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火葬するだけの「直葬」
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直葬とは、通夜や葬儀などのセレモニーを行わずに、火葬をするだけの葬儀スタイルです。
・ 故人が高齢で参列する人がいない人
・ 宗教的にセレモニーを不要と考える人
などが直葬を選んでいます。
直葬の数は年々増えています。
地域によっても異なりますが、都心部では全体の約20%、5人から6人に1人が直葬で葬儀を行うようです。
直葬にかかる費用は20万円から30万円
直葬にかかる費用は、約20万円から30万円ぐらいだと言われています。
日本消費者協会が行ったアンケートでは、葬儀費用の全国平均は195.7万円だそうです。
最近はやりの家族葬でも、安くても50万円から100万円近くかかります。
ほかの葬儀費用から考えると、直葬は安いです。
通夜や葬儀といったセレモニーを行わないために、葬儀式場も不要ですし、祭壇や、参列者へのおもてなしも不要のため費用を大幅に減らせます。
「直葬」の流れ
亡くなった場所(病院や福祉施設や警察署など)から、ご遺体を火葬場に運ぶため「直葬」と呼ばれています。
しかし実際には、
・ 死亡後24時間が経過しないと火葬ができない
・ 一度どこかで納棺をしなければならない
などで、葬儀社の施設や自宅に連れて帰ることもあります。
遺体を引き渡されて、その日のうちに火葬をすることは少ないです。
セレモニーは行いませんが、家族は火葬場に集まって、故人の火葬に立ち会います。
またその場で寺院に読経をしてもらうこともできます。
満足感が得られないという調査結果も
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安くて、ラクで、合理的な方法から多くの人に選ばれている直葬ですが、アンケート調査では、
という結果があります。
私たち人類は、いつの時代、どんな場所でも、自分たちの仲間の死を悼み、礼を尽くしてあの世へ送る習性を持っていました。
いきなり亡くなった人の死を受け入れるわけではなく、時間をかけてゆっくりと死の事実を受け入れ、乗り越えて行きます。
その時間の経過が、死の直後にお寺様に読み上げられる枕経であったり、家族や親族が集まって亡き人の体に触れる納棺であったり、ごえんや繋がりのあった人たちに集まってもらう通夜であったりします。
そうした時間の流れの中で、区切り区切りの儀式を行って、最終的には故人様を火葬をする、こうした一連の流れこそが、弔いや供養では大切なのではないでしょうか。
さまざまな事情や考えを持って直葬を選ぶ人は多くします。
納得の上であるならば構わないのですが、葬儀は1度行ってしまうと取り返しがつきません。
大切な人のお葬式です。
慎重に考えてスタイルを選びましょう。(執筆者:五十嵐 信博)