投資信託は2018年10月現在、約6,000本あります。
その中で運用方法の違いから「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2つに大きく分けることができます。
初めて投資信託を購入する人にとっては、どちらのファンドを選べばいいかわからない方もいると思います。
この記事ではインデックスファンド、アクティブファンドのそれぞれの違いを説明していきましょう。

目次
運用方法の違い
インデックスファンドは、日経平均株価(※1)やTOPIX(※2)などの市場の平均とも言える指数(インデックス)と同じような値動きをする投資信託になります。
(※1 東証一部に上場している日本企業から選ばれた225銘柄の平均株価)
(※2 東証一部に上場しているすべての企業を対象にして、その日の時価総額を数値化している。1968年1月4日を基準の100としている。例を挙げると、1989年12月18日にTOPIXが「2,884.80」の最高値をつけている。つまり基準値の100において2,884.8%、約29倍にまで達していることになる。)
例えば、アメリカの「NYダウ」と同じ値動きをするインデックスファンドを購入したとしましょう。
インデックスファンドの銘柄構成は、市場平均の指数と似ていることが一般的です。
したがって、NYダウの平均株価が上がれば、投資信託の値段も上がり、逆に値段が下ると同じ程度に下がるような仕組みになっています。
一方、アクティブファンドは、独自の投資テーマに沿って銘柄を選定し、市場平均を上回る成績を目指す投資信託になります。
運用会社のファンドマネージャーが、これから成長しそうな企業を選定して、売買のタイミングの判断を独自に行います。
手数料の違い
投資信託は「信託報酬」という手数料が、購入すると発生します。
売却するまでは、運用会社に対して支払い続けなければなりません。
インデックスファンドは、銘柄を選定するためのコストが低いため、信託報酬が低く長期運用に向いています。
アクティブファンドは、銘柄を選定するために企業訪問や分析・研究を行います。
よって、インデックスファンドよりコストがかかるため、信託報酬が高いことが特徴です。
代表的な銘柄
ここでインデックスファンド、アクティブファンドの代表的な銘柄を紹介しましょう。
インデックスファンドの代表的な銘柄といえば、
・楽天バンガードシリーズ(楽天投信顧問)
になります。


この2つの銘柄は手数料も安く、分散投資を行っているので、個人的におすすめの銘柄になります。
日本国内の有名なアクティブファンドといえば、
でしょう。

「守りながらふやす」というコンセプトのもと、主に日本の成長企業に投資を行っています。
直近3年間の平均利回りが20%を超えており、投資家から人気のアクティブファンドの1つと言えます。
インデックスファンドとアクティブファンド、どちらがいいのか

インデックスファンドは、手数料が安いため長期投資に向いており、また世界中に分散投資を行っている銘柄はリスク分散にもつながります。
アクティブファンドは、インデックスファンドよりも優れた成績を収めているかと言えばそうではありません。
「ひふみ投信」のような優秀な運用成績を収めているアクティブファンドもありますが、7~8割はインデックスファンドよりも悪いパフォーマンスだと言われています。
私の意見としては、全世界に分散投資を行っているインデックスファンドの積立投資から始めるのをおすすめします。
そして、自身の投資スタイルや投資金額に応じて、アクティブファンドを組み合わせるのが良いでしょう。(執筆者:野本 一貴)