先週は、前週の押しの流れを継続し、直近となる前週木曜日・11月21日の安値を一気に窓空けで下抜けるも、ボーダーラインとしていた10月26日を意識する所まで押したのちに反発となり、現状ギリギリBOXを維持する状況のなか反発したものの、週末は再度 押す雰囲気を出して迷いを出させる値動きとなっています。
週明け以降の未来に対して断定できることはないのですが、今週の値動きで見えるものとして直近の安値に対しては底割れをして切り下げました。
12月3日は11月8日に対して上抜けたことで上抜け下抜けとなり、なかなかレアなケースのY波動的な値動きとなっています。
この状況から見えるものとしてマーケットは迷っていると考えます。
その上で直近は下抜けしたという現実と今週半ばの反発で25日線まで反発しタッチ、反発幅が直近の下落に対して50%にギリギリ届かないところまでの反発となっており反発力に弱さは見えます。
さらに週末算出のSQ値2万1618円に対して、押して下での大引けなど見える状況としては、弱いという判断となります。
さらに金曜日の押しで今週の反発に対して61.8%押していることをふまえると全戻しを想定されます。
ただし、BOXであると考えるとBOX下減でもみ合っているだけという見立てもできるので、断定は出来ないのも現実です。
その条件の中で気持ちを寄せるとしたら弱いという判断になると考えます。
下への警戒をして10月26日の安値近辺で緊張感をもち手前が買い場、割れたら売り場という判断となります。
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10月26日の安値の下には3月の安値がそれほど遠くなく控えているので割れたときに全力で下という判断はしにくいチャート形状ですが、それでも10月26日の安値を割り込んだときは下への警戒感をMAXまで上げるべきとは考えます。
逆に割るまでは、BOXの下減にいるという考えを持つことも大事です。
気持ちをどちらかに寄せることは必要ですが、寄せた方向でない逆に進んだときにも備えた考えが必要なのです。とくにこのようなBOXの時にその必要性が発揮されます。
難しい局面ですが、このようなときに大雑把な取引をしないで自分の建玉のパターン作りが大切です。
そして、12月第2週目を終えて週明けから本格的に欧米系のファンドマネージャーたちがクリスマス休暇に入ると想定されます。そうなると出来高が細ることが想定されます。
そうなると仕掛け的な買いや売りが出ることも考えられるので注意は必要です。
その上でここからの方向としては、上げたかった11月後半から12月の中旬まで押すという展開となっていることを考えると年末高への期待は、可能性薄いと考え、底割れへの警戒を高めて備えると考えます。
多くの方が年末高を期待していたことと思いますが、この段階でこの日経平均の値段は年足の陰線もほぼ確定的となります。
アベノミクス始まってからは切り上げ続けていた年足が陰線となることは、来年に対しての不安感の増大につながり投資意欲への影響も考えられます。
そして世界経済としては、唯一 世界経済を引っ張っている米国にも不安が出てきました。
雇用統計の悪化 主要企業の成長の鈍化などが景気悪化の顕在化となっています。
こうなってくると前々から言われている個人・企業の債務の超過も話題に出始めることとなれば本格的に米国経済に黄色信号がともることとなりそうですが、年末年始、マーケットがどのように判断していくか見極めです。
週明けは、押してきます。
窓も開けてくるので下げの加速もあり得るのでまずは、目先の12月11日火曜日の安値を維持するか注目です。
目次
現状分析
5日線
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下向きで始まった今週は一旦上向くものの週末は下向きとなり5日線が久しくぶりに波打つという形となりました。
位置も下から上にいったん飛び出し、再度下に抜けて週末となりました。
この動きを底練りとみるか? 戻り切れずに底割れという前段階と見るか? 見方で建玉にも変化が起きますが、現状は割り込んではいないのでBOX下減で底練りというのが、今現在の見立てと考えます。
25日線
前週に下向きとしたものを今週も下向きを継続しました。
週末の25日線の位置が直近の一番下だった11月27日にあと数円まで迫って25日線の下抜けも時間の問題かと考えられる状況です。
株価の位置は、今週反発で一旦タッチしましたが、今のところ結果としては25日線に叩かれて押した動きとなっています。
このまま今週の安値を割り込むとしたむきの25日線に叩かれて下落という下落トレンドの典型的な動きとなります。そうなるか週明けに見極めです。
75日線
変わらず下向きで位置も下を推移しています。
そして今週100日線と75日線が位置を入れ替えて上から100日、75日、200日、25日、5日という並びとなりました。
下降トレンドの並びまで200日線との入れ替えだけとなりました。
トレンドライン
下は何本かありますが、やはり10月26日の安値の横軸が大きなポイントです。ここが維持できるかにつきます。
上に関しては10月の高値と12月の戻り高値を結んだラインと12月の戻り高値12月3日を上抜ければ上昇に戻る可能性が出てくると考えます。
テクニカル指標
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一目均衡表
下方シグナルとなっています。
今週の戻り高値も基準線・転換線に頭を押さえられています。遅行線も日々線の下で乖離を広げています。
週明けから反発出来ればミニ天底一致ですが、どうなるでしょうか?
日柄では、上値上値で今のところ9日となっています。
直近では目先に何かしらの予測を立てるとしたら底割れして17日で底をつけに行くなど想像になります。
ボリンジャーバンド
今週 -2σを割り込んだことで下へのバンドウォークの可能性を残しています。
TPラインで押されているのもウォークの始まりのきっかけになるかもの値動きです。
しかし、現状ではまだ可能性の段階ですので、違う見立てでは、-2σ下限 +2σ上限のBOXという見立てもあるのでこの後、下へのバンドウォークとなるとしたら-3σに触りに行くと考えます。
スローストキャスト
上げている2本のラインが上まで上げきれるか注目で、途中で折れデットクロスとなれば底割れ懸念増大となります。
総合判断
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現状はBOX下減におり、下減を、勢いを持って割り込んだときに再度下落入りという展開になると考える状況です。
上記にも書きましたが、未来に対して断定することは出来ないので、シナリオに合わせた動きを準備するに尽きます。
油断できない状況が続きますが、今年も残すところ概ね2週間です。年末までしっかり見極めてまいりましょう。
そして、来年に向け自分自身の成長をすべき準備をして年末を迎えられたらと思います。(執筆者:城 晶子)