子どもたちにとって「お正月の楽しみ」といえばお年玉です。
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大人はかわいいポチ袋にお年玉をたくさん準備して、万が一にも足りなくなることがないように準備します。
しかし、それでも想定外はおきるものです。
準備してきたポチ袋が足りなくなり、夫婦で
「お金はあっても袋がありません」
というやりとりがひそひそと聞こえてくることもあります。
また、お年玉をあげるような年齢ではないけれど、久しぶりに会ったらお小遣いをあげたくなることもあります。
そんなとき「ポチ袋がないからあげられない」とあきらめず、ポチ袋以上に心が伝わる渡し方をしてみてはいかがでしょうか。
今回は、誰でも短時間でできるお札の折り方を紹介します。
流行りの「ターバン野口」のような難しい折り方ではなく、30秒程度でテーブルの下で折ることができる折り方を中心に紹介します。
小さな子どもは、中身よりもキャラクターがついたポチ袋の方に魅力を感じるようです。
目次
恋人募集中の人へのお年玉なら、キュッと結んで「縁結び」
年頃になり「今年の正月は会えるかな?」と思う子がいる人は、想定外のお年玉が必要なことがあります。
そんなときには、お札を結んで「縁結び」というメッセージを込めてお年玉を渡しましょう。
お札を横に半分に折り、さらに半分に折ります。
長い長方形になったら、1度結ぶだけです。
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財布からお札を取り出し、テーブルの下でサッと折ることができるので、渡すタイミングを逃しません。
年頃の子どもは、親戚から面と向かって「いい人いないの?」と言われると気を悪くする可能性もありますが、お札に縁結びのメッセージを込めるだけなら、素直に受け取ってもらえるような気がします。
受験生へのお年玉なら、五角形に折って「合格」
お正月は受験生にとって、正念場でもあります。
お年玉には「合格」を願うメッセージをこめたいものです。
ポチ袋には「必勝」、「合格」という文字が大きく書かれているものもありますが、あからさまな応援は負担になることもあります。
「合格」の願いは折り方に込めてみましょう。
「合格」は、ごろ合わせで「五角」とかけます。
お札を使って五角形を折ることは意外と簡単です。
「縁結び」で折った結びの形から、左右に残った部分を五角形の形になるように折り込みます。
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とても小さな五角形になるので、そのまま「合格」としてお財布に入れておいてもいいでしょう。
大きな冒険を控えている人なら、蛙とかけて「無事帰る」
お正月には、新たな目標を掲げてスタートする人もいます。
留学に出発する子や初めての宿泊体験を控えている子は、期待半分心配半分かもしれません。
そんな子どもには蛙を折って「無事帰る」のメッセージを込めてあげましょう。
大人ばかりが集まり話をしていると、
「準備が大変だ」
など、心配なことばかりが話題になってしまいがちです。
そんなとき、黙って「無事帰る」のメッセージが込められた「お札で折った蛙」を渡してあげれば、場が和むだけでなく、本人の気持ちも軽くなるのではないでしょうか。
お札は半分に折ると正方形に近い形になるため、そのまま折り紙の要領で折ります。
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お札で折った蛙は、できるだけ折り目が少なくなる折り方で折っているため、指ではじいても飛ぶことはありませんが、折り紙を使って折る「ピョンピョン蛙」は後ろの部分を指ではじくとピョンと飛び跳ねます。
小さな子どもが集まるときには、折り紙でたくさんのピョンピョン蛙を折っておくと「どれが一番遠くに飛ぶかレース」を楽しむこともできます。
子どもに人気の「ターバン野口」には体をつけて紛失防止
「お札を折る」といえば、やはり一番人気は「ターバン野口」でしょう。
「ターバン野口」とは、千円札に描かれた野口英世がターバンを巻いているように見える折り方です。
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見た目は難しそうですが、実際に折ってみるとさほど難しくはありません。
ただ、折り目がたくさんあるため、再び開いてみるとかなりお札に折り目がついてしまいます。
使い込んだお札で作ると開いたときに破けてしまう可能性があるため、できるだけ痛みの少ないお札を使って作るようにしましょう。
「ターバン野口」の注意点
「ターバン野口」の大きさはかなり小さいため、そのまま渡すと喜んで遊んでいる間に紛失してしまう可能性もあります。
小さな子どもに「ターバン野口」を渡すときには、紛失しないように折り紙で体をつけて渡してあげるといいかもしれません。
体は、とんとん相撲で使う「お相撲さん」や「やっこさん」がちょうどいい大きさになります。
また「ターバン野口」は、かなりユーモラスな折り方のため、子どもの年齢によっては「お金で遊べる」と考えてしまうかもしれません。
「ターバン野口」を渡すときには、子どもの年齢や親の考え方に合せる必要があるでしょう。
大人であっても実際にお札を折ってみると「お札で遊んでいいのか」という気持ちが湧き出てくるかもしれません。
「お金は大切に扱うもの」という原則を理解することができる年齢の子どもにこそ、ポチ袋だけでは伝わらないメッセージをお正月の折に「折」に込めてみてはいかがでしょうか。(執筆者:式部 順子)