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ちりも積もれば…
昔からよく言いますが、普段の生活で
・ これくらいはまぁいいや…とちょっとした気の緩み
・ 自分には関係ないと関心を持っていない事
などが、資産形成においては長い目でみれば大きな差になります。
たとえそれがたった1%の差であったとしてもです。
今回はそのたった1%の意識が、資産形成において大事であるのかご紹介します。

消費においての1%の差
普段の生活の中で節約をされている方は多いかもしれませんが、改めてその日々の節約がどれだけ大事なことなのか考えてみましょう。
2018年9月の統計局の家計調査報告によれば二人以上の世帯の消費支出は約27万円/月となっており、仮にこの毎月の消費の27万円のうち、1%を節約できたとしたら2,700円/月の節約です。
これを1年に換算すると3万2,400円も節約できます。
これだけでも大きな差ですが、もし30年と続いたとすればその差は97万2,000円です。
これだけあれば夫婦2人で少しリッチな海外旅行に行けます。
消費の1%となれば、毎回の買い物や家賃、光熱費、保険等の固定費で考えると簡単に抑えることができると思いませんか?
5,000円→50円
5万円→500円
の節約という具合です。
節約上手な方は、1%といわずに数%くらい節約ができれば貯める期間も短くできたり、もしくは夫婦で海外1周もできるのかもしれません。
ただし、節約のやり過ぎには注意し無理のない範囲を心がけてください。
投資のにおいての1%の差

より効率的にお金を増やすために投資などにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
この投資の上でも1%という数字に注目してみたいと思います。
仮に銀行に預けている毎月のお金のうち2万円/月を投資に回すとして、先ほどと同じ30年の投資期間で1%の運用ができた場合は、元本と運用収益の合計は約840万円です。
投資した元本が720万円(2万×12か月×30年)ですので、運用収益は約120万円です。
投資に絶対はないのですが、1%というと割と手堅い投資になると思われます。
確定拠出年金(iDeCoなど)を利用すれば、運用収益は非課税な上に、掛け金が全額所得控除となりお得なので、上手に活用したい所です。
普通に貯金をしているよりも長い目でみたら大きな差です。
先ほどの1%の節約の分と1%の投資を合わせれば、リッチな海外旅行から夫婦で海外1周旅行も本当に夢ではありません。
ただし、地球を何周もしたいという夢を持つのはもちろんご自由ですが、投資にはリスクも伴います。
高いリターンにばかり目を向けずに、リスクや手数料などにもきちんと注意をし、自分でできる範囲や実現可能な目標の範囲で行うという事を忘れないようにしてください。(執筆者:西田 凌)