「投資信託」という金融商品を聞いたことがある人は多いと思います。
しかし、実際に投資している人でも投資信託の仕組みを理解しているのでしょうか。
この記事では投資信託を運用していても仕組みをあまり理解していない人や、これから資産運用を始めてみたい人のために、投資信託の仕組みをわかりやすく解説していきます。

目次
投資信託は投資家からお金を集めて運用のプロが管理している金融商品
投資信託とは、たくさんの投資家からお金を1つに集めて、運用のプロであるファンドマネージャーが、株式や債券などの複数の商品に投資を行って運用する金融商品です。
そして、投資家に運用の利益を還元するという仕組みになります。
投資家は運用をファンドマネージャーに任せるので、商品を選んで好きな金額で買えば、特にすることがありません。
投資信託の仕組みをもう少しわかりやすく解説していきます。
例えば、野球のテレビゲームに例えてみましょう。

ゲームのプレイヤーである自分が監督になり、好きな選手を集めてオリジナルのチームを作るというとわかりやすいでしょうか。
選手にはピッチャーやキャッチャーなど、それぞれの役割があります。
監督がそれぞれの適性を見極めて、戦術を立てながら相手チームに勝つように戦っていきます。
監督が「ファンドマネージャー」、選手を「株式や債券などの金融商品」で考えてみると想像がつきやすいと思います。

投資信託も様々な商品を組み合わせるので、「どの商品の割合を高くするか」、「収益を上げるためにはどうするか」などをファンドマネージャーが運用方針に沿って決めていきます。
投資信託の販売の流れとは

投資信託の販売の流れは上記のようになります。
それぞれの会社の役割をみていきましょう。
販売会社
販売会社は、投資家と投資信託をつなげる役割があります。
主な窓口は銀行、郵便局、証券会社になり、投資信託を購入したり、分配金の支払いなどのやり取りを行います。
他にも、口座開設の手伝い、目論見書や運用成績などの書面の交付、償還金(決められた日に投資家に対して返却されるお金)の支払いも行っています。
運用会社
どのようなコンセプトの投資信託を作るかを考えて、どこの国の株式や債券を組み合わせるのかを決定するのが、運用会社の役割になります。
その際にファンドマネージャーが中心となり、専門的な知識を元に運用の方針を決定していきます。
受託銀行
受託銀行は運用会社が決めた買い方で、株式や債券に投資する役割があります。
投資家から集めたお金を保管、管理する重要な役目を担っています。
このように販売会社、運用会社、受託銀行がそれぞれの役割を果たして、投資家に投資信託を販売しています。
まとめ

投資信託の仕組みや販売の流れがわからなくても、資産運用は可能です。
けれども、こういった仕組みを理解してからのほうが、他の金融商品との比較ができると思います。
他にも仕組みがわからない金融商品があれば、この機会に勉強してみてはいかがでしょうか。
今まで知らなかったメリットやデメリットに気付けて、自分自身の投資に役立つでしょう。(執筆者:野本 一貴)