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注目記事診断ページを更新「もしもの備えから分かるお金の使い方」2026年9月

オレ、ヨーロッパに行きたいからユーロで積み立てをする! 夫の言葉に「外貨積み立て」のメリットとデメリットを真剣に考えました。

投資 海外投資
<p>海外旅行の積み立ては外貨がいい?</p>

いつも私にツッコみどころを供給してくれる夫が、またしても面白いことを言っていました。

夫婦の会話

夫:オレ、夢ができた。やっぱりヨーロッパって世界の文化の中心じゃない? アメリカじゃないよね。だから、子どもたちがそこそこ大きくなる10年ちょい後に、家族でヨーロッパに行きたいなぁ! 周遊したいなぁ!

私:ふーん、それってどのくらいのお金がかかるか、考えているの?

夫:まぁ1人50万円はこえるとして、200~300万円はいるんじゃない? だけど今からなら毎年20万円くらい、毎月1万円プラスボーナスからの積み立てで貯まるやん!

私:おぉ積み立て! アナタいつになく知恵を働かせてきましたね。

夫:ふっふっふ。しかも、ただの積み立てじゃありませんよ。ヨーロッパに行くんだから、ユーロで積み立てるねん! ナイスアイディアじゃない?

海外旅行の積み立てを目的地の外貨で行うメリット

外貨で積み立てメリット

文化の中心がアメリカなのかヨーロッパなのかは知りませんが、おもしろいと思いますよ。

まとまったお金を外貨に換えて使うことが決まっているなら、いっそのこと積み立てる段階から外貨にしてしまおうっていうわけですね。

それ、ドルコスト平均法の効果があります。

ドルコスト平均法とは

一定期間ごとに一定金額を特定の金融商品に投資する投資手法のことです。

相性が良い金融商品には1円から投資できる投資信託がまず挙げられますね。

一定金額を投資するので、その金融商品の時価が上がると少なくしか買えませんが、それまでの含み益を得られますし、時価が下がると含み損が発生する可能性がありますが、その分たくさん買えます。

要するに長期的に見れば安定的に収益を上げられるというわけです。

そして、為替商品との相性も良いです。

日本円のまま積み立てた200万円を海外旅行直前に一度にユーロに両替することを考えてみましょう。

日々変動する為替相場において、両替は一発勝負。

しかも待ったなしとなります。

これはリスキーですよね。

そう考えると、日々変動する為替相場とともに、日々少しずつ両替しておくというのは非常にローリスク。

時間を味方につけて、安定的に両替ができます。

これは確かに大きなメリットだと言えそうです。

海外旅行の積み立てを「目的地の外貨」で行うデメリット

外貨で積み立てのデメリット

しかし、そんなにメリットがあるなら、デメリットもありましょう。

メリット過多なら、海外旅行のセオリーになっているはずです。

それではデメリットには何があるのでしょうか?

あちらの事情

まずは夫が旅行先に指定したヨーロッパの話です。

ひところよりはニュースは減りましたが、未だにテロは起こっている。

10数年後も価値ある渡航先で居続けてくれない可能性、ゼロではありません。

せっかくユーロを貯めたのに、ヨーロッパに行きたくなくなってしまってはパーなのです。

それに、ヨーロッパが無事でもユーロが無事ではない可能性もあります。

来年のブリグジットに続き、フリグジットなんて言葉もささやかれています。

ユーロ不使用のイギリスの離脱とユーロ使用国の離脱とでは、ダメージはケタ違いのはず。

一方で、ギリシャ危機のようなことだってまだ起こるかもしれません。

ユーロ、10数年後も無事なのでしょうか。

こちらの事情

それにアナタ、そのヨーロッパ旅行の夢を10年以上も持ち続けられるんですか?

突然「南米に行きたい」なんて気になってしまいませんか?

そもそも海外旅行の志はどのくらい固いのでしょう?

それに、お金は何にでも使えるから価値があるのです。

目的地ではなく、目的が変更になる可能性は無視できません。

海外旅行ではなく、子どもがアメリカへ留学したいと言い出したら?

医者になりたいと言い出したら?

その資金にわざわざもう一度為替手数料を払うなんて、無駄でしょう。

それ以外の事情

他にも考えておかなければならないことがあります。

海外旅行って、実際にはどのくらいの外貨が必要なんでしょうね?

日本の旅行会社にツアーを申し込むなら、それって飛行機も宿泊費も、もしかしたら現地の食費も日本円決済です。

自分で航空機やホテルを手配するにしても、ウェブページからクレジット決済するんでしょう?

クレジットカードの為替手数料は、現金の両替手数料よりも安いことが多い。

さらに言えば、わが国にいると実感は薄いのですが、実は世界ではキャッシュレス化がぐんぐん進んでいます。

現地での買い物だって、ほとんど現金はいらないのではないでしょうか?

もし必要だとしても、クレジットカードでキャッシングすれば良いわけだし、カードなら盗難に遭ってもダメージは抑えられるし。

目的のある貯蓄は◎

というわけで、ヨーロッパ旅行のためにユーロ積み立てをするという夫の提案は却下です。

ゴメンね。

物価や為替の変動リスクをドルコスト平均法で抑える発想自体は面白いのですが…。

ユーロ単発というのはリスクが高い。

ユーロ圏も含めたバランス投信積立の方が、手数料は気になりますが現実味がありそうです。

だけど、勘違いしちゃあいけません。

そんなふうに、遠い目的にためにお金を貯めるの、大賛成です。

目的のある貯蓄は◎

上記文中で一応いったん侮りましたが、せっかく1度きりの人生、「コレだけはしたい!」っていうもののために、何年も準備をかけるのは褒められたことだと思いますよ。

それに日々の節約だって、「人生をかけた夢のため」なら、多少は我慢に耐えやすくなるしね。(執筆者:徳田 仁美)

《徳田 仁美》
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徳田 仁美

徳田 仁美

関西地方都市在住の30歳代主婦。某私立大学文学部卒。「良いものを長く使う」「不健康が最大の損失」「家族円満は無料で最大の幸福」を心がけて、主婦業を営む。夫の収入で家計を管理する、現在は2児の母。子だくさんでも成立する家計を模索。家計とは別に、結婚前の貯金を株式投資やFXなどで運用する。投資歴は8年程度。最近は新しい時代を作ってくれそうな企業に注目している。 寄稿者にメッセージを送る

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