インフルエンザや風邪の流行する季節がやってまいりました。
夫や子供が風邪をひいたときは静養すれば問題ないですが、主婦が風邪をひいて寝込むとなるとどうでしょうか。
「小さい子供の世話をできる人がいなくなり夫が会社を休むことになった」
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どうしても一人で静養しようにもスムーズにできないケースが多いですよね。
どんなに予防に努めても風邪をひくときはひきます。
そこで、主婦が寝込んでも家族全体がパニックにならず、安心して休めるようにするにはどのような事前対策ができるのか、考えてみたいと思います。
目次
風邪が長引くと、まず家計に大打撃! 計2万円の出費増
主婦の風邪が長引くと、家族の生活もさることながら、最初に打撃を受けるのは家計です。
筆者は今、長引いた風邪がやっと治ったところでこの記事を執筆しています。
実は今月の家計、医療費や雑費、家族に買い物を頼んだ分など計画的な食費の管理ができなかった影響などで、普段より計2万円の出費増となってしまいました。
家計簿を前にがっくりしています。
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【痛手その1】急患の受診料とタクシー代で1万円
子どもの運動会の準備などで忙しく、なかなかかかりつけ医を受診できなかった結果、休日に我慢できないほどの熱と咳で急患を受診することにしました。
支払い時に請求額を見て驚きました。
風邪で総合病院の休日診療を受診した場合
→ お会計 7,310円(休日受診料/初診料/レントゲン/血液検査/尿検査/薬代)
以前、同じ風邪症状で近所のかかりつけ医を受診した際のお会計は以下でした。
近所のかかりつけ医を受診した場合
→ お会計 2,350円(受診料/レントゲン/薬代)
比較するとその差は約5,000円にもなります。
また総合病院は徒歩でいける距離でなく、往復のタクシー代3,000円が別途かかりました。
【痛手その2】食費のUPで1万円
寝込んでからは買い出しに行けないので、家族に買い物を頼みました。
夫は頑張ってくれましたが、慣れない料理で食材を使いきれなかったり、冷蔵庫に材料があるのに外食や出前をとったりして、普段より計1万円の食費UPとなりました。
これらの経験から、家計への打撃を防ぐためにも、風邪を長引かせない工夫が必要だと痛感しました。
以下に、反省を踏まえ、「こうしておけばよかったのに」と思う点を挙げてみたいと思います。
1. 「風邪ひきそう!」と思った瞬間に葛根湯を飲む
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筆者は風邪のひきはじめに漢方薬の葛根湯を飲むとよく効きます。
熱を出してからではもう効かないので、家に常備しておいて「あやしいな」と感じたらすぐに飲むようにしています。
葛根湯は一般的に「体力中等度以上の人」であれば飲めるといわれていますが、合わない方もいます。
身体の弱い方や高齢の方は薬局やかかりつけ医で相談してから購入することをおすすめします。
2. 診察券をファイル化しておく
調子が悪いのに我慢を重ねた結果、休日に総合病院の急患へ行く羽目になったという主婦の方は多いのではないでしょうか。
筆者は急患へ行くときには事前に電話で症状を伝えおよその待ち時間を聞いてから家を出るようにしています。
電話をすると診察券の番号をまず聞かれます。
ところが調子が悪くぼんやりしていて手元に診察券がないときなどは、すぐに出てこなくて焦ったことがあります。
病院の診察券は名刺ファイル等を使って、すぐに取り出せるよう管理しておくことをおすすめします。
関連記事:「100均名刺ホルダー」がカード収納に最適! 長年「名刺ケース」愛用者だった筆者がおすすめする理由
3. 夫の有給休暇の残り日数を確認
小さな子供のいる方や近所に頼れる方がいない場合、どうしても夫に会社を休んでもらわなければいけないケースもあると思います。
有給休暇があとどれだけ残っているか、確認をしておくことをおすすめします。
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4. してほしいことは紙に書くか、メールで
他の家族にしてほしいことは、紙に書くか、メールなど文面に残る状態で伝えることをおすすめします。
普段、家事育児をしていない人ならなおさら「察して動くこと」は期待できないからです。
また、文面に残しておけば「言った言わなかった」の行き違いも防ぐことができます。
寝込むほど調子が悪いときになかなかつらい作業なのですが、頑張っておくと後々の負担が減ります。
5. 冷蔵庫にはうどん、焼きそば、卵を入れておこう
病人の分は炊飯器のおかゆモードなど使って食べられるものを作っておくとして、元気な他の家族は何とか自分でやってもらえるように、冷蔵庫に食材を入れておくと良いと思います。
料理に不慣れな人に食事作りを頼むときは「一品で栄養のとれるメニュー」が良いのではないでしょうか。
例えば、焼きそばやうどんすき等です。
冷蔵庫に麺類や卵、豚小間肉、キャベツや白菜、人参、ピーマンなどの野菜を入れておけば、切って炒めたり煮たりするだけなので、何とかなると思います。(変な料理が出来上がったとしても、それも人生経験としてヨシとしましょう)
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6. ネットスーパーに登録しておく
買い出しに行く体力もないときには、ネットスーパーが便利です。
ですが初回に住所やクレジットカードの登録をするのが、病床では意外と面倒だったりします。
スムーズに注文できるよう、元気なときに1件だけでもネットスーパーの登録を済ませておくことをおすすめします。
7. 出前のチラシを集めておく
料理をできる人がどうしてもいない場合には、出前が便利です。
普段から新聞広告に入っているチラシを集めておいて家族に渡しても良いですし、便利なアプリやポータルサイトもあります。
関連記事:お得にさまざまな出前を取ることができる「LINEデリマ」ってなに? 嬉しいポイントをまとめました
8. これが一番大事「とにかく動かない」
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冒頭でも書きましたが、主婦は寝込みたくても寝込めません。
不慣れな家事や育児にドタバタしている家族を見ていられず、ついつい解熱剤を飲んで動いてしまうという方も多いのではないでしょうか。
ですが、どんなに気になっても頑張って寝ましょう。
なぜなら無理をして動くと、他の家族が「なんだ、元気じゃないか」と思っていつもの生活に戻ろうとすることがあるからです。
「お母さんは動いちゃダメ、寝ててよ」と言ってくれるとは限りません。
辛いのに我慢して動き続けていると、治りが遅くなります。
無理を重ねた結果、お母さんのストレスが大爆発したり、症状が悪化したりしては元も子もありません。
本当に辛いときは「しんどい」ときちんとアピールすることも大事だと思います。
9. 解熱してからの落とし穴「病み上がりの大掃除」
筆者がよく陥る落とし穴に「解熱した直後の大掃除」があります。
熱が下がってもまだ体力は落ちたまま、思うように体は動きません。
そんな状況で、自分が寝込んでいる間に荒れた家の片付けや掃除をいつもの倍量こなすのは、体力的にも精神的にも辛いです。
回復したあとのことも見込んで、「今日は食事の用意は出前に頼って良いから、待ち時間でリビングの掃除機かけをお願い」とか「トイレ掃除をお願い」など具体的に頼んでおけば困りません。
自分が寝込んでいる間に頑張ってくれた家族への感謝の気持ちも薄れずに済みます。
主婦が寝込むとどうしても普段うまく回っている家庭も歯車が狂ってしまいます。
それだけ主婦が家族の生活を支えているということの表れなのですが、事前にできる対策や、家族とのコミュニケーションのコツを掴んで、風邪をひいても休める状態をつくっていけたら良いですね。(執筆者:石田 彩子)