今週は、前週の節目での底値模索から底割れし、再度、底値模索となる一週間となりました。
前週は、SQ値を節目として耐えるのか? 割り込むのか? としましたが、今週火曜日に一気に割り込み、9月・8月・7月の安値を割り込みました。
今後この下げがどこまで行くのか? は、だれも断定は出来ないことですが、根拠をもとに予測を立てることは、可能であり必要です。
その根拠を導き出すために知識と経験が必要になります。
現在、見えているもので週末金曜日が直近の最安値となっています。
ここで下げ止まる根拠があるのか? となるわけですが、常に根拠とするときは、値幅的な根拠と日柄的な根拠になります。
今回の根拠としては日柄が天井から18日という日柄で基本数値の+1日となっています。
さらに今回の下げ方が、6月の半ばから7月上旬の下げ方と似ていると感じました。
そしてこの時の下げの日柄が18日だったという事から、この週末の金曜日が対等数値としていったん底入れとなる根拠としました。
値幅的には、2万500円前後ないし2万1500円前後とみていましたが、勢いがありすぎて結果2万1000円を割り込む事態となりました。
ではここに節目があるのか? と逆算的に探すと、金曜の安値2万971円は、直近だと1月と2月の安値がそのあたりになっています。
さらに過去にさかのぼると2015年のチャイナショック前の高値(2万952円)と、20円ほどの差額となっており誤差の範疇となっています。
したがって金曜日に止まるかもという根拠は、後付けも含みますがあるという事になります。
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さらには、この週末前後から決算発表が本格化することで、相場の雰囲気を変える可能性があるのかなと考えます。
しかし、ここで止まるという信頼度としてはそこまで高くないので、この週末で取る行動としては打診的な買いを入れるという事になり、売り玉の一部利確もありかなと考えます。
売り玉に関しては、個々で入れ方に差があると思いますが、私は数回に分けて入れてきているので一部利確も週末にしました。
このように根拠がある目途で玉の操作をするも、止まらなければ入れた玉を切るという繰り返しとなります。
今回の下げは、不透明な場面では売り玉も買い玉も入れる場面もあり、下がれば買い玉だけ切るという事も繰り返しました。
そして本格的に下落となったと判断すると、反発したときに切りそびれた買い玉をロスカットし、売り玉を入れるという操作をします。
結果 買い玉を減らしながら売り玉を増やして含み益を膨らまします。
そして、最終的な大部分の利確のタイミング取りが最大の難しい局面となりますが、今回に限って私は、まだその場面となっていません。
一部 利確はしてますが、大多数の売り玉は残しています。したがって短期的な反発はあると想定するも、下げ止まったという判断には至ってないです。
この後、本格反発という判断基準に関しては、皆それぞれ自分の経験値の中から判断となると考えますが、私は日柄 ローソク足 5日線と株価の位置関係 5日線の向きなどで見極めていきます。
したがって週明け 上記のような気になる動きをするか注目です。
そして今回の下落の重たる原因ですが、世界経済不安という事と考えられます。
米中の貿易問題 中国の経済・財務状態の悪化 欧州の経済不安 米国の利上げ 米国の経済悪化などがあげられます。
今後 この辺りの問題が簡単に解決するのか?非常に厳しい状況と見えます。
その上で、反発に向かう材料があるのか?と考えたとき中間選挙という考えもあるのですが、中間選挙はどちらに転んでも厳しいのではと考えてしまいます。
国内に関しては上記に書いた通り、決算発表の内容次第で動きは期待できるものの、世界経済の不安を払しょくできるレベルかと考えると疑問は残ります。
目次
現状分析
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5日線
向きは前週に波打っていたところから、一気に下向きと切り下げる形を作って加速しました。
位置としては前週末と今週初めが下で5日線に振れ5日線を上値抵抗線としているところから一気に下に乖離となりました。
この後の展開として乖離を詰めた後どうなるかに注目です。
25日線
完全な下向きとなり、波うちから下に離れている雰囲気となっています。
短期的に波うちに戻るには相当な反発が必要になりそうな位置取りで位置は大きく下に乖離しており週末の最大の乖離率が9.3%となっており直近では相当前に戻らないとない大きさの乖離率となっています。
75日線
下向きとなり下を位置しています。
今週は25日線が本格的に下向きとなったことでこの後、25日線に近づき売りの2を作るか売りの3を作るか見極めとなりそうです。
トレンドライン
昨年9月と今年の3月の安値を結んだラインを割りこんだことで、中期的なトレンドも崩れたことを示しました。
抵抗線としては、過去の安値として今年の1月・2月の安値で止まっているように見受けられます。
さらに下には今年3月の安値が意識されここを割り込むと月足ベースのダブルトップのネックラインを割り込む形となります。
上に関しては、手前に7月の安値の横軸と24日から25日かけて空けた窓が存在します。
そして窓の出口辺りが6月と8月の安値が存在して抵抗線となりそうな気配です。
テクニカル指標
一目均衡表
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完全下方シグナルとなっており雲・基準線・転換線の下で遅行線も日々線の下となっています。
遅行線も日々線と大きく乖離しており、この後の天底一致を形成するとすれば、8営業日後となり当然ですが天井からちょうど26日目となりますが、そこまで下げるのか? は、微妙です。
さらには11月22日近辺の雲のねじれをどのような形で迎えるかも注目です。
ボリンジャーバンド
バンドを大きく開きながら-2σを割り込んで推移しています。
この動きは、下へのボリンジャーウォークとなっているので、この下落の終焉が-1σを上抜けとできる状況になっています。
スローストキャスト
上げてる最中でデットクロスして、それと同時に底割れしました。
そして売られすぎでゴールデンクロス手前です。
この後2本のラインがどこまで上がるか? に注目で次も上げきらずにデットクロスとなればさらなる下落となります。
総合判断
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短期的な反発は想定しつつも、今回の下落から簡単に上昇に戻れる形状でないと考えます。
トレンドは下落という事をふまえた建玉の操作をすべきです。再度、下落の時はどうすべきか?頭の中を整理してください。
過去の急落のチャートをしっかり復習して、未来のシナリオをしっかり立てましょう。
そして短期的な反発はあると思うのでその時に何をすべきか?
ダブルボトムを付けるのかの見極めなど注意すべきポイントは多々あります。毎度のことながら難しい局面ですが、今はとても勉強になる形状です。
この状況をチャンスととれる人が、未来の稼ぐ人です。週明けの動きに皆様が振り回されずついていけると健闘を祈ります。(執筆者:城 晶子)