資産運用を成功させるためには情報収集と状況把握、適切な判断が必要不可欠です。
とはいえ忙しい日々の中で、資産運用ばかりに時間を割けないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、効率的な資産運用に役立つ便利なアプリを
「情報収集」、「銘柄選び」、「資産管理」
の3つの観点でご紹介します。
目次
1. 情報収集に欠かせないニュース系アプリ
最近では株価が乱高下しており、先の読みづらい局面になってきています。
2020年以降に来るとされる不況に備えるためにも、マーケットの動向把握は欠かせません。
投資全般の情報アプリとしては「Yahoo!ファイナンス」が有名です。
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世界中のマーケットの動向を網羅する事ができるので、投資を始めるにあたって一番に入れるべきアプリです。
得に個別銘柄の値動きや最新情報については、あまり人気のない銘柄でも詳細に更新されており、現状では最も信頼できる情報ツールと言えます。
また、各金融機関のアプリよりも操作性がよく、欲しい情報をすぐに見つける事ができます。
注目している銘柄が設定した金額になった時にお知らせしてくれる「アラート機能」は各金融機関のアプリにもありますが、Yahoo!ファイナンスでまとめて登録しておいた方が管理の手間が省けます。
現物取引よりも投資信託がメインという方には、モーニングスターの運営する「株・投信情報」がおすすめです。
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筆者の場合は株式や経済全体の動向は「Yahoo!ファイナンス」、投資信託のトレンドは「株・投信情報」を使って情報を得ています。
また、学習という意味では、著名な投資家や経営者をフォローして最新トレンドを知ることができる「NewsPicks」が便利です。
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2. 銘柄選びに役立つサポート系アプリ
最近ではAIが投資方針をアドバイスしてくれるロボアドや、シミュレーターなどのサポート系アプリも一般的に使われるようになってきました。
今回得におすすめしたいのが、投資信託専門の資産運用シミュレーターである「answer」です。
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「answer」はマネックス証券が運営するアプリですが、アプリ自体は口座を開設しなくても誰でも使う事ができます。
このアプリは、資産運用の目標や大体の方針は決めたけど、実際にそれぞれの銘柄をどれくらいの割合で組み入れれば目標達成できるのか分からない…という方におすすめです。
通常であれば過去のデータからそれぞれの資産のリスク・リターン率を抽出し、組み入れ割合ごとにシャープレシオ(運用効率)を計算して目標に最も近いポートフォリオを決めるという手順になりますが、これを自分で計算するには手間がかかります。
その点「answer」を使えば、求めるリターンやリスク許容度と自分の選んだ銘柄、組み入れ割合との相関が一目で分かります。
自動売買まで行うロボアドとは異なり、無料で使える気軽なアプリなので銘柄選びに迷った際には是非参考にしてみて下さい。
3. 運用実績・資産管理系アプリ
資産推移や運用管理に関しては「マネーフォワード」の右に出るものはありません。
筆者は目的別に複数の銀行口座や証券口座を持っているので、その全容をエクセルにまとめる作業には非常に労力がかかっていました。
しかしマネーフォワードで全ての口座を連携させると、今までの苦労が嘘のように簡単に資産運用状況を把握できるようになりました。
複数口座をまとめてポートフォリオを表示できる機能があるので、資産のリバランスの際に非常に便利です。
資産推移レポートをグラフで見る事もできるので、どれほどの資産変動があったのかが一目で分かります。
さらに、クレジットカードや通販、電子マネー、年金などのサービスも連携する事ができ、レシートを登録して日々の支出管理も行えば身の回りの全てのお金の管理が1つのアプリで出来てしまいます。
家計診断機能など、家計簿アプリとしても便利なツールが取り揃えられています。
無料版では連携できる口座数に限りがありますが、お金を払ってでも使う価値のあるアプリですので是非ダウンロードしてみて下さい。
まとめ
IT技術の発達により昔よりもはるかに効率的に資産運用ができるようになってきました。
今回は株式投資と投資信託を中心としている筆者が実際に愛用しているアプリをご紹介しましたが、投資家のライフスタイルや投資志向によって相性の良いツールは異なります。
ご紹介した以外にも投資に役立つ便利ツールはたくさんあるので、色々試しながらご自分のスタイルに合うツールを探してみて下さい。(執筆者:島村 妃奈)