この際中途解約を前提とした積立でもよいと割り切りましょう。
また、夫婦の片方、もしくは両方がボーナスをもらえる場合、よほど大きな出費がない限りは手元にまとまったお金が入ります。
それを可能な限り貯蓄に回しましょう。
もし毎月2万5,000円ためられなくても、ボーナスを足して10万にすることもできます。
それでも4か月で10万円の貯蓄が困難である場合、たいていどこかでムダな支出が発生しています。
そこで、次の段階として、どこにムダがあるかを調べる必要があります。
貯蓄10万円の捻出方法(1) 「固定費」を見直そう
家計の節約でまず着手したいのが、毎月の固定費です。
小学生の子どもがいるご家庭の場合、次の固定費を見直すだけでも、毎月の支出を抑えることが可能でしょう。
携帯代
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今や携帯代は家計を圧迫する筆頭格ですが、小学生の携帯は主に親との連絡用。
親が3大キャリアのスマホを使っていても、子ども用に同じ機種、同じプランを契約する必要はありません。
小学生なら料金が安いキッズケータイや格安スマホなど、必要最低限のことができるものを与えるという形でよいと思います。
また、3大キャリアを利用中で通信費が家計を圧迫している場合は、「家族全員で格安スマホへの切り替え」も視野に入るでしょう。
それでかなり通信費が浮く家庭が多いのではないでしょうか。
習い事の費用
毎月の習い事の費用も、見直しが必要です。
子どもがやる気のない習い事は、往々にして親の希望でやらせている場合が多いです。
そのような習い事は辞めさせ、将来に備えて貯蓄した方がいいでしょう。
習い事の費用は5千円を超えるものが大半です。
子どもが気乗りしない習い事を辞めれば、5千円程度は貯蓄に回せる計算となります。
また、子どもが喜んでやっている習い事でも、それで家計がマイナスになるなら問題です。
その場合はやむを得ず辞めさせる、あるいは月謝が安い教室を探すなどの対策を行い、家計のマイナスを解消する必要があります。
保険
ライフステージにより必要な保険は違うため、随時保険の内容を見直すことが必要。
現状に即した保障だけに絞れば、毎月の支払いを数千円程度減らすことも可能です。
これを機に、保険会社の変更も視野に入れた見直しも検討してみましょう。
貯蓄10万円の捻出方法(2) 「なんとなく」の出費を見直そう
次は、日ごろから「なんとなく」行ってしまう出費についても見直しましょう。
外食費
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小学生には大人以上の大食いが結構おり、1回外食に行くだけでもかなり家計を圧迫します。
1回5千円で済めばまだいい方。大人がお酒を飲めば、1度の外食で万単位になる場合もあります。
食べ盛りの小学生がいる家庭では、外食を旅行時やお祝い事の時などに限定し、ふだんはお惣菜などを活用して家で食べるのがおすすめ。
それだけで食費を1万円程度節約できます。
実は我が家も大食い一家なので、そのような形で毎月の食費を節約していました。
衝動買い
衝動買いは、数百円の出費でも危険です。
1回ごとの出費は小さくても、累積すればかなりの金額に。
お金をためたいなら衝動買いは厳禁です。
交際費
なんとなく参加する飲み会、気乗りしないママ友の食事会、それは本当に必要なものでしょうか?
自分が心から楽しめない、あるいはなんのメリットもない場合は、心を鬼にして断る勇気も必要です。
その分浮いたお金をためておき、本当に使いたいところに使った方がよっぽど有意義です。
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他にも、買い物に行った際、気になる商品を目の前にその都度
と考える習慣をつけるだけでもムダづかいが減ります。
年末まで4か月あれば10万円の貯蓄は可能です
今回の記事でお話ししたとおり、毎月一定額の給与と年末のボーナスがあるサラリーマン家庭なら、これから年末まで毎月数万円ずつためて10万円にすることは可能です。
ここでご紹介した方法はほんの一例ですが、貯蓄の際に参考にしていただければ幸いです。
年末までの4か月間で、無理なく効率的に10万円の貯蓄をめざしましょう。(執筆者:大岩 楓)