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携帯電話乗り換えには手数料がかかる
携帯電話の会社を乗り換えるとき、避けて通れないのが手数料の負担です。
大手キャリアでは、契約期間途中で解約すると解約金が約1万円かかります。
また、格安スマホの場合も、「契約期間」と「解約金」が設定されている会社やプランがあります。
たとえ解約金がかからない場合でも、旧契約の会社へMNP(携帯電話番号ポータビリティー)転出手数料が2,000~3,000円必要となり、新契約の会社へは登録事務手数料が約3,000円かかります。
さらに、別途数百円のSIMカード発行手数料がかかる場合もあります。
そのため、今後は確実に安くなるとはいえ、乗り換え月の請求料金はどうしても高額になってしまいます。
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登録事務手数料が無料になるツール・エントリーパッケージ
格安スマホのどの会社でも、おおむね3,000円かかる登録事務手数料。
どんな根拠の金額なのか分かりませんが、必ずかかる料金だと思ってあきらめている方がほとんどだと思います。
しかし、実は「エントリーパッケージ」というものを使えばこの登録事務手数料は無料になります。
エントリーパッケージの公式サイトの説明
格安スマホの申込をWEBから行うとき、申込方法に「エントリーパッケージを使う場合」と説明があることがあります。
しかし、本当にメリットがあるのかどうかWEBサイトの説明文では分かりにくいと思う方が少なくありません。
たとえば、LINEモバイルでは下記のように記載されています。
Amazonのウェブサイトや、ビックカメラやヨドバシカメラのウェブサイト?店舗等で購入できる、16桁のエントリーコードが記載された紙のパッケージです。
記載してあるエントリーコードをLINEモバイルウェブサイトに入力してお申し込みを行うことにより、登録事務手数料3,000円(税抜)が無料になります。
※エントリーパッケージの購入には費用がかかります。
※エントリーパッケージの購入金額については各ウェブサイトにてご確認ください。(引用元:LINE MOBILE)
「なぜエントリーコードが記載された紙をいったん買わないといけないの? SIMは入ってないのに有料なの?」
わたしが初めて格安スマホに申込するとき、エントリーパッケージの説明を読んでもそのようにしか感じませんでした。
なんだかとても面倒なことをしなければならなかったり、なにかデメリットがあるのかもしれないと疑ってしまい、深く調べることをしなかったんです。
しかし、2回目に格安スマホの乗り換えをするときには気持ちのよゆうがあったので、エントリーパッケージを使って申し込みをしてみました。
実際にエントリーパッケージを使ってみると、面倒なことはなく、利用するだけで2,000円以上もオトクに格安スマホの契約ができる有料のクーポン券のようなものでした。
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中身はCDジャケットより一回り大きい程度の紙だけ。
圧着ハガキでじゅうぶんでは? と思ってしまいました。
エントリーパッケージの使い方
一般的な格安スマホ会社のMNP契約手順は次の通り。
(1) 旧携帯会社でMNP転出予約番号を申し込む
(2) 新携帯会社へ契約申し込みをする
(3) SIMカード到着。挿し換えたらWEBでMNP転入切替をすると1時間程度で回線切り替え完了
(4) 新携帯会社のネットワーク設定
いっぽう、エントリーパッケージを利用して申し込む場合は次の通り。
手順が一つ増えます。
(1) エントリーパッケージを購入する(Amazonや家電量販店で)
(2) 旧携帯会社でMNP転出予約番号を申し込む
(3) 新携帯会社へ契約申し込みをする(申込過程でエントリーコードを入力する)
(4) SIMカード到着。挿し換えたらWEBでMNP転入切替をすると1時間程度で回線切り替え完了
(5) 新携帯会社のネットワーク設定
注意点は、MNP予約番号には有効期限があり、それが15日であるのに対して、MNPを利用した契約申し込みは基本的にMNP予約番号の有効期限が10日以上必要ということです。
そのため、エントリーパッケージをネットで購入する場合は日数がかかることに注意して、MNP予約番号の有効期限が不足しないようにしましょう。
エントリーパッケージを利用するメリットとデメリット
エントリーパッケージを利用するメリットはただ一つ、登録事務手数料が無料になることです。
エントリーパッケージは500円~2,000円程度で、価格は変動することがあります。
通常、登録事務手数料よりエントリーパッケージが安いので、差額分は確実にオトクになります。
使わない手はないかのようなエントリーパッケージですが、やはりデメリットもあります。
それは、契約申し込みをしても審査に落ちて契約できない場合でも、エントリーパッケージ代の返金はないというリスクです。
もう一点、一度入力したエントリーコードは無効となるため、申込手順の途中なんらかの理由で中止した場合はもう使うことができません。
WEBで申し込み中に通信エラーになったり、子どもに声をかけられて中断してしまったり、などのリスクがないとはいえませんよね。
そのほか、格安スマホはWEB申込から実際に利用開始できるまで3~6日ですが、エントリーパッケージをネットで購入する場合はプラス2~3日かかります。
急いで申し込みたい場合は検討外となるでしょう。
エントリーパッケージを利用しない方がオトクになることもある
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格安スマホのWEB申込をするときには、キャンペーンがないかよく確認しましょう。
紹介キャンペーンや、データ量が増加されたり、支払などに使えるポイントがもらえたりすることがありますが、その際エントリーパッケージと併用できない条件つきのこともあります。
エントリーパッケージ申込の場合適用外となるキャンペーンの内容が、登録事務手数料を上回る場合もあります。
しっかり比較して、自分にとってオトクなほうを選ぶようにしましょう。
今回の格安スマホ乗り換えにかかった手数料
今回、わたしが格安スマホから別の格安スマホに乗り換えしてかかった手数料は4,045円(税込)。
LINEモバイルSIMカード発行手数料 432円
LINEモバイルエントリーパッケージ 373円
もしエントリーパッケージを使わなかった場合、手数料は6,912円です。
つまり登録事務手数料3,240円とエントリーパッケージ差額の「2,867円」がオトクになりました。
契約月は無料という格安スマホ会社も多数あります。
エントリーパックを利用することで、契約月初月の請求金額が高すぎる問題を回避できます。(執筆者:野原 あき)