自分の住まいをそろそろ買おうかしら…という時、
駅から近く、セキュリティを考えて、マンションを購入するのか
考えてしまいますよね。
いずれにせよ、人生の中でも、夢の実現である瞬間。
買う家を検討している時、楽しみで仕方ないと思います。
今回は皆さんの中での選択肢に多い、分譲マンションを購入した際の保険についてお伝えしていきたいと思います。
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目次
分譲マンションには二つの保険が必要って本当?
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分譲マンションは、エントランスやエレベーター、廊下、階段、ベランダ、給排水設備、ボイラー室などの「共有部分」と、各居住者が住んでおられる部分の「専有部分」に分けられます。
共有部分に対しては、主にマンション管理組合が契約者となる保険に入る必要があり、専有部分には、居住している方が個人でかける火災保険が必要となってきます。
・台風などで共有部分であるベランダの仕切りにひびが入った
・共有施設から過電流によるボヤがあった
などの場合、各居住者個人が入っている保険では修理はできないのです。
結果、多数の世帯が共同で住んでいるマンションの「共有部分」には、それに則したマンションの保険に入る必要があるというわけです。
そして個人が購入した専有部分には、自分で火災保険等をかけて、仮に火災で燃えたとしても保険が下りるようにします。
人生の中で二重ローンなどを組むことがないようにしたいものです。
共有部分の保険は誰が契約をするの?
分譲マンションの場合は、多数の世帯が共同で生活をしています。
大きなマンションになると1棟だけでも、地区の町内会に引けを取らない人数が生活をします。
何かを決める都度に、マンション居住者全員が集まることはほぼ不可能ですね。
管理組合はそのために存在し、その中の代表者が理事を担当し、マンションにおける様々なことを運営・管理していきます。
その管理の中に「保険」もあると考えていただければよいと思います。
となるわけです。
マンション管理組合が入るべき保険は?
損害保険で用意ができる、「マンション管理組合様向けのマンション保険」に入ることになります。
(各保険会社でペットネームは違いますが、マンション総合保険という名前が多いと思います。)
何を補償してくれる保険なの?
マンション共用部分を一括して補償してもらえます。
事故内容で見てみると、
(2) 落雷
(3) 破裂爆発
(4) 風災・雹災・雪災(台風含みます)
(5) 車両などの外部からの物体の衝突
(6) 盗難
(7) 労働争議
(8) 水濡れ
(9) 破損
がメインの補償となります。
水災や共用部分の電気や機械の事故などの特約、マンションの共有部分の管理不行き届きで、他人がケガをした際の賠償責任保険なども特約で付帯が可能です。
もちろん地震保険も特約として付帯ができます。
安心ですね。
管理組合の理事が回ってきたときに保険契約のことを聞かれたら…答えられますか?
マンションの管理組合の理事は、輪番制が多く、保険などに詳しい人が理事役になることは滅多にありません。
保険の更新は1年の場合や5年の場合などがあり、自分が役付きの際に保険の更新があると、「前のままでいいや」、「安い方が管理組合費もかからなくていい」という安易な方向に流れる危険性があります。
わからないことはとことん、保険会社や代理店に質問をしていきましょう。
理事会や総会に同席してくださる保険会社や代理店も多いのが実態です。
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万が一の事故の時、マンションはきちんと立て直せるの?
せっかく買ったマンションです。
皆さんのマンション管理組合の保険は大丈夫でしょうか?
上記の保険で、実際にかかった修理費が出ますが、これはあらかじめ設定した保険金額までです。
もし、同等のマンションを新たに建築・購入しなければならないとしたら、必要な金額(※再調達価格と言います)が必ず存在します。
マンションの保険の保険金額の中で、その満額をもってかけられている保険はほぼありません。
その中で、一部の保険会社では、修復金額が建物の共用部分全体(※再調達価格)に到達したときは、証券上の保険金額を超えて再調達価格まで支払ってくれる会社があります。
ここが、筆者も最も重要だと思うポイントです。
コンクリートだから全部は燃えないという理屈で、保険金額ベースで、保険を決めていることが多いのが現状です。
ただ、共用部分の主要な部分が損傷して、保険金額を超えてしまうケースは決して少なくなく、その復旧が出来ない保険であれば、住民は住む場所をなくしてしまうリスクにさらされるわけです。
現在理事を担当している皆さんは、一度管理組合の証券を見て、必要であれば保険会社にお問い合わせすることをお勧めします。
マンションは一人のものではありません。
ですから慎重に確実に補償がなされることが大切なのです。
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まとめ
管理組合の保険は、毎月の住民の管理費で賄っています。
数年に1度交代で理事会メンバーに選ばれたとき、皆さんは最善の選択をできるでしょうか?
想定される事故、最悪のシナリオも考えて、再調達価格が支払える保険会社を選ぶことはとても重要な視点だと思います。(執筆者:鮫島 ひかる)