生命保険文化センター「生活保障に関する調査(2016年)」によると、保険加入率は
40歳代:男性88.1%、女性87.1%
となっています。
30歳代から8割以上の方が何かしらの保険に加入している状況ですが、内容がよくわからず、勧められるまま加入している方は多いかと思います。
40歳代は、子どもの教育資金や、住宅ローン返済等で、人生で一番お金がかかる時期といわれています。
ご自身、老後の資金のことも本格的に考えだす時期でもあり、お金の使い方を見直す機会として、これまで、よく分からずに加入していた保険の見直しを検討される方は多いです。
今回は、そのような40歳代の方に、効率よく、納得して、ご自身に合った内容の保険に見直すための3つの手順をご紹介させていただきます。

目次
ステップ1:今、加入している契約内容の確認から始めましょう

筆者のFP相談対応の割合の中でも、ダントツと言って良いほど、今でも保険の見直し相談は多いです。
ほとんどの方が、
と感じられたことがきっかけです。
今、大切な生活資金から払っている保険の内容を知らない状態ですので、まずは、自分が、どのような契約内容の保険にお金を払っているのかを確認することから始める必要があります。
それは、今の契約内容を確認しないと、本当に見直すべきなのか、もし見直しの必要があるなら、どのように見直すべきか分かるはずがないからです。
内容の確認ポイントは次の3つです。
・保障期間はいつまでなのか?
・保険料支払い期間はいつまでなのか?
確認ポイントはそれほど難しくはないと思いますが、意外と多くの方が内容を把握していません。
自分が契約している内容が分かっていないということです。
ステップ2:自分が希望する契約内容となっているかを分析

確認ポイントを中心に契約内容を改めて見てみると、これまで内容を把握していなかった場合特に
・入院時の給付額が希望する内容より少なかった。
・保険料が10年毎等の一定期間ごとに上がる内容になっていた。
・保険料が上がるとは思っていなかった。
・重複した保障があり、必要以上の特約が付いている。
などなど、いろいろな発見が出てくるかと思います。
その発見した内容をもとに、今の生活状況を考慮しながら自分が欲しい保険内容を検討していきます。
ステップ3:今、自分が欲しい保障内容を考える

もし、今加入している保険が40歳代で更新を迎えて、内容を変更しなければ、更新後は保険料が倍になる保険に加入していたとします。
40歳代となると、ご家庭によっては、子どもさんが大学を卒業して、もうそろそろ独立してくれる時期が見えてきている方もいらっしゃるでしょう。
そうすると、これまで安い保険料の更新型で手厚く死亡保障を確保していた契約内容を見直し、死亡保障は下げるという選択肢がでてきます。
また、更新型はたいてい、入院給付等の医療保障は定期型でどこかの時点で保障が終わってしまう形です。
40歳代となると、健康に問題のないうちに終身で医療保障を確保という選択肢も出てくるでしょう。
これまでは、よくわからずにお任せで加入していた方が多いと思いますが、保険も、
・保障期間はいつまで確保したいのか?
・保険料はいつまで、いくら払うのか?
をご自身でしっかり把握して選ぶことができれば、納得した、無駄のない保険見直しができるかと思います。
専門家を上手く活用しましょう
保険の見直し手順のポイントをご紹介してきましたが、自分で契約内容をチェックといわれても難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
最近は、多くの保険を扱う窓口でFPによる無料の保険見直し相談をしています。
無料相談に行くと、無理に勧誘されるのではと不安に思う方もいらっしゃいますが、最低でも
という心構えで利用すれば、また勧められるまま保険契約してしまったなんてことにはならないかと思います。

でも、無料だとやはり心配だという方は、有料で客観的な立場からお客様の利益のための保険見直し方法を提供するFPの活用を検討するものいいでしょう。(執筆者:寺野 裕子)