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暖冬と株式相場

エルニーニョ現象のあった年は海水温が上がり暖冬になることが多いです。
寒い年はコートやダウンなど防寒用の衣類が売れるため、衣料品を販売している会社や百貨店などの売り上げが伸びる可能性があります。
気候によって銘柄選定にも深く関わってきます。
・ 防寒具が売れない
・ 百貨店などの売り上げが伸びない
などの銘柄は、避けた方が良いということです。
「暖冬で物が売れません」では買わない方が良い銘柄の基準になるだけで、実際に何に投資して良いか分からなくなります
雇用環境などや、日経平均からすると景気は悪くありません。
お金はどこかに流れている可能性があります。
暖冬の年の銘柄選定
景気が悪くなく防寒具に消費が向かっていないとすると、どこにお金は使われているのでしょうか。
ヒントは新聞に出ている広告などです。
広告宣伝費にお金が使えるのは、会社にとってそれだけ売り上げがあるということです。
広告には高級時計や宝飾品を宣伝するものを見かけます。
高いコートやダウンジャケットは売れなくても、高級時計や宝飾品は気候とは関係ないので売れる可能性があります。
暖冬によって使わなかったお金は他の高級品などの消費につながっているのです。
景気が悪いときはこうはいきませんが、景気が良いときは高級品の消費が伸びます。
冬はボーナスシーズンでもあるので、何かにお金が使われる可能性が高くなります。
身の回りを良く観察すると銘柄選定に役立つ
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何が売れているか考えるときは、普段何気ないことを気に掛けることで分かってきます。
どんな広告が増えているか、手に入りにくいものがないかなど、特別な情報収集をしなくても分かることがあります。
投資をする場合は、普段からいろいろなことにアンテナを張っておくことで役立つことがたくさんあります。
天気予報から暖冬になるニュースを聞き、そこから予想できる消費動向を察知することで株式投資にも役立てられます。
株式投資をするときはテクニカル分析だけではなく、誰もが日常生活で感じることも大切です。
何が相場に影響するか察知するためにも、情報量は多ければ多いほど良いので、普段の何気ないニュースも見ておいた方が良いです。(執筆者:成田 恵)